Stevie Nicks/『The Wild Heart』 [CD]
きのうの『Bella Donna』に続いて今日も Stevie Nicks のアルバム、1983年にリリースされたスタジオ・アルバム『The Wild Heart』を紹介。このアルバムも LP の大きさを活かし、Stevie の持つちょっと不思議なイメージを全面に表現した綺麗なジャケットだった。
しかし、CD 時代になって以降、このアルバムもまた、未だにリマスターが行われず、その素晴らしい内容が正しく伝えられていないアルバムで、それが1983年当時、このアルバムをリアルタイムに聴いたひとりとして歯がゆい。
2ndアルバムの『The Wild Heart』がリリースされた頃、Stevie がメンバーの Fleetwood Mac は1982年6月に通算13枚目のスタジオ・アルバム『Mirage』をリリース。そこから5枚のシングルを英米でカットし、Stevie がリード・ボーカルを担当した『Gypsy』は全米シングル・チャートで最高12位を記録した。
ソロ・デビュー盤の『Bella Donna』は全米チャートで No.1 になり、400万枚以上のセールスを記録。Fleetwood Mac としての『Mirage』もまた全米チャートで No.1 になり、こちらはダブル・プラティナに輝き、その後のツアーも大成功を収めた。その後、この Stevie の2ndソロ・アルバム『The Wild Heart』はリリースされた。
『The Wild Heart』は残念ながら全米チャートで No.1 を逃したが、最高5位を記録し、売上げは200万枚を突破してダブル・プラティナに輝いた。このアルバムからもシングル・ヒットが相次ぎ、リード・シングルの『Stand Back』は全米チャートで最高5位を記録。2ndシングルの『If Anyone Falls』は最高14位、3rdシングルの『Nightbird』は最高33位を記録した。
『The Wild Heart』はデビュー盤に続いて Jimmy Iovine や Tom Petty がプロデューサーに名を連ね、The Heartbreakers のメンバーも Tom が書いた『I Will Run to You』でフル・サポートしていた。
デビュー盤に続いて『The Wild Heart』もA面トップはアルバム・タイトル曲で、B面トップには Stevie のロックな面を強調した『Stand Back』という曲が配されていた。
全米チャートで5位をマークした『Stand Back』はギターにデビュー盤でもギターを弾いていた Waddy Wachtel に加えて、TOTO の Steve Lukather も参加。そして当時、アルバムにクレジットされていなかったが Prince がシンセサイザーをこの曲で弾いていた。
『Stand Back』はラジオから流れてきた Prince の『Little Red Corvette』がきっかけで作られた曲だそうで、Stevie が電話でそのきっかけを Prince に伝えたところ、その夜のうちに Prince がスタジオに来て、自らのシンセサイザーのパートをプレイしていったらしい。そのときのことを Stevie は夢の中で起きたことのようだったと後にコメントしている。
『The Wild Heart』もまた、多くの著名ミュージシャンのサポートを受け作られたアルバムで、『Nightbird』でピアノを弾いていたのは David Foster で、The E Street Band の Roy Bittan もデビュー盤に続き参加して『If Anyone Falls』や『Enchanted』など4曲でシンセザイザーとピアノを担当した。Eagles の Don Felder もまた前作に続き参加し、『Nothing Ever Changes』でギターを弾いていた。
Fleetwood Mac の創設時からのオリジナル・メンバーである Mick Fleetwood もこのアルバムで『Sable On Blond』の1曲だけだが、ドラムを叩いていた。
『The Wild Heart』は Stevie がお気に入りに挙げる Jean Cocteau の1946年の映画『Beauty And The Beast』と同じタイトルの曲で終わる。この曲は Mick Fleetwood に捧げた曲でもあった。レコーディングにはオーケストラのストリングス・セクションが全面参加し、グランド・ピアノをRoy Bittan が弾き、Stevie と3人の女性コーラスがとても美しい曲だった。
『The Wild Heart』という2ndソロ・アルバムにはこの荘厳な『Beauty And The Beast』からロックな『Stand Back』という曲や、後にボックス・セットのタイトルにもなるポップな『Enchanted』と、Stevie のいろいろなキャラクターが表れたアルバムだった。このアルバムもまたデビュー盤の『Bella Donna』と同じく、最新技術で最高のリマスタリングが行われて改めて聴きたいアルバムだ。
The Wild Heart
Wild Heart
If Anyone Falls
Gate And Garden
Enchanted
Nightbird
Stand Back
I Will Run To You
