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Carrie Underwood/『Blown Away』 [CD]

Blown-Away.jpg2009年11月にリリースした3rdアルバムの『Play On』以来、2年半ぶりに Carrie Underwood の新作『Blown Away』が届けられた。アルバムの1曲目でリード・シングルに選ばれた『Good Girl』は、この新作で最もロックな曲。2曲目にアルバム・タイトル曲は登場するが、『Good Girl』はこのアルバムを象徴するような迫力を持った曲で、新作に対する期待がこの1曲で大いに高まった。

日本では2005年のデビュー盤『Some Hearts』こそ紹介されたが、以降、2007年の『Carnival Ride』、前作『Play On』はアメリカで200万枚以上のセールスをマークし、全米アルバム・チャートで No.1 を記録しても日本では一向に紹介されることがなかった。

この新作『Blown Away』は、まだ5月1日にリリースされたばかりのアルバムで全米チャートの動きはまだ発表されていないが、3作続けての全米チャート No.1 も伺え、全米カントリー・アルバムのチャートでもデビュー盤以来続けている連続 No.1 の記録も実現できそうなアルバムだ。

しかし、デビュー以来 Carrie を紹介するときに使われる「カントリー」という文言のおかげで、いくら『Good Girl』のようなポップな曲があっても、日本ではどのレコード会社も Carrie のアルバムやシングルをまともに紹介する意思がない。Carrie のようなアーティストが正当に評価されないのは、世界でも日本だけではないだろうか。

『Blown Away』は全14曲中8曲でライター陣の中に Carrie の名前があり、プロデュースはデビュー盤以来、全幅の信頼を寄せている Mark Bright に任せ、Carrie のボーカリストにますます磨きがかかっている。

Carrie 以外のライター陣として名前がある Ashley Gorley や Chris Tompkins、Josh Kear、Hillary Lindsey らは Carrie とはデビュー盤の頃からお馴染みで、Ashley Gorley は最近では2011年のアメリカン・アイドル出身 Lauren Alaina のデビュー盤『Wildflower』に参加している。

Chris Tompkins もアメリカン・アイドル出身の Katharine McPhee や、昨年はカナダ出身の Nickelback の曲を手がけ、Josh Kear は Lady Antebellum の2011年の Grammy 賞で Song of the Year を獲得した『Need You Now』に共作者としてクレジットされていた。

Hillary Lindsey は Bon Jovi の2007年のアルバム『Lost Highway』にバック・ボーカルで参加し、ライターとしては Faith Hill や Tim McGraw 夫妻のアルバム、Taylor Swift、Michelle Branch らのアルバムにも参加した経歴を持っている。

そして、この『Blown Away』の最後の曲『Who Are You』では、かつて AC/DC や Def Leppard、Foreigner、Bryan Adams のアルバムをプロデュースし、Shania Twain の夫である Robert John "Mutt" Lange が書いた曲。『Who Are You』は Robert John "Mutt" Lange の単独作だが、この曲もポップ・フィールドで十分ヒットしそうな曲で、アルバム『Blown Away』では最初と最後の曲でカントリー以外のカテゴリーでも通用する曲を配置している。

得意なカントリーのフィールドでもアルバム終盤にある『Cupid's Got A Shotgun』は、その雰囲気を残しつつも Carrie の力強いボーカルが聴けるアップテンポな曲に仕上がっている。こういう曲こそ、もっと日本で紹介されて欲しいと思うのだが…。

『Blown Away』で Carrie と共に曲を書いたライターが過去に手掛けたバンドやアーティストは、そのどれも日本でお馴染みの名前ばかりで、アメリカン・アイドル出身者は少し知名度の点で劣るかもしれないが、それでもここ数年のファイナリストに残った者が多い。

そんな優秀なライター陣に支えられ、ボーカリストとしては2010年2月の第44回 Super Bowl で試合前の緊張感が最高に盛り上がるアメリカ国歌斉唱という大役をこなし、その実力は疑いようがない。そんな Carrie の新作『Blown Away』もまた、いいアルバムなのに、ここ日本では全く何のプロモーションも行われず、一部の人にしか知られないアルバムになってしまうのだろうか…?

Blown-Away.jpgBlown Away
Good Girl
Blown Away
Two Black Cadillacs
See You Again
Do You Think About Me
Forever Changed
Nobody Ever Told You
One Way Ticket
Thank God For Hometowns
Good In Goodbye
Leave Love Alone
Cupid's Got A Shotgun
Wine After Whiskey
Who Are You


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