The Doobie Brothers/『Stampede』 [CD]
The Doobie Brothers が1975年にリリースした通算5枚目のスタジオ・アルバムもまた、2011年に edsel レーベルからリイシューされた際に手に入れたアルバムで、続く1976年にリリースされた『Takin' It To The Streets』との2枚組で、オリジナル・メンバーの Tom Johnston 在籍時の最後のアルバムと、Michael McDonald 加入後の初のアルバムというバンドの大きな移り変わりの狭間にある2枚のカップリングだった。
『Stampede』のレコーディングでは前作『What Were Once Vices Are Now Habits』での4人に加えて、元 Steely Dan の Jeff "Skunk" Baxter が正式加入。Jeff はアルバム・ジャケットの撮影に間に合わなかったらしく、表ジャケットには登場せず、裏ジャケットでも他のメンバーが馬に乗っての画像だったが、プロデューサーの Ted Templeman らと同じ立った姿での画像だった。
そして、ドラムには前作でも名前のあった Keith Knudsen が加わり、この『Stampede』での The Doobie Brothers はトリプル・ギターにツイン・ドラム編成の6人体制になり、ステージでとても見栄えのするラインアップだった。
6人のメンバー以外にも『Stampede』では、それまでのアルバムでキーボードで貢献してきた Little Feat の Bill Payne が1曲目でシングル・カットもされた『Sweet Maxine』のイントロで存在感を放ち、Ry Cooder は『Rainy Day Crossroad Blues』でボトルネック・ギターを披露。『Take Me In Your Arms』ではホーンやパーカッション、女性ボーカルを加えて、さらに厚みをましたサウンドになっていた。
アルバムのセールスでは前作や、その前のアルバム『The Captain And Me』に及ばず、アメリカでは50万枚のゴールド・ディスク止まりだったが、全米アルバム・チャートでは前作と同じく最高4位にランク。カナダやオーストラリアのアルバム・チャートでも Top10 入りを果たした。
アルバムからのリード・シングルには Motown レーベルの Holland-Dozier-Holland が手掛けた1965年の『Take Me In Your Arms』のカバーが選ばれた。この曲はそれまでに The Isley Brothers が1968年に、Blood, Sweat & Tears が1971年にカバーをしていて、Tom にとっては思い入れのある曲で、全米シングル・チャートで最高11位にランクされた。
2ndシングルには『Stampede』のトップを飾る『Sweet Maxine』がカットされ、こちらは全米チャートで最高40位だったが、この曲も Tom 在籍時代の好きな曲で、チャート面ではいい成績を残せなかったが、この当時の The Doobie Brothers の編成を活かしたダイナミックな曲だった。
3rdシングルにはアルバムで6分半の大作『I Cheat The Hangman』が選ばれ、この曲は南北戦争後のアウトローのことが謳われた Pat Simmons 作になる曲で、続く新加入の Jeff による短いインストルメンタルの『Precis』と対照的な曲だが、こんな2曲も作れてしまう勢いが、この頃の The Doobie Brothers にはあった。
Pat は LP 時代のA面最後で『Slat Key Soquel Rag』という2分に満たないインストゥルメンタルも作っているが、ライブでは高まったボルテージを鎮めるようなタイミングでこの曲がプレイされ、『Stampede』でもお気に入りの曲だった。
アルバム最後の『Double Dealin' Four Flusher』も Pat による曲だが、その前にある Tom の2曲と間違えてしまうようなハードなブギ・ウギ調な曲だった。
『Stampede』は Tom と Pat のそれまでの活動の集大成のようなアルバムだが、この後、Tom は健康面の問題からバンドを離れることになってしまう。そして、Jeff の勧めもあり、Steely Dan で活動を共にしていた Michael McDonald が加わり、The Doobie Brothers は新たな転機を迎える。
Stampede
【SIDE ONE】
Sweet Maxine
Neal's Fandango
Texas Lullaby
Music Man
Slat Key Soquel Rag
【SIDE TWO】
Take Me In Your Arms
