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Van Halen/『A Different Kind Of Truth』 [CD]

Different-Kind-of-Truth.jpgスタジオ・アルバムとしては1998年リリースの『Van Halen III』以来、14年ぶり(!)の新作『A Different Kind Of Truth』は、ボーカルに Diamond Dave こと David Lee Roth が復帰。Dave が最後に Van Halen でボーカルを担当したの1984年リリースの『MCMLXXXIV』まで遡ることになり、この『MCMLXXXIV』からも実に28年という年月が経った。

1996年にリリースされたベスト盤『Best Of Volume I』で Dave は数曲ボーカルを務めたが、今回の新作では Dave が全曲の作詞を担当。スポット参加だった『Best Of Volume I』とはバンドに対する関わり方がこの新作では全く異なっていた。

1月上旬にはアルバムからのリード・シングル『Tattoo』がリリースされ、Dave もその PV で元気なところを見せていたが、少しテンポの遅い『Tattoo』の印象は正直今ひとつだった。

しかし、新作『A Different Kind Of Truth』の中で『Tattoo』は数少ないテンポの遅い曲のひとつで、その他の曲は Eddie Van Halen のギターと、Eddie の兄 Alex の叩くドラムがハードな曲が揃っていて、1978年のデビュー盤『Van Halen』から通算4枚目のアルバム『Fair Warning』までを彷彿させるスタイルが多かった。

残念ながらベースの Michael Anthony は今回の新生 Van Halen になく、あの特徴あるハイトーンなコーラス・ワークが聞けないのは残念な点だった。代わりにベースを弾くのは Eddie の息子 Wolfgang で、これで実質3/4のメンバーが Van Halen ファミリーという構成にもなった。

『A Different Kind Of Truth』のジャケットや CD パッケージのインナーには新生 Van Halen のメンバーは復帰した Dave も含めて誰ひとり写ってないが、これはある意味、正解だったかもしれない。『Tattoo』の PV では否が応にも今のメンバーの年齢を意識させられてしまったが、『A Different Kind Of Truth』にある『Tattoo』以外の12曲を聴く限りでは1980年前後の Van Halen のイメージが蘇ってくる。

この『A Different Kind Of Truth』には Sammy Hagar が在籍していた頃の Van Halen のスタイルは殆どない。クレジットではキーボードを Eddie が弾いているとあるが、その効果は薄く、このアルバムはドラム、ベース、ギター、そして Dave のボーカルという4つの要素でほぼ作られている。

Dave 在籍時の Van Halen が好きな方には『A Different Kind Of Truth』はまさにお勧めのアルバムで、機会があれば、ぜひ全体を通して聴いてみることをお勧めしたい。海外メディアも Dave が復帰した新作に好意的な評価が多く、どこも平均以上の点をつけている。

現地時間12日(日)にロサンゼルスで開催される Grammy 賞で新生 Van Halen はパフォーマンスするという噂もあり、久々の全米ツアーも18日(土)にケンタッキー州のルイビルから始まるという。このツアーの評判次第では『A Different Kind Of Truth』の全米アルバム・チャートでの結果も期待できそうだ。

Different-Kind-of-Truth.jpgA Different Kind of Truth A Different Kind of Truth (Deluxe Version) - Van Halen
Tattoo
She's The Woman
You And Your Blues
China Town
Blood And Fire
Bullethead
As Is
Honeybabysweetiedoll
The Trouble With Never
Outta Space
Stay Frosty
Big River
Beats Workin'
タグ:van halen 2012


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コメント 2

どうぷ

こんばんは。

今日は営業車で、これとポールの新譜を交互に聴いてました^^)。仰る通り、初期Van Halenが好みの方には文句無くオススメできますね。「China Town」のインスト部分では、デイブの1stソロでのビリー・シーンとスティーヴ・ヴァイの掛け合いみたいな感じも聴けたりして、ちょっと笑ってしまいました。本格的な復活という点では28年振りですから、まずはじっくりと音に向き合いたいですね。

個人的には、Alexのドラミングの相変わらずの不安定さが残念ですね。比較するのもあれなんですが、バンド・アンサンブルではChikenfootが断然安定してると思います。まあユルいのもある意味VHの売りでもあるわけで、このくらいが良いのかも♪
by どうぷ (2012-02-10 00:01) 

MCMLXV_65

こんばんは、どうぷさん。コレ、本当にオススメですね!『Tattoo』よりシングル向きの曲が、これからまだカットされそうで、この4人で来日してくれないでしょうか?『1984』までのアルバムからの曲と、この新作の曲だけのライブ、俄然見たくなりました!

Alexのドラムはこのドタバタ感がVan Halenらしくて好きなんですけど…ね。^^;
by MCMLXV_65 (2012-02-10 01:40) 

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