Nothing Ever Changes
Sable On Blond
Beauty And The Beast
しかし、CD 時代になって以降、このアルバムもまた、未だにリマスターが行われず、その素晴らしい内容が正しく伝えられていないアルバムで、それが1983年当時、このアルバムをリアルタイムに聴いたひとりとして歯がゆい。
2ndアルバムの『The Wild Heart』がリリースされた頃、Stevie がメンバーの Fleetwood Mac は1982年6月に通算13枚目のスタジオ・アルバム『Mirage』をリリース。そこから5枚のシングルを英米でカットし、Stevie がリード・ボーカルを担当した『Gypsy』は全米シングル・チャートで最高12位を記録した。
ソロ・デビュー盤の『Bella Donna』は全米チャートで No.1 になり、400万枚以上のセールスを記録。Fleetwood Mac としての『Mirage』もまた全米チャートで No.1 になり、こちらはダブル・プラティナに輝き、その後のツアーも大成功を収めた。その後、この Stevie の2ndソロ・アルバム『The Wild Heart』はリリースされた。
『The Wild Heart』は残念ながら全米チャートで No.1 を逃したが、最高5位を記録し、売上げは200万枚を突破してダブル・プラティナに輝いた。このアルバムからもシングル・ヒットが相次ぎ、リード・シングルの『Stand Back』は全米チャートで最高5位を記録。2ndシングルの『If Anyone Falls』は最高14位、3rdシングルの『Nightbird』は最高33位を記録した。
『The Wild Heart』はデビュー盤に続いて Jimmy Iovine や Tom Petty がプロデューサーに名を連ね、The Heartbreakers のメンバーも Tom が書いた『I Will Run to You』でフル・サポートしていた。
デビュー盤に続いて『The Wild Heart』もA面トップはアルバム・タイトル曲で、B面トップには Stevie のロックな面を強調した『Stand Back』という曲が配されていた。
全米チャートで5位をマークした『Stand Back』はギターにデビュー盤でもギターを弾いていた Waddy Wachtel に加えて、TOTO の Steve Lukather も参加。そして当時、アルバムにクレジットされていなかったが Prince がシンセサイザーをこの曲で弾いていた。
『Stand Back』はラジオから流れてきた Prince の『Little Red Corvette』がきっかけで作られた曲だそうで、Stevie が電話でそのきっかけを Prince に伝えたところ、その夜のうちに Prince がスタジオに来て、自らのシンセサイザーのパートをプレイしていったらしい。そのときのことを Stevie は夢の中で起きたことのようだったと後にコメントしている。
『The Wild Heart』もまた、多くの著名ミュージシャンのサポートを受け作られたアルバムで、『Nightbird』でピアノを弾いていたのは David Foster で、The E Street Band の Roy Bittan もデビュー盤に続き参加して『If Anyone Falls』や『Enchanted』など4曲でシンセザイザーとピアノを担当した。Eagles の Don Felder もまた前作に続き参加し、『Nothing Ever Changes』でギターを弾いていた。
Fleetwood Mac の創設時からのオリジナル・メンバーである Mick Fleetwood もこのアルバムで『Sable On Blond』の1曲だけだが、ドラムを叩いていた。
『The Wild Heart』は Stevie がお気に入りに挙げる Jean Cocteau の1946年の映画『Beauty And The Beast』と同じタイトルの曲で終わる。この曲は Mick Fleetwood に捧げた曲でもあった。レコーディングにはオーケストラのストリングス・セクションが全面参加し、グランド・ピアノをRoy Bittan が弾き、Stevie と3人の女性コーラスがとても美しい曲だった。
『The Wild Heart』という2ndソロ・アルバムにはこの荘厳な『Beauty And The Beast』からロックな『Stand Back』という曲や、後にボックス・セットのタイトルにもなるポップな『Enchanted』と、Stevie のいろいろなキャラクターが表れたアルバムだった。このアルバムもまたデビュー盤の『Bella Donna』と同じく、最新技術で最高のリマスタリングが行われて改めて聴きたいアルバムだ。
The Wild Heart
Wild Heart
If Anyone Falls
Gate And Garden
Enchanted
Nightbird
Stand Back
I Will Run To You
Nothing Ever Changes
Sable On Blond
Beauty And The Beast
タグ:Stevie Nicks 1983
2012-03-09 13:20
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