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Foreigner/『Double Vision』 [CD]

Double-Vision.jpgこの呼び名は好きではないが、最近『産業ロック』と呼ばれるバンドの CD を取り上げてきた流れで、今回は Foreigner が1978年にリリースした2ndアルバムの『Double Vision』を紹介。

デビュー盤の『Foreigner』がアメリカだけでいきなり500万枚も売れてしまった Foreigner だったが、そのプレッシャーを物ともせず、この『Double Vision』もアメリカだけで前作を上回る700万枚のセールスを記録した。

全米アルバム・チャートでは前作の最高4位を上回る最高3位をマークし、6人のメンバーのうち3人の母国イギリスでも初のチャートインを果たし、最高32位を記録した。

この2ndアルバムからは4枚のシングルがカットされ、3曲がチャートインを果たし、うち『Hot Blooded』と『Double Vision』の2曲は全米チャートで Top3 を記録。『Blue Morning, Blue Day』は最高15位を記録した。

6人編成 Foreigner はこの次のアルバム『Head Games』でも維持されるが、ベースの Ed Gagliard はこの『Double Vision』までで、オリジナル・メンバー6人によるアルバムはわずか2枚で終わることになる。

『Double Vision』で注目の曲といえば、やはり全米シングル・チャートで Top3 を記録した『Hot Blooded』と『Double Vision』の2曲だろう。

『Hot Blooded』はアルバムからの1stシングルに選ばれ、全米チャートで最高3位まで上昇。アメリカでのセールスは100万枚も突破した。そしてタイトル曲の『Double Vision』は全米チャートで『Hot Blooded』を上回る最高2位を記録と、Foreigner の人気がデビュー盤の一発だけではないことを証明した。

シングルにならなかった曲の中にも『You're All I Am』は後にバラードで成功を収める Foreigner の片鱗が垣間見れる曲で、派手さはないが Lou Gramm のボーカルがバラードでも通用すると感じられる曲だ。

後にシンセサイザーをさらに洗練して効果的に使う Foreigner だが、この『Double Vision』の頃は Al Greenwood の弾くシンセサイザーの音が少々チープな感じだった。その Al も曲作りに関わった『Tramontane』はこのアルバムで唯一のインストルメンタル曲で、シンセサイザーがメインに使われたこの曲では元 King Crimson の Ian McDonald の趣向も大いに反映されているようだった。

Foreigner の曲は Lou のハイトーンなボーカルが特徴だが、『I Have Waited So Long』のバラードではバンドの実質リーダーである Mick Jones がボーカルを務め、Lou とはまた違う雰囲気の曲に仕上げている。

Mick はこのアルバムで『Love Has Taken Its Toll』を除く9曲全てで曲作りに関わり、唯一クレジットのない『Love Has Taken Its Toll』は『Blue Morning, Blue Day』に次いでシングル・カットされたが、この曲だけが『Double Vision』からのシングルで唯一チャート入りを果たせなかった曲だった。

アルバム『Double Vision』のプロデュースは、この頃 Fleetwood Mac や The Grateful Dead のアルバムでエンジニアやプロデュースを手掛けた Keith Olsen が担当していた。1980年代に入ると Olsen は多くのヒット・アルバムでプロデューサーにクレジットされ、Pat Benatar や Rick Springfield のブレイクのきっかけになったアルバムや、Whitesnake、REO Speedwagon、Night Ranger といったロック系のアルバムで Olsen の名前をよく見かけるようになっていく。

Double Vision
Hot Blooded
Blue Morning, Blue Day
You're All I Am
Back Where You Belong
Love Has Taken Its Toll
Double Vision
Tramontane
I Have Waited So Long
Lonely Children
Spellbinder

タグ:1978 foreigner


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