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The Corrs/『Live in Dublin』 [CD]

Live-In-Dublin.jpgThe Corrs のライブ盤として1999年の『Unplugged』に続く3枚目の『Live in Dublin』はアメリカのTV局 VH1 での放送用に行われ、The Corrs の出身地であるアイルランドで収録された。

TV での放送を考慮してか、1時間の放送枠に収まる範囲の45分ちょっとの長さで、収められている曲数も11曲と物足りなさを感じるライブ盤だが、その分、曲目やゲストには工夫が凝らされていた。

まず、このライブで The Corrs のオリジナル曲は前年にリリースされた『Best of The Corrs』からの『Would You Be Happier?』など5曲だけで、その他にプレイした曲はカバーやトラディショナルなインストルメンタル曲で、それらの曲ではゲストを招いてのライブになっている。

3曲目の『When The Stars Go Blue』は2001年の Ryan Adams のアルバム『Gold』に収められていた曲で、ここでは U2 の Bono がデュエットの相手に登場している。

続く『Little Wing』はお馴染み Jimi Hendrix の1967年のアルバム『Axis: Bold As Love』に収められ、Eric Clapton や Sting、Stevie Ray Vaughan などのカバーも有名な曲で、今回の The Corrs のライブでは The Rolling Stones の Ronnie Wood が登場してスライド・ギターを披露している。『Little Wing』は The Corrs の2ndアルバム『Talk On Corners』にも収録されている。

7曲目の『Only Love Can Break Your Heart』は Neil Young の1970年のアルバム『After The Gold Rush』に収録され、Neil Young 初の全米 Top40 入りを記録したシングル。

9曲目の『Summer Wine』は1967年の Lee Hazlewood と Nancy Sinatra のデュエットが有名な曲で、ここで Bono が再び登場して今回も見事なデュエットを披露している。

そして最後にプレイされた『Ruby Tuesday』は The Rolling Stones が1967年に『Let's Spend THe Night Together』とのカップリングでシングル・カットし、米1位/英3位を記録した曲で、ここで Ronnie Wood が再登場して今回のライブで The Corrs と2回目の共演を果たしている。

テレビでの収録を考えて豪華ゲストを招き華やかさを演出する一方で、The Corrs らしいアイリッシュな雰囲気も『Joy Of Life/Trout In The Bath』のインストルメンタル曲で披露し、オリジナルのヒット曲も随所に散りばめているので、時間が経つのが本当に早く感じられるライブ盤となっている。

収録時間の短さだけがマイナスのライブ盤で、こういうゲストを招いてのライブをもっと長尺で、そして The Corrs の曲をもっと含めたかたちで見たいと思わせられるライブ盤だ。

Live-In-Dublin.jpgLive in Dublin
Would You Be Happier?
Breathless
When The Stars Go Blue featuring Bono
Little Wing featuring Ronnie Wood
Joy Of Life/Trout In The Bath
Runaway
Only Love Can Break Your Heart
Radio
Summer Wine featuring Bono
So Young
Ruby Tuesday featuring Ronnie Wood


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