Stevie Ray Vaughan/『In The Beginning』 [CD]
Stevie Ray Vaughan の没後にリリースされたアルバムの中でも、この『In The Beginning』というライブ盤は異色の存在かもしれない。
ジャケットは Stevie Ray Vaughan ではなく「Stevie Vaughan」と書かれ、そして Double Trouble の名前もあるが、このライブでベースは Tommy Shannon でなく、Jackie Newhouse が務めていた。
そして、このライブ盤はまだデビュー盤の『Texas Flood』がリリースされる前の音源で、1980年4月1日、当時まだ25歳の Stevie Ray Vaughan が地元テキサス州のオースティンにある Steamboat という場所で行なったライブを、オースティンにある KLBJ という FM 局がオンエアしたモノだった。
冒頭のバンド紹介に続いて全部で9曲しかなく、総演奏時間も40分ちょっとの『In The Beginning』だが、『Texas Flood』がリリースされる3年も前と思えないほど Stevie Ray Vaughan のギターは完成されていて、ボーカルもまた器用にこなしている。
この『In The Beginning』も2009年に日本で紙ジャケット仕様でリイシューされ、2009年当時のデジタル・リマスターが施された。音質は申し分ないアルバムだったが、他のリイシューされたアルバムと違い、ここにはひとつもボーナス・トラックは追加されなかった。デビュー前のライブという事情もあったろうが、この9曲の完成度を前にして余計なモノは全く必要ないと思えるライブ盤だった。
このライブでの自作曲は『Slide Thing』と『Love Struck Baby』『Live Another Day』の3曲だけ。『Love Struck Baby』は3年後のデビュー盤『Texas Flood』で、そのトップを飾る曲になる。
他の6曲は Freddie King や Otis Rush、Howlin' Wolf などのカバー曲。Jimmy Wilson が1953年にシングル・リリースした『Tin Pan Alley』は2ndアルバムの『Couldn't Stand The Weather』に。Chester Burnett こと Howlin' Wolf の1960年のシングル『Tell Me』は、これまたデビュー盤『Texas Flood』に収められた。
過去のブルース曲を挟みながら自らの作った曲では Double Trouble のふたりとバトルのようなプレイをする Stevie Ray Vaughan。3分にも満たない『Love Struck Baby』は、その典型だった。
全9曲が本当に文字どおり「あっ」という間にプレイされていく、このライブを当時「ナマ」で見た観客は Stevie Ray Vaughan のことをどう思ったのだろう。
生前に『Live Alive』というライブ盤も残している Stevie Ray Vaughan だが、アルコールなどの影響もない、デビュー前のライブ盤である『In The Beginning』は、コンパクトにまとまった点からも Stevie Ray Vaughan のライブ盤でどれがお薦めか? と聞かれれば一番のお薦めに挙げていいアルバムかもしれない。
In The Beginning
In The Open
Slide Thing
They Call Me Guitar Hurricane
All Your Love I Miss Loving
Tin Pan Alley
Love Struck Baby
Tell Me
Shake For Me
Live Another Day
ジャケットは Stevie Ray Vaughan ではなく「Stevie Vaughan」と書かれ、そして Double Trouble の名前もあるが、このライブでベースは Tommy Shannon でなく、Jackie Newhouse が務めていた。
そして、このライブ盤はまだデビュー盤の『Texas Flood』がリリースされる前の音源で、1980年4月1日、当時まだ25歳の Stevie Ray Vaughan が地元テキサス州のオースティンにある Steamboat という場所で行なったライブを、オースティンにある KLBJ という FM 局がオンエアしたモノだった。
冒頭のバンド紹介に続いて全部で9曲しかなく、総演奏時間も40分ちょっとの『In The Beginning』だが、『Texas Flood』がリリースされる3年も前と思えないほど Stevie Ray Vaughan のギターは完成されていて、ボーカルもまた器用にこなしている。
この『In The Beginning』も2009年に日本で紙ジャケット仕様でリイシューされ、2009年当時のデジタル・リマスターが施された。音質は申し分ないアルバムだったが、他のリイシューされたアルバムと違い、ここにはひとつもボーナス・トラックは追加されなかった。デビュー前のライブという事情もあったろうが、この9曲の完成度を前にして余計なモノは全く必要ないと思えるライブ盤だった。
このライブでの自作曲は『Slide Thing』と『Love Struck Baby』『Live Another Day』の3曲だけ。『Love Struck Baby』は3年後のデビュー盤『Texas Flood』で、そのトップを飾る曲になる。
他の6曲は Freddie King や Otis Rush、Howlin' Wolf などのカバー曲。Jimmy Wilson が1953年にシングル・リリースした『Tin Pan Alley』は2ndアルバムの『Couldn't Stand The Weather』に。Chester Burnett こと Howlin' Wolf の1960年のシングル『Tell Me』は、これまたデビュー盤『Texas Flood』に収められた。
過去のブルース曲を挟みながら自らの作った曲では Double Trouble のふたりとバトルのようなプレイをする Stevie Ray Vaughan。3分にも満たない『Love Struck Baby』は、その典型だった。
全9曲が本当に文字どおり「あっ」という間にプレイされていく、このライブを当時「ナマ」で見た観客は Stevie Ray Vaughan のことをどう思ったのだろう。
生前に『Live Alive』というライブ盤も残している Stevie Ray Vaughan だが、アルコールなどの影響もない、デビュー前のライブ盤である『In The Beginning』は、コンパクトにまとまった点からも Stevie Ray Vaughan のライブ盤でどれがお薦めか? と聞かれれば一番のお薦めに挙げていいアルバムかもしれない。
In The Beginning
In The Open
Slide Thing
They Call Me Guitar Hurricane
All Your Love I Miss Loving
Tin Pan Alley
Love Struck Baby
Tell Me
Shake For Me
Live Another Day
2012-07-17 14:01
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