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Roger Waters/『In The Flesh』 [CD]

In-the-Flesh.jpgRoger Waters は2010年秋から北米エリアを皮切りに The Wall Live というツアーを実施している。このツアーは大きく4回の Leg に分けられ、北米以外に欧州、オセアニア、南米を2012年春頃までかけて回る予定が組まれ、現在はその2つ目の Leg である欧州ツアーまでが行われている。

Roger Waters が Pink Floyd 時代の『The Wall』を題材にしてツアーを行ったのはこのツアーも含め過去に数回あり、今日紹介する『In The Flesh』という2枚組のライブ盤のタイトルにもなったツアーでも『The Wall』からの曲をたくさん取り上げていた。

ライブ盤のタイトルにもなった In The Flesh ツアーは3枚目のソロ・アルバム『Amused To Death』のリリースに伴うツアー以来、12年ぶりに行われたツアーで、1999年夏の北米ツアーから始まり、2000年夏にはアメリカ国内を廻り、2002年春には南アフリカや南米大陸でライブを行い、その後、欧州各国も夏までに廻った。

この2枚組は2000年夏のアメリカ・ツアーで録音された音源が使われ、2000年暮れにリリースされた。タイトル曲で始まる2枚組の冒頭4曲はアルバム『The Wall』からの曲で、以降の2曲が Roger 在籍時の Pink Floyd として最後のアルバム『The Final Cut』からの曲。それ以降は1977年の『Animals』、1975年の『Wish You Were Here』からの曲が続き、ライブ盤の1枚目の最後は1968年のアルバム『A Saucerful Of Secrets』からの7分を超える『Set The Controls For The Heart Of The Sun』で締め括られる構成だった。

2枚目も Pink Floyd 時代の曲があり、冒頭3曲は1973年リリースの『The Dark Side Of The Moon』から。4曲目から Roger のソロ・アルバムの曲が4曲続けてプレイされ、終盤は再び『The Dark Side Of The Moon』『The Wall』からの曲が続き、最後はこのツアーの頃に起きたコソボ紛争について書いた曲『Each Small Candle』で終わりとなった。

このライブ盤でプレイされた曲は Roger のソロ時代の曲はもちろん、Roger がボーカルを担当していた Pink Floyd 時代の曲が多くプレイされ、それらの曲は Roger を欠いた Pink Floyd がプレイするよりオリジナルに近い雰囲気になっていた。

このライブ盤では Roger の他にバック・コーラスとして参加の Katie Kissoon が『Mother』で Roger と共にボーカルを担当し、ギターを弾いていた Doyle Bramhall II も『Dogs』や『The Dark Side Of The Moon』からの曲でボーカルを披露。Doyle はライブ終盤クライマックスにプレイされた『Comfortably Numb』でもボーカルを担当した。

Roger の1987年リリースの2ndソロ・アルバム『Radio K.A.O.S.』からの曲が1曲もこのライブ盤にはなかったが、『The Dark Side Of The Moon』以降の Pink Floyd の曲が多くプレイされ、さらにはこのアルバムのジャケットも Pink Floyd のアルバムを連想させるイラストが描かれ、ライブ盤というかたちだったが、この時点での Roger の活動を集約するベスト盤のようなアルバムになっていた。

このライブ盤は通常の CD に加えて、DVD の映像版もリリースされ、さらには SACD でもリリースされた。SACD では 2ch のステレオ音声以外にも 5.1ch のサラウンド音声も収録されていた。

In-the-Flesh.jpgIn The Flesh
【Disc 1】
In The Flesh
The Happiest Days Of Our Lives
Another Brick In The Wall, Part 2
Mother
Get Your Filthy Hands Off My Desert
Southampton Dock
Pigs On The Wing, Part 1
Dogs
Welcome To The Machine
Wish You Were Here
Shine On You Crazy Diamond, Part 1-8
Set The Controls For The Heart Of The Sun
【Disc 2】
Breathe (In The Air)
Time
Money
The Pros And Cons Of Hitch Hiking Part 11 (Aka 5:06 AM - Every Stranger's Eyes)
Perfect Sense (Parts I and II)
The Bravery Of Being Out Of Range
It's A Miracle
Amused To Death
Brain Damage
Eclipse
Comfortably Numb
Each Small Candle


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コメント 2

ryo

最近、DVD「驚異」を手にいれまして。
ロジャーの偉大さを感じていたところでした。
フロイドはギルモアだけでは、もたないな・・・と。
by ryo (2011-07-25 17:15) 

MCMLXV_65

3人Pink Floydはステージ・セットでは目を見張るモノがありますが、オリジナルの曲が持つ雰囲気の再現度はRogerに軍配が上がりますね。

先日まで行われたThe Wallツアーの完成度も高いようで、コレを魅せつけられてしまうとRoger抜きPinkには多くの足りないものが見えてしまいます。
by MCMLXV_65 (2011-07-25 17:38) 

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