Stevie Nicks／『Bella Donna』

先日、このブログで紹介したヘッドホン MDR-NC200D で昔、よく聴いた懐かしいアルバムを引っ張りだして改めて聴き直しているが、この Stevie Nicks が1981年にリリースした初めてのソロ・アルバムも、その中の一枚だ。

洋楽を聴き始めた頃、このアルバムからのシングル『Leather And Lace』や『Stop Draggin' My Heart Around』で Stevie Nicks という存在を知り、この当時の LP でB面のトップにあった『Edge Of Seventeen』では Stevie の女性ボーカリストとしてのロックな振る舞いに大いに刺激を受けた。

そんな懐かしい Steivie のソロ・デビュー盤『Bella Donna』は未だにアルバム全体をとおしてリマスターが行われていないようで、今の技術できちんとリマスターが施されば、このアルバムにある10曲にもっと Stevie のボーカルの繊細さが感じられることだろう。

この Stevie のソロ一作目には『Stop Draggin' My Heart Around』では Tom Petty が Stevie とのデュエットを披露し、そのバックには Tom のバンドである The Heartbreakers からギターの Michael Campbell、ドラムの Stan Lynch、オルガンの Benmont Tench が参加。さらにこの曲ではベースに Booker T & The MG's や The Blues Brothers Band に属していた Donald "Duck" Dunn も参加していた。

また他の曲でもピアノに Little Feat の Bill Payne や The E-Street Band の Roy Bittan の名前があり、そしてこの当時、Karla Bonoff や J.D. Souther、Rita Coolidge などのアルバムに参加していた Waddy Wachtel が『Edge Of Seventeen』や、この Stevie のソロ・デビュー盤のタイトル曲で1曲目を飾る『Bella Donna』で印象的なギター・プレイを披露していた。

曲ごとに豪華なメンバーが Stevie のバックを盛り上げていたが、この『Bella Donna』には忘れてならないメンバーがもうひとり、Eagles のドラマーでありボーカルも務めていた Don Henley の存在があった。

この Stevie のソロ・デビュー盤の翌年、1982年には Don も自らのソロ・デビュー盤『I Can't Stand Still』をリリースするが、『Bella Donna』ではシングルにもなった『Leather And Lace』で Stevie とのデュエットを披露し、アルバム最後を締め括る『The Highwayman』ではドラムとコーラスも担当していた。この『The Highwayman』では Eagles のメンバー Don Felder もギターで参加していた。

このアルバムをリアルタイムで聴いていた1981年当時は、こんな豪華なメンバーが集まったアルバムであることを意識せず、ただひたすら Stevie の特徴あるボーカルと小悪魔的な容姿を、PV を紹介するテレビ番組を通じて見聴きしていただけだった。

このアルバムがとても気に入ったので、次のアルバム『The Wild Heart』もまた LP を手に入れ、よく聴いたものだった。その『The Wild Heart』の話は、また次の機会に…。

Bella Donna
Bella Donna
Kind Of Woman
Stop Draggin' My Heart Around
Think About It
After The Glitter Fades
Edge Of Seventeen
How Still My Love
Leather And Lace
Outside The Rain
The Highwayman

タグ：Stevie Nicks 1981