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Phil Collins/『No Jacket Required』 [CD]

No-Jacket-Required.jpgきのう1985年の Billboard 誌の No.1 になった曲を振り返っていて聴きたくなったアルバムが、この Phil Collins の3枚目のソロ・アルバム『No Jacket Required』で、このアルバムには全米 No.1 になった『Sussudio』『One More Night』を始めとする Phil のソロ時代を代表する曲がたくさん詰まっている。

前年の11月にリリースされたリード・シングル『One More Night』を含む『No Jacket Required』は1985年の年明け早々にリリースされ、アルバム・リリース後には2ndシングルとして『Sussudio』がシングル・カットされた。『One More Night』は全米チャートで約4か月をかけて No.1 の座に達し、『Sussudio』も時間をかけてジワジワとチャートを上昇して7月にようやく全米 No.1 の座に到達した。

『Sussudio』の全米 No.1 後もアルバムからは『Don't Lose My Number』と『Take Me Home』の2曲が米英でシングル・カットされ、前者は全米チャートで最高4位を、後者は全英チャートで最高19位を記録した。『Take Me Home』はアメリカで翌1986年にシングル・カットされて最高7位をマーク。『No Jacket Required』からの4枚のシングルは全て全米チャートで Top10 入りを果たした。

『No Jacket Required』は英米のチャートも含め世界中のチャートで No.1 を記録した。全米チャートでは3月末に4週連続で No.1 の座につくが、その後『We Are The World』にその座を奪われた。しかし、4月末にその座を奪回すると、その後も Prince の『Around The World In A Day』や映画『Beverly Hills Cop』のサウンドトラック盤にその座を明け渡したが、7月に再び全米 No.1 の座に返り咲いた。

アメリカでの『No Jacket Required』のセールスは1000万枚も突破してダイヤモンド・ディスクに認定され、Phil の母国イギリスでも180万枚以上のセールスを記録した。

この『No Jacket Required』がリリースされた1985年7月には英米2か所のスタジアムを会場にした Live Aid が開催され、『No Jacket Required』後にツアーをしていた Phil は最初にイギリスの会場 Wembley Stadium に午後3時過ぎに登場して Sting とのステージで The Police の曲や『No Jacket Required』からの『Long Long Way To Go』をプレイした。

イギリスでの出演を終えた Phil はコンコルドに飛び乗ってアメリカの JFK Stadium に移動すると、Eric Clapton のステージに登場してドラムを叩き、自らのヒット曲『Against All Odds』をプレイ。その後は Led Zeppelin の再結成ステージにも登場と、世界で最も忙しい男にふさわしい活躍ぶりを披露した。

Phil のソロ活動のピーク時にリリースされた『No Jacket Required』は全曲 Phil が書いた曲で、一部の曲はこのアルバムでギターを弾き、ツアーにも同行した Daryl Stuermer と共に作った曲だった。

『Take Me Home』のバック・ボーカルには Genesis 時代の Peter Gabriel も参加。この曲では Sting もバック・ボーカルに名前を連ねていた。『One More Night』のストリングスは Arif Mardin が担当し、『Sussudio』などのバックでホーン・セクションを担当したのは1970年代中盤から1980年代序盤にかけて Earth, Wind & Fire で活躍した The Phenix Horns が起用されていた。

『No Jacket Required』は Grammy 賞で Album Of The Year を獲得し、Phil は Best Pop Vocal Performance の男性部門にも選出され、アルバムをプロデュースした Hugh Padgham と共にクラシック以外のジャンルにおける Producer Of The Year にも選ばれた。

CD 版『No Jacket Required』には映画『Playing For Keeps』のサウンドトラック盤にある『We Said Hello, Goodbye』の別バージョンが収められ11曲構成となっているが、このアルバムは10曲目の『Take Me Home』で終わりとすべきだろう。

No-Jacket-Required.jpgNo Jacket Required No Jacket Required - Phil Collins
Sussudio
Only You Know and I Know
Long Long Way To Go
I Don't Wanna Know
One More Night
Don't Lose My Number
Who Said I Would
Doesn't Anybody Stay Together Anymore
Inside Out
Take Me Home
【Bonus Track】
We Said Hello Goodbye
タグ:Phil Collins 1985


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コメント 2

ryo

フィル・コリンズ、本当に引退しちゃったのかなぁ(悲)。
ジェネシス後期のポップ路線は好きですね。
このアルバムも一回買ったんですけど、手放しちゃいました(笑)。
by ryo (2011-08-06 17:50) 

MCMLXV_65

いいですよぉ、このアルバム。手放してしまうなんて、もったいない。ヽ(`Д´)ノ

今回ひさしぶりに全部とおして聴きましたが、シングルになった曲以外にも『Only You Know and I Know』『Who Said I Would』など、実に曲の展開が面白くて懐かしかったです!! 引退は本当に惜しまれます…。
by MCMLXV_65 (2011-08-06 18:13) 

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