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The Rolling Stones/『Live At The Tokyo Dome』 [いろいろと…]

LiveAtTokyoDome1990.jpgイギリスのロンドンにある Marquee でライブを行なってから節目の50年という7月12日を目前とした昨日、今回も突然 The Rolling Stones の公式ブートレグ (海賊盤) を扱う StonesArchive.com で第4弾のタイトルが発表された。

事前に漏れた2005年のトロントからの音源では…? という大方の予想を覆し、第4弾のタイトルに選ばれたのは、1990年に行われた初の日本公演から、最終日の1日前、2月26日の東京ドームでのステージだった。

今回も Bob Clearmountain のリマスタリングが施され、全部で23曲 (曲目は Band Introductions を含む24曲扱い) が、約2時間10分。あの22年前に行われた初めての The Rolling Stones の来日公演が、ついに公式なブートレグというかたちでリリースされた。

この時のツアーは約3年ぶりのスタジオ・アルバム『Steel Wheels』のリリース後に行われ、東京ドームでは全10回のステージが組まれ、今回のブートレグでも『Sad Sad Sad』『Almost Hear You Sigh』『Rock And A Hard Place』『Mixed Emotions』『Can't Be Seen』の5曲が、この最新作からの曲としてプレイされた。

2月26日の東京ドーム公演は当時、テレビ中継もされたので、家の中のベータ方式のビデオ・テープがどこかに眠っているはず…。だが、そのテープを再生するビデオ・デッキも埃を被って、もう何年も使っていない状況で、22年という月日の長さを感じてしまう。

とは言うものの、今回リリースされた FLAC での音源 (またも9ドルという価格!) を聴くと、そのオンエアされた映像が目に浮かび、Mick Jagger の変な日本語を交えた MC や、日本で大いに盛り上がった Keith Richards のコーナーなど、意外と覚えているシーンも多い。

この時のワールド・ツアーはまだ Bill Wyman がベースの頃で、Charlie Watts と Ronnie Wood も、まだまだ若々しく感じたとき。この5人が揃った来日公演は、この1990年が最初で最後でもあった。当時、Bill の父が危篤という状況であったにも関わらず、ステージ上ではそれを少しも感じさせず、いつもどおり寡黙にベースを弾く Bill の姿も忘れられないシーンだった。

『Steel Wheels』に伴うワールド・ツアーは、この日本公演で一旦終了し、続く欧州ツアーは新たなセットを組んだ Urban Jungle と呼ばれるツアーになったので、この来日公演は Steel Wheels ツアーの最終公演でもあった。

ステージ上は5人のメンバー以外に多くのサポート・メンバーがいたのも、このツアーの特徴。キーボードに Matt Clifford と Chuck Leavell。サックスに Bobby Keys、ホーン・セクションに The Uptown Horns の4人のメンバー。そしてコーラスには Bernard Fowler、Lisa Fischer、Cindy Mizelle の3人と、総勢10人ものサポートを受けてのツアーだった。

『Gimme Shelter』では通常 Mick と絡む Lisa Fischer が、この26日だけ具合が悪かったようで Cindy Mizelle がその代役を務めたのも、今となってはとても貴重な一瞬だった。

総勢15人のメンバーを Mick が紹介し、その最後に Kieth の名前が呼ばれ、Keith のソロ・コーナーではなく『It's Only Rock 'N' Roll (But I Like It)』が始まるのにもゾクゾクした思い出がある。ここから続く怒涛の『Brown Sugar』『(I Can't Get No) Satisfaction』『Jumping Jack Flash』という流れは、本当に楽しい時間で、これがずっと続くような感じさえあった。

東京ドームの歓声が物凄く沸く瞬間が時々ある今回の公式ブートレグは、やはり映像も一緒に見たいという気持ちが込み上げてくる。その一部は You Tube 上の公式アカウントでもここ数日の間に公開されているが、海外ツアーのクルーと違う日本独特のカメラ割りにも懐かしい思いがある。

いろいろと今回の『Live At The Tokyo Dome』には、そのタイトルになんの捻りもなく、日本のファンにとっては本当のブートレグでもお馴染みのタイトルであったりと、少しガッカリもした。しかし、初めて日本で行われた The Rolling Stones のライブという意義はとても大きいと思う。そして、今回はこれまでの3枚の公式ブートレグと違ういろいろな思い出があって、また大いに楽しめる公式ブートレグだと思う。

LiveAtTokyoDome1990.jpgLive At The Tokyo Dome
Start Me Up
Bitch
Sad Sad Sad
Harlem Shuffle
Tumbling Dice
Miss You
Ruby Tuesday
Almost Hear You Sigh
Rock And A Hard Place
Mixed Emotions
Honky Tonk Women
Midnight Rambler
You Can't Always Get What You Want
Can't Be Seen
Happy
Paint It Black
2000 Light Years From Home
Sympathy For The Devil
Gimme Shelter
Band Introductions
It's Only Rock 'N' Roll (But I Like It)
Brown Sugar
(I Can't Get No) Satisfaction
Jumping Jack Flash


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コメント 2

ezee

やっぱコレは出して欲しかった、記念碑的音源ですね。我々日本人にとって!
当時は相当、おっちゃんに感じたメンバーですが、今からすれば若ささえ感じますね~
by ezee (2012-07-14 01:26) 

MCMLXV_65

ezeeさん、やっぱり、いろいろ意見はありますが、ここ日本でのライブが公式化されたってことは、とても意味あることですね!テレビでもオンエアされたので、少しずつ、その記憶も辿りながら楽しんでいます。
あの当時で彼らも40代くらいだったでしょうか? 確かに若いって感じですねぇ~!!
by MCMLXV_65 (2012-07-14 08:11) 

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