The Cranberries/『To The Faithful Departed』 [CD]
まもなく新作、通算6枚目のスタジオ・アルバム『Roses』をリリースするアイルランド出身のバンド The Cranberries。今回紹介するこの『To The Faithful Departed』は1996年にリリースされた3rdアルバム。チャート面では英2位/米4位、セールス面ではイギリスでゴールド (10万枚)、アメリカではダブル・プラティナ (200万枚) という結果を残している。
この『To The Faithful Departed』もそれまでのアルバムと同じく2002年に The Complete Sessions 1996-1997 というかたちでリイシューされ、その際には1996年のオリジナルで最後の曲だった『Bosnia』の後に5曲が追加で収録されていた。
また、1996年のオリジナルでは7曲目の『The Rebels』から『I Just Shot John Lennon』へと続いていたが、日本版など一部の地域でリリースされたアルバムにはこの2曲の間に2分あまりの『Intermission』が挿入され、The Complete Sessions 1996-1997 でもその順番で収録されていた。
誰かに捧げるかのようなタイトルだったこの3rdアルバムは、1995年に亡くなった Island Records のプロデューサー Denny Cordell と、ボーカル Dolores O'Riordan の祖父 Joe、ふたりへの献辞が添えられていた。
この3rdアルバムには The Cranberries のそれまでのアルバムにあったどの曲よりもテンポの速い『Salvation』という曲や、5発の銃の発砲音で突然終わる『I Just Shot John Lennon』という衝撃的な曲もあり、それまでの The Cranberries の持つバラードが綺麗なバンドというイメージを覆していた。
アルバム最後の曲『Bosnia』で Dolores が何度も連呼する Sarajevo という言葉や、この曲で聴かれる子供たちのコーラス、終盤にかけてフューチャーされているホーンの音は、それまでの The Cranberries というバンドのイメージと違い、壮大で悲しみを感じる曲だった。
最初、この3rdアルバムのジャケットを見たときの印象は、明るい黄色ということもあって、そういう明るいイメージの曲が多い…と思っていたが、全体的なトーンはアルバムのタイトルにあるように、今はもういない誰かに向かって歌う曲が多く、ジャケットの持つイメージとは異なるものだった。
このジャケットの写真も最初は部屋の中で撮られたように思っていたが、The Complete Sessions 1996-1997 にある別カットでは燃え落ちた家の中でこの部屋だけが残ったような写真もあり、そんなことを思ってこのアルバムを聴くと、最初に抱いた印象と全く違ってきた。
その The Complete Sessions 1996-1997 に追加収録された曲の中には Dolores とオペラ歌手 Luciano Pavarotti による『Ave Maria』や、Fleetwood Mac の1976年の全米チャートで初の Top10 を記録した『Go Your Own Way』も収録されていた。
この2曲もまた、この3rdアルバムの趣旨に合う曲に思うので、もし、1996年当時、このアルバムに収録されていたら、またアルバムの持つ印象が変わっていたかもしれない。
To The Faithful Departed
Hollywood
Salvation
When You're Gone
Free To Decide
War Child
Forever Yellow Skies
The Rebels
Intermission
I Just Shot John Lennon
Electric Blue
I'm Still Remembering
Will You Remember?
Joe
Bosnia
【Bonus Tracks】
Cordell
The Picture I View
Ave Maria
Go Your Own Way
God Be With You
この『To The Faithful Departed』もそれまでのアルバムと同じく2002年に The Complete Sessions 1996-1997 というかたちでリイシューされ、その際には1996年のオリジナルで最後の曲だった『Bosnia』の後に5曲が追加で収録されていた。
また、1996年のオリジナルでは7曲目の『The Rebels』から『I Just Shot John Lennon』へと続いていたが、日本版など一部の地域でリリースされたアルバムにはこの2曲の間に2分あまりの『Intermission』が挿入され、The Complete Sessions 1996-1997 でもその順番で収録されていた。
誰かに捧げるかのようなタイトルだったこの3rdアルバムは、1995年に亡くなった Island Records のプロデューサー Denny Cordell と、ボーカル Dolores O'Riordan の祖父 Joe、ふたりへの献辞が添えられていた。
この3rdアルバムには The Cranberries のそれまでのアルバムにあったどの曲よりもテンポの速い『Salvation』という曲や、5発の銃の発砲音で突然終わる『I Just Shot John Lennon』という衝撃的な曲もあり、それまでの The Cranberries の持つバラードが綺麗なバンドというイメージを覆していた。
アルバム最後の曲『Bosnia』で Dolores が何度も連呼する Sarajevo という言葉や、この曲で聴かれる子供たちのコーラス、終盤にかけてフューチャーされているホーンの音は、それまでの The Cranberries というバンドのイメージと違い、壮大で悲しみを感じる曲だった。
最初、この3rdアルバムのジャケットを見たときの印象は、明るい黄色ということもあって、そういう明るいイメージの曲が多い…と思っていたが、全体的なトーンはアルバムのタイトルにあるように、今はもういない誰かに向かって歌う曲が多く、ジャケットの持つイメージとは異なるものだった。
このジャケットの写真も最初は部屋の中で撮られたように思っていたが、The Complete Sessions 1996-1997 にある別カットでは燃え落ちた家の中でこの部屋だけが残ったような写真もあり、そんなことを思ってこのアルバムを聴くと、最初に抱いた印象と全く違ってきた。
その The Complete Sessions 1996-1997 に追加収録された曲の中には Dolores とオペラ歌手 Luciano Pavarotti による『Ave Maria』や、Fleetwood Mac の1976年の全米チャートで初の Top10 を記録した『Go Your Own Way』も収録されていた。
この2曲もまた、この3rdアルバムの趣旨に合う曲に思うので、もし、1996年当時、このアルバムに収録されていたら、またアルバムの持つ印象が変わっていたかもしれない。
To The Faithful Departed
Hollywood
Salvation
When You're Gone
Free To Decide
War Child
Forever Yellow Skies
The Rebels
Intermission
I Just Shot John Lennon
Electric Blue
I'm Still Remembering
Will You Remember?
Joe
Bosnia
【Bonus Tracks】
Cordell
The Picture I View
Ave Maria
Go Your Own Way
God Be With You
2012-02-24 18:41
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