I Cheat The Hangman
Precis
Rainy Day Crossroad Blues
I Been Workin' On You
Double Dealin' Four Flusher
『Stampede』のレコーディングでは前作『What Were Once Vices Are Now Habits』での4人に加えて、元 Steely Dan の Jeff "Skunk" Baxter が正式加入。Jeff はアルバム・ジャケットの撮影に間に合わなかったらしく、表ジャケットには登場せず、裏ジャケットでも他のメンバーが馬に乗っての画像だったが、プロデューサーの Ted Templeman らと同じ立った姿での画像だった。
そして、ドラムには前作でも名前のあった Keith Knudsen が加わり、この『Stampede』での The Doobie Brothers はトリプル・ギターにツイン・ドラム編成の6人体制になり、ステージでとても見栄えのするラインアップだった。
6人のメンバー以外にも『Stampede』では、それまでのアルバムでキーボードで貢献してきた Little Feat の Bill Payne が1曲目でシングル・カットもされた『Sweet Maxine』のイントロで存在感を放ち、Ry Cooder は『Rainy Day Crossroad Blues』でボトルネック・ギターを披露。『Take Me In Your Arms』ではホーンやパーカッション、女性ボーカルを加えて、さらに厚みをましたサウンドになっていた。
アルバムのセールスでは前作や、その前のアルバム『The Captain And Me』に及ばず、アメリカでは50万枚のゴールド・ディスク止まりだったが、全米アルバム・チャートでは前作と同じく最高4位にランク。カナダやオーストラリアのアルバム・チャートでも Top10 入りを果たした。
アルバムからのリード・シングルには Motown レーベルの Holland-Dozier-Holland が手掛けた1965年の『Take Me In Your Arms』のカバーが選ばれた。この曲はそれまでに The Isley Brothers が1968年に、Blood, Sweat & Tears が1971年にカバーをしていて、Tom にとっては思い入れのある曲で、全米シングル・チャートで最高11位にランクされた。
2ndシングルには『Stampede』のトップを飾る『Sweet Maxine』がカットされ、こちらは全米チャートで最高40位だったが、この曲も Tom 在籍時代の好きな曲で、チャート面ではいい成績を残せなかったが、この当時の The Doobie Brothers の編成を活かしたダイナミックな曲だった。
3rdシングルにはアルバムで6分半の大作『I Cheat The Hangman』が選ばれ、この曲は南北戦争後のアウトローのことが謳われた Pat Simmons 作になる曲で、続く新加入の Jeff による短いインストルメンタルの『Precis』と対照的な曲だが、こんな2曲も作れてしまう勢いが、この頃の The Doobie Brothers にはあった。
Pat は LP 時代のA面最後で『Slat Key Soquel Rag』という2分に満たないインストゥルメンタルも作っているが、ライブでは高まったボルテージを鎮めるようなタイミングでこの曲がプレイされ、『Stampede』でもお気に入りの曲だった。
アルバム最後の『Double Dealin' Four Flusher』も Pat による曲だが、その前にある Tom の2曲と間違えてしまうようなハードなブギ・ウギ調な曲だった。
『Stampede』は Tom と Pat のそれまでの活動の集大成のようなアルバムだが、この後、Tom は健康面の問題からバンドを離れることになってしまう。そして、Jeff の勧めもあり、Steely Dan で活動を共にしていた Michael McDonald が加わり、The Doobie Brothers は新たな転機を迎える。
Stampede
【SIDE ONE】
Sweet Maxine
Neal's Fandango
Texas Lullaby
Music Man
Slat Key Soquel Rag
【SIDE TWO】
Take Me In Your Arms
I Cheat The Hangman
Precis
Rainy Day Crossroad Blues
I Been Workin' On You
Double Dealin' Four Flusher
2012-04-25 16:06
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