The Knack／『Get The Knack』

Cheap Trickの流れをくむ口ずさみやすいメロディを持つThe Knackが1979年に放った『Get The Knack』は、シングルカットされた『My Sharona』の大ヒットもあって、アルバムはNo.1を獲得。その『My Sharona』はシングルNo.1になり、1979年の年間チャートでもNo.1を獲得と、まさにこの年を代表するバンドだった。

ジャケットに映った4人が奏でる曲はシンプルな構成だが、1曲目の『Let Me Out』からタイトルとは逆にグイグイとThe Knackのプレイに惹きこまれていった。

このデビュー盤の制作に要した期間が短かったこと、4人編成であること。そして、親しみやすいメロディからThe Beatlesの後継とも言われた。しかし、これが逆にプレッシャーをかけることになってしまったかもしれない。

と、いろいろと思い出すことは多いが、やはりこのアルバムのハイライトは『My Sharona』だろう。今までにも数々のアーティストにカバーされ、日本のテレビ番組でもBGMにしばしば使われているので、イントロを少し聴けば「あぁ、あの曲ね」と、すぐ分かってもらえるだろう。

この『My Sharona』があまりにもヒットし過ぎてしまったため、他の曲に目を向けられることが少なくなってしまったが、1曲目やA面最後を飾り2枚目のシングルになった『Good Girls Don't』、そして『Heartbeat』も、まぁまぁの出来ではないだろうか?

この『Get The Knack』は、2008年に紙ジャケット仕様でもリリースされている。新たにデモやリハーサルでのテイクが5曲追加収録され、『My Sharona』のデモ・テイクもある。『一発屋』で終わらせてしまうにはとても惜しいバンドだ。

『Get The Knack』
Let Me Out
Your Number Or Your Name
Oh Tara
(She's So) Selfish
Maybe Tonight
Good Girls Don't
My Sharona
Heartbeat
Siamese Twins (The Monkey and Me)
Lucinda
That'S What The Little Girls Do
Frustrated

タグ：The Knack 1979

コメント 2

こんばんは。
TB有り難うございます。
ナックはやっぱりいいバンドでしたね（過去形でいいのかな）。
あのマイ・シャローナは、バンド経験者であれば、一度はカバーしてみたくなる楽曲ではないでしょうか。
間奏のソロなんか、鳥肌が立つほどかっこいいと思ってしまいます。
一発屋にしてはセンスあるバンドです。
by 240 (2009-09-05 19:51) 

コメントありがとうございました、240さん。「マイ・シャローナ」
はやはり名曲です。一発屋のレッテルを貼られてしまうのが、もったいないバンドでした。(と、過去形になってしまいます…^^;)
by MCMLXV_65 (2009-09-05 20:18)