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Claudine Longet/『Let's Spend The Night Together』 [CD]

Lets-Spend-the-Night-Togeth.jpg1942年1月29日、フランスのパリで生まれた女優で歌手の Claudine Longet は1960年代後半、A&M Records から5枚のスタジオ・アルバムをリリースし、この5枚が3月に紙ジャケット仕様でリイシューされる。

Claudine のアルバムはこの5枚の他に1970年代に Barnaby Records から2枚のアルバムがリリースされ、この2枚も2007年に紙ジャケット仕様でリイシューされていた。

今回紹介する『Let's Spend The Night Together』は、その Barnaby Records からリリースされたうちの一枚で1972年にリリースされ、Claudine が残した最後のスタジオ・アルバムでもあった。

LP 時代はA面とB面にそれぞれ6曲ずつを収め、最初と最後の2曲とA面5曲目の『Wake Up To Me Gently』を除く全曲がカバーで構成されたアルバムだった。

今回紹介する『Let's Spend The Night Together』は、そのタイトルにもなった The Rolling Stones の1967年の全英チャート最高3位を記録した同曲がアルバムの終盤に登場する。また、元 The Beatles の Paul McCartney と John Lennon のソロ時代の曲もこのアルバムでカバーされていた。

Paul の曲は1970年にリリースされたソロ・デビュー盤『McCartney』に収録されていた『Every Night』。John の曲は1971年にリリースされたアルバム『Imagine』に収録された『Jealous Guy』で、Claudine のカバーは The Beatles の1969年のシングル『Get Back』のB面に収録された『Don't Let Me Down』とのメドレーという表記になっていた。

この3曲以外に聴いたことのあった曲に、The Beach Boys が1966年にリリースした『Pet Sounds』のB面最初に収録されていた『God Only Knows』があった。

この Claudine のアルバムにある他のカバー曲は、Leonard Cohen の1968年リリースのデビュー盤『Songs Of Leonard Cohen』に収録の『Hey That's No Way To Say Good-Bye』、Kris Kristofferson の1971年のアルバム『The Silver Tongued Devil and I』に収録の『When I Loved Her』。

そして Neil Young の1970年のアルバム『After The Gold Rush』に収録の『Birds』。Claudine の夫だった Andy Williams もカバーをしたことのある Mickey Newbury の曲で、1971年の Mickey のアルバム『Frisco Mabel Joy』に収録の『Remember The Good』。Graham Nash の1971年のソロ・デビュー盤『Songs For Beginners』に収録の『Sleep Song』があった。

よく知っている The Rollong Stones や The Beatles 関連曲での Claudine のカバーは、囁くように歌う Claudine のボーカルに合わせ、バックの演奏もアコースティックなプレイが多く、そのボーカルがより際立つような曲になっていた。

アルバムのタイトル、The Rolling Stones の『Let's Spend The Night Together』は、そのタイトル部分のコーラスが出てくるまでオリジナルの持っていた雰囲気をガラりと変え、「こういう解釈もあるのか…」と、最初に聴いたときはかなり戸惑った。

アルバムのプロデュースを担当した Ken Mansfield は、かつて Apple Records のアメリカ担当マネージャーだった人物で、アメリカの西海岸やナッシュビルのシンガー・ソングライターと親交が深かったようで、そんな経緯から、このカバー・アルバムにある曲は選ばれたようにも思える。

最初と最後の曲は一応 Prologue と Epilogue と題されてるが、『While You Were Sleeping』という同じ曲。2007年の紙ジャケット仕様でリイシューされた際には Epilogue の後に4曲のボーナス曲が追加されていた。

追加された1曲目の『Every Beat Of My Heart』は Johnny Otis が1952年に書いた曲で、Gladys Knight & The Pips が1961年にカバーをして全米チャートで最高6位をマークした。2曲目の『Sugar Me』はイギリス人シンガー・ソングライター Lynsey de Paul が1972年に全英チャートで最高5位を記録した曲。

3曲目の『Who Broke Your Heart And Made You Write That Song』は Michael Chain という俳優で TV シリーズの脚本も書く人物が作った曲で、1975年の B.J. Thomas のアルバム『Reunion』にも収録された曲。

最後のボーナス追加曲『Goodbye Jimmy, Goodbye』は、Kathy Linden というアメリカのニュージャージー出身の歌手が1959年に全米チャートで最高11位を記録した曲だった。

これら4曲は全くオリジナルの存在を知らなかった曲ばかりで、そのクレジットがなければ Claudine のオリジナルと思えるような曲ばかりだった。

Claudine のようなボーカルは好きなスタイルなので、3月にリイシューされる A&M Records 時代の5枚も手に入れようと思っている。Barnaby Records からリリースされたもう一枚のアルバムもそろそろ手元に届く予定。『Let's Spend The Night Together』と違って、どんな曲が収録されているのか、こちらも聴くのがとても楽しみだ。

Let's Spend The Night Together
Prologue / While You Were Sleeping
Lets-Spend-the-Night-Togeth.jpgGod Only Knows
Every Night
Hey That's No Way To Say Good-Bye
Wake Up To Me Gently
Medley: Jealous Guy / Don't Let Me Down
When I Loved Him
Birds
Remember The Good
Sleep Song
Let's Spend The Night Together
Epilogue / While You Were Sleeping
【2007 Bonus Tracks】
Every Beat Of My Heart
Sugar Me
Who Broke Your Heart And Made You Write That Song
Goodbye Jimmy, Goodbye


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