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Simon & Garfunkel/『Parsley, Sage, Rosemary and Thyme』 [CD]

ParsleySageRosemaryThyme.jpgイギリスに16世紀の頃か伝わるトラディショナル・ソング『Scarborough Fair』の中の一節をアルバム・タイトルにした Simon & Garfunkel の1966年にリリースした3枚目のスタジオ・アルバム『Parsley, Sage, Rosemary and Thyme』。Simon & Garfunkel バージョンの『Scarborough Fair』は19世紀末にアレンジされたバージョンらしい。

『Scarborough Fair』もまた1967年に公開された映画『The Graduate (邦題:卒業)』を通して知った曲で、この曲を含む『Parsley, Sage, Rosemary and Thyme』というアルバムを知ったのは、かなり後になってのことだった。

『Parsley, Sage, Rosemary and Thyme』は全米アルバム・チャートでそれまでの最高となる4位まで上昇し、前作『Sounds of Silence』に続いてトリプル・プラティナに輝いたアルバムになった。

Paul Simon がイギリスのリバプールを旅行中に書いたという『Homeward Bound』がこのアルバムから最初にシングル・カットされて英9位/米5位のヒットを記録した。これは Simon & Garfunkel として初めての英米双方のチャートで Top10 入りした曲になった。

それ以降、アルバムからは『The Dangling Conversation』『Scarborough Fair/Canticle』がシングルになり、前者は全米チャートで25位に、後者は全米チャートで最高11位を記録した。

『Homeward Bound』はイギリスでは前作『Sounds of Silence』のB面に収録されていたので、イギリス盤の『Parsley, Sage, Rosemary and Thyme』には収録されていなかった。

期せずして今日選んだアルバム『Parsley, Sage, Rosemary and Thyme』の最後には『7 O'Clock News / Silent Night』という曲があり、Simon & Garfunkel によるクリスマス・ソングが聴けた。

このクリスマス・ソングに被るようにラジオからのニュースが淡々と読まれていくが、そこで語られるニュースの内容はベトナム戦争、有名なコメディアンの訃報、8人が殺されたというニュースなど、楽しいと言えない話題ばかりだった。

このアルバムの最初と最後はオリジナルでない古くから親しまれている2曲が収められていたが、その2曲に組み合わされたパートはともに悲しいイメージを連想させるもので、綺麗なメロディの裏にある内容との対比が皮肉めいていた。

このアルバムの中のオリジナル曲では『The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)』と『For Emily, Whenever I May Find Her』も好きな曲で、後者での Art Garfunkel の澄んだ声がとても好きだ。

このアルバムも後にボーナス・トラック2曲を追加して2001年にリイシューされたが、やはり『7 O'Clock News / Silent Night』で終わりにするのが、このアルバムのあるべき正しい姿だろう。

Parsley, Sage, Rosemary and Thyme
Scarborough Fair / Canticle
ParsleySageRosemaryThyme.jpgPatterns
Cloudy
Homeward Bound
The Big Bright Green Pleasure Machine
The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)
The Dangling Conversation
Flowers Never Bend With The Rainfall
A Simple Desultory Philippic
For Emily, Whenever I May Find Her
A Poem On The Underground Wall
7 O'Clock News / Silent Night
【Bonus Tracks】
Patterns (Demo)
A Poem On The Underground (Demo)


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