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NENA/『Eisbrecher』 [CD]

Eisbrecher.jpgシングル『99 Luftballons』のヒットで知られるドイツ出身の NENA が1986年にリリースしたアルバム『Eisbrecher』は、NENA というバンド名義で最後のアルバムとなり、この後、ボーカルの Nena Kerner はソロ活動にシフトしていった。

このブログで度々取り上げてきた NENA のスタジオ・アルバムは『Original Album Classics』という5枚のアルバムを収めたボックス・シリーズの中に含まれていて、この『Eisbrecher』というアルバムはボックスを手に入れて初めて最初から聴いたアルバムだった。

1曲目の『Engel Der Nacht』はイントロ部分が Led Zeppelin の『Rock and Roll』にとても良く似た曲だが、そこを過ぎるとそれまでの NENA の曲にあった独特なキーボードが響く曲で、そこに Nena Kerner のちょっと鼻にかかるボーカルがかぶさる、いかにも NENA らしい曲だ。

この『Eisbrecher』からは『Engel Der Nacht』と2曲目の『Mondsong』の2曲がシングル・カットされたようだが、他にも軽快な明るい曲があって、ドイツ語という壁はあるものの、なかなか楽しめるアルバムだ。

全10曲の中には『Tokyo』というタイトルの曲もあり、ひょっとしたら1986年のオリジナル・リリース時には日本市場も視野に考えて、このアルバムを作っていたのではないかとも思える。

しかし、冒頭にも記したように、このアルバムがリリースされたことは1986年当時は全く記憶になく、また、このアルバムが NENA として最後のアルバムになったこともあって、もっと散漫なアルバムという先入観を持っていた。

だが、1曲目の『Engel Der Nacht』が Led Zeppelin 風な曲で、そして意外にもいい曲だったことで、そんな印象はすぐさまになくなり、3曲目の『Frei Wie Der Wind』や続く『Schön Wär Es Doch』も一度聴いただけで好きになった。

Nena Kerner の特徴あるボーカルを活かしたソフトな『Zusammen』という曲もあり、NENA 最後のアルバムだから散漫な印象はこの『Eisbrecher』にはなかった。(Nena Kerner のソロというかけらは少し感じるかもしれない…)

NENA というバンドはこれで解散してしまい、Nena Kerner は1989年に初のソロ・アルバム『Wunder Gescheh'n』をリリースし、それ以降もドイツでは安定したソロ活動を続けている。

『Original Album Classics』というボックスを手に入れなければ聴く機会がおそらくなかった『Eisbrecher』というアルバム。これを含む『Original Album Classics』は時期によってかなり安い価格のときもあるので、『99 Luftballons』で NENA を知り、ちょっと興味があれば、ぜひこの『Original Album Classics』という5枚組で他のアルバム共々この『Eisbrecher』も聴いてほしい。

Eisbrecher.jpgEisbrecher
Engel Der Nacht
Mondsong
Frei Wie Der Wind
Schön Wär Es Doch
Tokyo
Jetzt Bist Du Weg
Sonnenaufgang
Ring Frei
Zusammen
Eisbrecher
タグ:1986 Nena


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