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Foreigner/『Head Games』 [CD]

Head-Games.jpg前作『Double Vision』から1年余りで届けられた Foreigner の通算3枚目のスタジオ・アルバム『Head Games』は、ベースが Ed Gagliardi から Rick Wills に代わって作られた6人編成最後のアルバムで、キーボードを担当していた Al Greenwood と Ian McDonald のふたりのオリジナル・メンバーはこのアルバムを最後に Foreigner から脱退した。

この『Head Games』では Lou Gramm のボーカルに更に磨きがかかり、Foreigner といえば Lou Gramm のハイトーンなボーカルというスタイルがすっかり定着した感があった。

サウンドも以前のアルバムよりハードな曲が多くなった感じで、アルバムの1曲目で1stシングルにもなった『Dirty White Boy』で Foreigner の世界にスッと引き込まれてしまうようだった。

LP 時代のA面は『Dirty White Boy』に続く『Love On The Telephone』や『Women』も好きな曲で、この3曲は後のアルバム『4』にも繋がるようなサウンドだった。

1stシングルの『Dirty White Boy』は全米チャートで最高12位を記録し、2ndシングルにはB面のトップに配されたタイトル曲の『Head Games』が選ばれ、こちらは全米チャートで最高14位を記録した。

このアルバムからは以降も欧州圏で『Love On The Telephone』が、北米圏で『Women』がそれぞれシングル・カットされ、更にもう1枚、『I'll Get Even With You』もシングル・カットされた。

『I'll Get Even With You』にはバラードの『Blinded By Science』がカップリングされていた。この曲の間奏部分で聴けるキーボードはまだ後の『Waiting for a Girl Like You』などに比べるとまだ洗練されていない感じがありありだったが、Lou Gramm のボーカルはバラードでもウマイと感じさせるに十分な迫力があった。

『Head Games』の収録曲数は10曲で、このアルバムも前2枚のアルバムと同じく38分ちょっとの収録時間しかなく、とても短く感じたアルバムだった。

『Head Games』のプロデューサーには Queen の初期のアルバムや、この頃にニューウェーブを代表するバンドとして一躍注目を集めた The Cars の一連のアルバムでプロデューサーを務めていた Roy Thomas Baker が、Mick Jones と Ian McDonald のふたりと共にクレジットされていた。

『Head Games』というアルバムがよりポップな感じなサウンドになったのは、この Roy Thomas Baker の影響が大きかったのかもしれない。そして『Head Games』がアメリカだけで500万枚ものセールスを記録したことで Mick Jones もプロデュースという役割に自信を深めたのではないだろうか。

Mick Jones は『Head Games』を上回る600万枚のセールスを記録する次のアルバム『4』で、Robert John "Mutt" Lange と共にモンスター・アルバムのプロデューサーを担うことになる。

Head Games
Dirty White Boy
Love On The Telephone
Women
I'll Get Even With You
Seventeen
Head Games
The Modern Day
Blinded By Science
Do What You Like
Rev On The Red Line

タグ:1979 foreigner


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