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Foreigner/『Agent Provocateur』 [CD]

AgentProvocateur_s.jpgこの CD も先日ワーナーからリリースされた Original Album Seriesiconの5枚組ボックスに含まれていた1枚で、前作『4』と同じくらい、1984年のリリース当時によく聴いていたアルバムだった。

1981年にリリースした前作『4』がアルバムとしてビッグ・セールスを記録し、シングル・ヒットも相次いだため、この『Agent Provocateur』のリリースまで3年以上の間隔が開いてしまった。

このアルバムも好きな曲が多くあり、1曲目の『Tooth And Nail』やアルバムの最後を飾る『She's Too Tough』、それに『Reaction To Action』は Foreigner のハードな面を代表するいい曲だった。しかし、このアルバムをより有名にしたのは、なんといっても1stシングルとしてカットされた『I Want To Know What Love Is』のヒットに寄るところが大きい。

前作『4』も『Waiting For A Girl Like You』という素晴らしいバラードがあったが、この曲で果たせなかった全米シングル・チャート No.1 の記録を『I Want To Know What Love Is』は達成、2週間 Billboard 誌の Hot100 でトップに輝いた。同曲は全英チャートでも3週間 No.1 を記録。Billboard 誌の1985年の年間チャートでは4位にランクされた。

『I Want To Know What Love Is』はその他の国でも No.1 を記録して、アルバム『Agent Provocateur』は前作『4』に及ばないものの、アメリカだけで300万枚以上のセールスを記録。しかし、この『300万枚』という数字は、それまでの4枚のアルバムが記録した売上に比べると一番低い数字だった。

『Agent Provocateur』からは他にも『That Was Yesterday』、『Down On Love』、『Reaction To Action』の3枚がシングル・カットされたが、『That Was Yesterday』は全米チャートで最高12位、『Down On Love』と『Reaction To Action』の2枚はともに最高54位と、多くのヒット・シングルを輩出した『4』と同じような結果にはならなかった。

2枚のバラード曲がビッグ・ヒットをしたおかげでこの頃の Foreigner には、デビュー当時にみられたロックな曲よりもシンセサイザーをフューチャーしたソフトなバラードが求められるようになってしまった。

『Waiting For A Girl Like You』の成功で気を良くしたレーベル側がそれに続く路線の『I Want To Know What Love Is』を新アルバムのリード・シングルに選んだことは当然のことだろうが、このアルバムで好きな曲だった『Tooth And Nail』や『She's Too Tough』もシングル・カットされていれば、このアルバムの評価は変わっただろうか?

このアルバム以降、Foreigner はアルバム・リリースの間隔も次第に空き、中心メンバーだったボーカルの Lou Gramm がまさかの脱退という事態まで迎えることになる。

『Agent Provocateur』
Tooth And Nail
That Was Yesterday
I Want To Know What Love Is
Growing Up the Hard Way
Reaction To Action
Stranger In My Own House
A Love In Vain
Down On Love
Two Different Worlds
She's Too Tough

タグ:foreigner 1984


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