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Boston/『Walk On』 [CD]

Walk-On.jpg前作『Third Stage』からまたも8年のインターバルを経て、1994年にリリースされた Boston の通算4枚目のスタジオ・アルバム『Walk On』。以前のアルバムほどビッグ・セールスを記録するには至らなかったが、それでも全米アルバム・チャートで最高7位を記録し、100万枚のセールスをマークした。

『Walk On』からはアルバムのトップを飾る『I Need Your Love』がリード・シングルとしてカットされ全米チャートでは最高51位、ロック系の曲を扱うチャートでは最高4位を記録した。

このアルバムではボーカルがオリジナル・メンバーの Brad Delp から Fran Cosmo に交代という話題もあったが、アルバム・リリース後のツアーではこのふたりが共に参加していた。

Boston のアルバムといえば中心人物 Tom Scholz による緻密に練り上げられたサウンドが大きな特徴で、この『Walk On』でも浮遊感の漂うギター・ソロや、エコーをたっぷり含ませたドラムの音など、すぐに Boston と分かるサウンドが詰まっていた。

前作から8年が経っても、ボーカルが交代しても、Tom Scholz 以外に各パートを担当するメンバーが参加していても、Boston らしさは健在。『Walk On』は1970年代の初期2枚のアルバムに比べて面白くないと評する方もいたが、個人的にはこの『Walk On』も好きなアルバムだった。

ギターの音が全体的によりハードになったと感じた『Walk On』だが、1990年代中盤という時代にあって、以前とほとんど変わらない Boston は懐かしいというより、エンジニアも務めた Tom Scholz の磨き上げたサウンドはむしろ新鮮に響いた。

『Walkin' At Night』から『Walk On (Some More)』までの4曲は Walk On Medley というかたちの10分を超す大作でもあった。このアルバムは CD 以外にアナログ盤でもリリースされたが、Walk On Medley は『Get Organ-ized』の途中でサイドが変わり、B面のトップは『Get Reorgan-ized』というタイトルで始まっていた。

この『Get Organ-ized』はタイトルにあるようにオルガンもフューチャーしたインストルメンタル曲で、ギター以外も活躍するこの曲もその盛り上げ方には終始圧倒され、さすが Tom Scholz と唸らされた曲だった。

『Walk On』は45分足らずのアルバムで Walk On Medley の4曲を除くと5分を超える4曲もあったが、その長さをほとんど感じさせないつくりもまた見事だった。

1990年代中盤という時代に Boston のようなスタイルは必ずしもマッチしていなかったと思う。しかし Boston というバンドを知る世代にはこの『Walk On』にある曲は懐かしくも、そして新鮮に映ったのではないだろうか。

Walk-On.jpgWalk On Walk On - Boston
I Need Your Love
Surrender To Me
Livin' For You
Walkin' At Night
Walk On
Get Organ-ized
Walk On (Some More)
What's Your Name
Magdalene
We Can Make It
タグ:Boston 1994


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