Genesis/『Trespass』 [CD]
今日、久しぶりに引っ張りだしてきたアルバムは、Genesis が1970年の秋にリリースした通算2枚目のスタジオ・アルバム『Trespass』。前作『From Genesis To Revelation』をリリースした DECCA を離れ、『Trespass』は1969年創設の Charisma Records からリリースされた Genesis として初のアルバムだった。
収録曲は当時の LP で両サイドに3曲ずつの計6曲。手元にある『Trespass』は1999年に Virgin Records の創設25周年記念で紙ジャケット仕様でリイシューされた CD で、オリジナルのゲートフォールド仕様を再現。CD の TOC にある時間表記で冒頭3曲は、それぞれ異なる時間が表示されるが、ゲートフォールド内にある表記でこの3曲は全て7分ピッタリとなっていた。
『Trespass』をレコーディングしたメンバーはボーカルやフルート、アコーディオンに Peter Gabriel、ギターに Anthony Phillips と Mike Rutherford。オルガンやピアノに Tony Banks、ドラムに John Mayhew という5人で、このメンバーによるアルバムは、この『Trespass』だけだった。
あまりプログレッシブ・ロックというカテゴリーのアルバムを好んで聴くことはないが、Genesis にはそういうイメージがあまりなく、Peter Gabriel 在籍時のこの2ndアルバムも個人的にはプログレッシブ・ロックというより、やや仰々しいポップな曲の集まりという感想だった。
それは久しぶりに聴いた今も同じ感想で、Peter 以外のメンバーが魅せるソロ・パートにいろいろな起伏があり、『Dusk』以外の5曲はどれもが7分近い大作だが、その長さを気にすることなく、最後まで聴き入ってしまった。
後に Mike Rutherford が『Trespass』を語ったコメントによると、このアルバムは5人のメンバーが均等に曲作りに関わり、そういう方法で録られた Genesis のアルバムは、この『Trespass』だけだったそうだ。
そういう事情もあってか、この『Trespass』では誰か一人のプレイが突っ走ることなく、Peter のボーカルもその中の一部という感じを受けた。
だが、Genesis 内部の考えは、前任 John Silver に代わった John Mayhew のドラムに満足せず、その後任に Phil Collins を据え、1967年の Genesis 創設時からのメンバー Anthony Phillips もこの『Trespass』を最後に Genesis を去ることになった。
『Trespass』の中にある『The Knife』は2007年リリースのベスト盤『Turn It On Again: The Hits』でも聴いたことがあったが、そこでは Part 1 とされた3分少々の短いバージョンだった。『Trespass』にあるオリジナルの『The Knife』はその3倍近い9分にも及ぶ大作で、アルバムの最後を締め括る。
『The Knife』が最も『Trespass』を代表する曲として知られているが、今回改めて『Trespass』を聴くと『The Knife』以外の5曲も佳曲揃いで、『Trespass』というアルバムの評価も個人的にぐんと上がった。
Trespass
Looking For Someone
White Mountain
Visions Of Angels
Stagnation
Dusk
The Knife
収録曲は当時の LP で両サイドに3曲ずつの計6曲。手元にある『Trespass』は1999年に Virgin Records の創設25周年記念で紙ジャケット仕様でリイシューされた CD で、オリジナルのゲートフォールド仕様を再現。CD の TOC にある時間表記で冒頭3曲は、それぞれ異なる時間が表示されるが、ゲートフォールド内にある表記でこの3曲は全て7分ピッタリとなっていた。
『Trespass』をレコーディングしたメンバーはボーカルやフルート、アコーディオンに Peter Gabriel、ギターに Anthony Phillips と Mike Rutherford。オルガンやピアノに Tony Banks、ドラムに John Mayhew という5人で、このメンバーによるアルバムは、この『Trespass』だけだった。
あまりプログレッシブ・ロックというカテゴリーのアルバムを好んで聴くことはないが、Genesis にはそういうイメージがあまりなく、Peter Gabriel 在籍時のこの2ndアルバムも個人的にはプログレッシブ・ロックというより、やや仰々しいポップな曲の集まりという感想だった。
それは久しぶりに聴いた今も同じ感想で、Peter 以外のメンバーが魅せるソロ・パートにいろいろな起伏があり、『Dusk』以外の5曲はどれもが7分近い大作だが、その長さを気にすることなく、最後まで聴き入ってしまった。
後に Mike Rutherford が『Trespass』を語ったコメントによると、このアルバムは5人のメンバーが均等に曲作りに関わり、そういう方法で録られた Genesis のアルバムは、この『Trespass』だけだったそうだ。
そういう事情もあってか、この『Trespass』では誰か一人のプレイが突っ走ることなく、Peter のボーカルもその中の一部という感じを受けた。
だが、Genesis 内部の考えは、前任 John Silver に代わった John Mayhew のドラムに満足せず、その後任に Phil Collins を据え、1967年の Genesis 創設時からのメンバー Anthony Phillips もこの『Trespass』を最後に Genesis を去ることになった。
『Trespass』の中にある『The Knife』は2007年リリースのベスト盤『Turn It On Again: The Hits』でも聴いたことがあったが、そこでは Part 1 とされた3分少々の短いバージョンだった。『Trespass』にあるオリジナルの『The Knife』はその3倍近い9分にも及ぶ大作で、アルバムの最後を締め括る。
『The Knife』が最も『Trespass』を代表する曲として知られているが、今回改めて『Trespass』を聴くと『The Knife』以外の5曲も佳曲揃いで、『Trespass』というアルバムの評価も個人的にぐんと上がった。
Trespass
Looking For Someone
White Mountain
Visions Of Angels
Stagnation
Dusk
The Knife
2012-05-31 15:15
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)▲ページトップ▲
コメント 0