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The Style Council/『Home & Abroad』 [CD]

Home-and-Abroad.jpgThe Style Council のアルバムや曲をここ数日で聴いていて、ライブ音源が聴きたくなって取り出してきたのが、この1986年にリリースされた The Style Council として初のライブ盤『Home & Abroad』だった。

この『Home & Abroad』がリリースされた1986年は社会人1年目の頃で、まだ当時は CD プレーヤーを持っていなかったので、このアルバムは LP を買った記憶がある。その LP は全10曲だったが、今、手に入る CD の『Home & Abroad』は全12曲で1曲目に『The Big Boss Groove』が、7曲目に『Our Favourite Shop』が追加されている。

奇しくもこの2曲は The Style Council の中でオルガンやピアノを弾いていた Mick Talbot のプレイが堪能できる曲で、ライターにも Mick Talbot の名前がある曲だ。

スタジオ・アルバムの『Our Favourite Shop』をリリースした後にリリースされたライブ盤だけあって、この頃の The Style Council のヒット曲が多くあり、ライブでも The Style Council の魅力が十分発揮されている名盤だった。

このアルバムにあるライブではドラムの Steve White、コーラスの Dee C. Lee に加えて、ホーン・セクションやパーカッショニストも帯同していたので、ライブでもサウンドに厚みが増し、聴き応えがある曲が多かった。

このライブ盤の後にリリースする『The Cost Of Loving』から少しサウンドが変化することもあって、この『Home & Abroad』をもって Paul Weller は The Style Council の活動に1つの区切りを付けたかったのかもしれない。

『Home & Abroad』を聴くとスタジオ・アルバム以上にどの曲も楽しい雰囲気が満載で、Mick Talbot のオルガンやピアノのソロにも余計に力が入っているように聴こえる。ホーン・セクションの音も(ミキシングで調整したおかげもあるだろうが)一層華やかな雰囲気を演出するのに貢献している。

The Style Council の活動期間中にリリースされたライブ盤はこの『Home & Abroad』の1枚だけで、後に1998年に『In Concert』というライブ盤もリリースされたが、公式にリリースされたライブ盤はこの2枚だけになる。

『Home & Abroad』と『In Concert』で重複曲は『My Ever Changing Moods』だけだが、アレンジが異なっているので、それぞれのアルバムで聴きどころは多い。

まだ LP を意識して作られた『Home & Abroad』だったので収録曲数も少なく、CD 版の『Home & Abroad』にしても2曲の追加だけで物足りなさが残る。『Home & Abroad』も『Our Favourite Shop』のようなデラックス・エディションでこの頃のもっと多くのライブ音源を公式盤として聴きたいと願っているファンは多いのではないだろうか。

Home-and-Abroad.jpgHome & Abroad Home & Abroad - ザ・スタイル・カウンシル
The Big Boss Groove
My Ever Changing Moods
The Lodgers
Head Start For Happiness
(When You) Call Me
The Whole Point Of No Return
Our Favourite Shop
With Everything To Lose
Homebreakers
Shout To The Top
Walls Come Tumbling Down!
Internationalists


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