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Styx/『Caught In The Act』 [CD]

Caught-in-the-Act.jpgこのブログでもよく取り上げている Styx が、その全盛期にリリースした唯一のライブ盤が、この『Caught In The Act』という2枚組のアルバムだった。

このライブ盤に収められた音源は1983年にリリースされたアルバム『Kilroy Was Here』に伴なうツアーからの音源で、1曲目の『Music Time』だけスタジオ録音の新曲だった。

1984年にリリースされた当時は2枚組の LP に全14曲が収録されボリュームたっぷりの印象があったライブ盤だが、CD での収録時間を考えると14曲で約80分というボリュームは少し物足りないようにも感じられた。

だが、LP でのリリース当時は Styx の公式なベスト盤が確かなかったはずで、Styx の代表的なヒット曲が網羅されたこの2枚組はベスト盤という意味でも貴重な存在で、バンドの3人のボーカリスト、Dennis DeYoung、Tommy Shaw、James Young のそれぞれを代表するヒット曲もしっかり収められていた。

アルバム『Kilroy Was Here』はそれまでのアルバムに比べるとセールスの面も、チャートでの成績もそれほど良くなかったが、この頃のライブでのメンバーのプレイはより熟していて、この頃が Styx の輝いていた最後のときだった。

ファンの歓声もあり、メンバーの MC も時折入るのでライブの臨場感はそこそこあるが、スタジオ・アルバムより音の密度がやや少ないように感じるのは残念なところ。そしてオリジナルの LP では3~4曲ごとにサイドが変わり、都度、歓声の部分でフェードアウトするのだが、CD になってもその処理がそのまま残っていた。

LP 時代、音質を維持するには各面の収録時間は約20分前後が限界だったので、『Babe』と『Snowblind』、『Don't Let It End』と『Fooling Yourself』の間が当時の LP でいうところのサイド・チェンジに相当し、ここにフェードアウトとフェードインの処理があるが、CD 化した際にはこの場所を切れ目なく続けるように変更しても良かったのではないかと思う。

残念なところばかりになってしまったが、それでも Styx のライブ盤として貴重な存在には変りなく、この頃に Styx をリアルタイムで聴いていただけに、このライブ盤には特別な思い入れがある。

ジャケットも綺麗なシルバーで、文字はエンボス加工も施されていた。数年前に Styx のアルバムが一斉に紙ジャケット仕様でリリースされた時にまとめ買いをしたら、このライブ盤が2セットも送られてきたときは、一瞬、返品を躊躇した。だが、その代わりに『Cornerstone』がしっかり抜けていたので、きちんと返品をして『Cornerstone』を届けてもらったことは言うまでもない…。

Caught In The Act
Music Time
Mr. Roboto
Too Much Time On My Hands
Babe
Snowblind
The Best Of Times
Suite Madame Blue
Rockin' The Paradise
Blue Collar Man (Long Nights)
Miss America
Don't Let It End
Fooling Yourself (The Angry Young Man)
Crystal Ball
Come Sail Away



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