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Styx/『Equinox』 [CD]

iconicon今年初め、紙ジャケット仕様として Styx の旧譜がリリースされたが、一番古いアルバムが1975年12月にリリースされたこの通算5枚目のスタジオ・アルバム『Equinox』だった。邦題が『分岐点』と題されたこのアルバムは、それまで属していた Wooden Nickel を離れ、A&M に移籍しての第1弾アルバムで、バンド結成時からのメンバー、John Curulewski が在籍していた最後のアルバムでもあった。

この頃の Styx のメンバーはギターに John Curulewski、キーボードに Dennis DeYoung、ベースに Chuck Panozzo、ドラムに John Panozzo、そしてギターに James Young という布陣で、Tommy Shaw はまだ Styx のメンバーではなかった。

この『Equinox』からシングル・カットされたのは『Lorelei』の1曲のみで、全米シングルチャートで最高27位をマーク。1973年7月リリースの2ndアルバム『Styx II』からシングル・カットされた『Lady』に次ぐ、2曲目のTop40入りを果たした。

この『Equinox』ではまだ、1970年代後期に発表されるアルバムほどポップな印象はなく、John Curulewski の影響からロック寄りなサウンドが多い。『Mother Dear』はまるで Genesis かと思わせるような曲で、プログレッシブ・バンドと呼んでも違和感がない曲だ。

そしてアルバムの最後を飾る6分を越す大作『Suite Madame Blue』は、そのドラマティックな展開がライブ映えする曲だった。

インストルメンタルの『Prelude 12』に続く『Suite Madame Blue』はアメリカ建国200年について謳った曲と言われ、Dennis DeYoung によるこの曲は、後の『The Grand Illusion』以降のアルバムで聴ける Styx らしいドラマティックな構成になっている。

1曲目の『Light Up』も Dennis DeYoung による曲で、これも『Equinox』の中で好きな曲の1つだ。

今回のリイシューで紙ジャケットのつくりはなかなか良かったが、肝心のサウンドに関しては新たなリマスターが行なわれず、古い音源がそのまま使われている。リマスターがされれば、もっと John Panozzo のドラムなど低音が引き締まった感じになっただろう。Styx の旧譜は CD でも入手し難い状況が続いていたので、今回のリイシューは大歓迎だったが、ぜひリマスターされた音も今後は聴いてみたい。

『Equinox』
Light Up
Lorelei
Mother Dear
Lonely Child
Midnight Ride
Born For Adventure
Prelude 12
Suite Madame Blue

タグ:Styx 1975


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