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Paul Weller/『hit parade』 [CD]

Hit-Parade.jpg1977年5月にリリースされた The Jam のデビュー・シングル『In The City』から2005年12月にリリースされた Paul Weller のソロ・シングル『Here's The Good News』まで、Paul Weller のいろいろな時代の67曲を4枚の CD に収め2006年にリリースされたのが、その名もズバリ『hit parade』だった。

Paul の編集盤は1980年代のユニット The Style Council も含めこのブログで多く取り上げてきたが、この『hit parade』はまだ紹介していなかった。きのう紹介したアルバム『The Cost Of Loving』を聴いて The Style Council 時代の他の曲が聴きたくなってこの『hit parade』を取り出してきたが、ここに The Style Council の曲は【hit parade two】という2枚目のディスクに18曲が収録されている。

『hit parade』というタイトルにあるように主にシングル・ヒットを中心に構成されている【hit parade two】では『Money Go Round』が12インチ・シングルに収録された7分42秒の Part1 と Part2 をつなげたロング・バージョンで、『Big Boss Groove』と『Shout To The Top!』は12インチ・シングルのバージョンを収録。『The Lodgers』も12インチ・シングルにあった珍しい Extended Mix が『hit parade』には収録されている。

『hit parade』にある珍しいテイクは The Jam 時代の曲を収めた【hit parade one】にもあり、『That's Entertainment』はアルバム・バージョンやシングル・バージョンとも異なり、他の編集盤『Snap!』や『Direction, Reaction, Creation』というボックスにもない未発表バージョンになっている。

1枚目の CD に The Jam 時代の21曲を、2枚目の CD には The Style Council 時代の18曲。3枚目と4枚目はソロになって以降の28曲があり、【hit parade four】の1曲目が『Brand New Start』とソロ活動第2章の幕開けを予感させた曲で始まるところも面白い。

『hit parade』はここで紹介する4枚組以外に Paul の30年のキャリアを1枚の CD で23曲に収めたバージョンと、2枚組の同名タイトルの DVD もリリースされた。1枚モノの CD では The Jam 時代が7曲、The Style Council 時代が6曲、ソロ時代が10曲となっている。

4枚組は時代を追って曲が並べられていたが、1枚バージョンの『hit parade』はそれぞれの活動での曲が巧みに配されているので、この曲順で聴くのも楽しいだろう。特に出だしの数曲が『Town Called Malice』『Going Underground』『Shout To The Top!』『From The Floorboards Up』と各キャリアの中でもライブで特に映える曲が並べられ、終盤が『My Ever Changing Moods』『Speak Like A Child』『Start!』で終わる構成も見事だ。

日本版の4枚組『hit parade』にはオリジナルの4枚組にあるブックレットの英文訳もある。オリジナルのブックレットにはそれぞれの活動期でのお馴染みのフォトや、見たことのないレアなフォトもあって眺めているだけで楽しいが、英文コラムの日本語訳で Paul の興味深い発言があったので、最後にそれを紹介しよう。

常に過去を切り捨てていくというやり方を、特に意識しているわけじゃない」と、ウェラーは語る。「でも、そのルーツがどこにあるかといえば、いつも前を向いていたザ・ジャムのデビュー時にさかのぼる。モダニズムは常に僕の作品の中心であり、僕の中心だった。流儀のようなもんかな。姿勢でもあるし、生き方でもある。着るものや音楽、でもそれだけじゃない。モッドは60年代だけのものではなく、僕にとっては絶対にそれ以上のもの。ただのリヴァイヴァリストとは違う。常に進化する何かなんだ。いいものはなんでも取り込んで自分に合うように作り変えるのが、本来のモッドなんだよ。僕の考え方はだいたいそこから来ている」


Hit-Parade.jpghit parade Hit Parade Box Set - Paul Weller
【hit parade one】
In The City
All Around The World
The Modern World
News Of The World
David Watts (album version)
'A' Bomb In Wardour Street
Down In The Tube Station At Midnight
Strange Town
When You're Young
The Eton Rifles (album version)
Going Underground
Dreams Of Childeren
Start! (album version)
That's Entertainment (unreleased version)
Funeral Pyre
Absolute Beginners
Town Called Malice
Precious
Just Who Is The Five O'Clock Hero?
The Bitterest Pill (I Ever Had To Swallow)
Beat Surrender
【hit parade two】
Speak Like A Child
Money Go Round (full Part 1&2 12" version)
Long Hot Summer
Solid Bond In Your Heart
My Ever Changing Moods
You're The Best Thing
Big Boss Groove (full 12" version)
Shout To The Top! (full 12" version)
Walls Come Tumbling Down
Come To Milton Keynes
The Lodgers (Extended Mix from 12" version)
Have You Ever Had It Blue
It Didn't Matter (album version)
Waiting
Wanted
Life At A Top People's Health Farm
How She Threw It All Away
Promised Land
【hit parade three】
Into Tomorrow
Uh-Huh Oh-Yeh
Above The Clouds
Sunflower
Wild Wood
The Weaver
Hung Up
Out Of The Sinking
The Changingman
You Do Something To Me
Broken Stones
Peacock Suit
Brushed
Friday Street
Mermaids
【hit parade four】
Brand New Start
He's The Keeper
Sweet Pea, Me Sweet Pea
It's Written In The Stars
Leafy Mysteries
The Bottle
Wishing On A Star
Thinking Of You
Early Morning Rain
From The Floorboards Up
Come On / Let's Go
Here's The Good News
Blink & You'll Miss It


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