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Blondie/『Live Philadelphia 1978 / Dallas 1980』 [CD]

Live-Philadelphia.jpgBlondie が公式に残したライブ盤は数が少なく、1970年代の音源が収録されたライブ盤は今のところこの『Live Philadelphia 1978 / Dallas 1980』の一枚しかない。このアルバムは最初『Picture This Live』として Chrysalis からリリースされたが、その翌年にタイトルとジャケットを変えて EMI からリリースされた。ちなみにどちらも収録曲は同じだった。

『Live Philadelphia 1978 / Dallas 1980』のジャケット表にある Debbie Harry の画像は『Picture This Live』の中にある画像を再利用したものでもあった。

このライブ盤はタイトルにあるようにアメリカの2か所で行われたライブから曲が選ばれ、7曲目の『X-Offender』から『One Way Or Another』までの6曲は1978年のフィラデルフィアでのライブから。それ以外の9曲は1980年のダラスでのライブからの曲と記されていた。

1980年のライブ音源ではあるが、このライブ盤に含まれた曲は1979年リリースの通算4枚目のスタジオ・アルバム『Eat To The Beat』までの曲で、この頃まだ30代半ばだった Debbie Harry の声にもまだ艶があって、その特徴あるボーカルが十分聴けるライブ盤だった。

このライブ盤は1999年の復帰作『No Exit』のリリース前後に手に入れたはずで、当時ちょっと変わったジャケットのおかげでブートレグ(海賊盤)と勘違いもした記憶がある。

1980年代序盤の活動休止まで Blondie は一枚のライブ盤も公式にリリースしていなかったので、この2か所でのライブで作られたライブ盤はまさに人気がピークを極めつつある頃の貴重な記録として重要なライブ盤だった。

デビュー・シングルの『X-Offender』を始めとして、最初のイギリスでのメジャー・ヒット(全英2位)を記録した『Denis』や、英米で初の No.1 を記録した『Heart Of Glass』、イギリスで2曲目の No.1 になった『Sunday Girl』や、続いて全英チャートで最高2位になった『Dreaming』と、主だったこの当時のヒット曲がこのライブ盤には全て収められていた。

このライブ盤はアメリカでの『Heart Of Glass』のシングルB面にあった『11:59』で Blondie のレパートリー曲は終わり、続く『Bang A Gong』は T. Rex の1971年のヒット曲のカバーで、『Funtime』は David Bowie と Iggy Pop が書いた曲で1977年リリースのアルバム『The Idiot』に収録されていた曲だった。

この『Bang A Gong / Funtime』は15分以上にわたってプレイされ、途中に The Rolling Stones の『(I Can't Get No) Satisfaction』のフレーズも飛び出す。

1990年代終盤の技術では2つのライブ音源のいいとこ取りをして一枚のアルバムしか作れなかったが、今の最新技術を駆使すれば発表できずにあった音源がまだ発掘されそうにも思う。1980年前後の Blondie のライブを完パケで聴いてみたいファンも多いのではないだろうか。

Live Philadelphia 1978 / Dallas 1980 Blondie: Live - Philadelphia 1978, Dallas 1980 - ブロンディ
Live-Philadelphia.jpgDreaming
In The Sun
Hanging On The Telephone
You Look Good In Blue
Slow Motion
Sunday Girl
X-Offender
Picture This
Denis
Fade Away & Radiate
I Know But I Don't Know
One Way Or Another
Heart Of Glass
11:59
Bang A Gong / Funtime


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コメント 2

ryo

デボラ・ハリー、カッコ良いですよね。
プリテンダーズのクリッシー・ハインドと共に、大好きな女性ロッカーです。
ただブロンディーはアルバム2枚しか持ってないなぁ。
by ryo (2011-08-19 23:39) 

MCMLXV_65

1980年前後のDebbie Harryは「妖艶」という言葉がピタリとハマるカッコ良さありましたねぇ。
他のメンバーのプレイはライブではお世辞にもウマくなかった(?)Blondieでしたが、そのチープ感とDebbie Harryのボーカルがライブはその一瞬を楽しむモノだって伝えているようでした。このライブ盤はお勧めですよ!
by MCMLXV_65 (2011-08-20 00:47) 

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