Glenn Frey/『Strange Weather』 [CD]
Glenn Frey もまた先日、『After Hours』というカバー曲を多くフューチャーしたソロ・アルバムをリリースしたが、その前のソロ・アルバムが約20年前の1992年にリリースされた通算4枚目のスタジオ・アルバム『Strange Weather』だった。
1991年公開の映画『Thelma & Louise (邦題:テルマ&ルイーズ)』のサウンドトラック盤に提供した『Part Of Me, Part Of You』を含む『Strange Weather』は、Glenn にしては珍しく環境や政治に関する事柄を取り上げたアルバムだった。
それまでの3枚のソロ・アルバムが全米チャートで Top40 入りしたのに対し、『Strange Weather』はチャートインを果たせなかった。1991年にリリースされた映画絡みの『Part Of Me, Part Of You』を除けば、『Strange Weather』からシングル・カットされた『I've Got Mine』や『Love In The 21st Century』もまた全米チャートでは、それぞれ91位と112位が最高と奮わなかった。
Glenn のアルバムでは珍しいテーマを取り上げた『Strange Weather』は1曲目の『Silent Spring』が1分弱のインストルメンタルで、他に2曲のインストルメンタルも含み、一見するとコンセプト・アルバムのような体裁でもあった。
アルバムで扱うテーマに反し、アルバム・タイトル曲や『Love In The 21st Century』『River Of Dreams』『I've Got Mine』は、Glenn らしさが大いに感じられる曲だった。それまでのアルバムやシングルで聴かれたソウルな雰囲気は少なかったが、それでも Glenn のポップな感覚が十分感じられる曲が揃い、チャート・アクションに見られたほど悪いアルバムには思えなかった。
『Strange Weather』はインストルメンタルも含め全部で15曲と、当時は曲が多過ぎると感じたアルバムだったが、個人的には Glenn のボーカルが聴ける12曲はどれもがいい曲で、多くの曲を詰め込んだアルバムにありがちな捨て曲という存在は、この『Strange Weather』にはなかった。
翌1993年にリリースされたライブ盤でも『Strange Weather』からタイトル曲と『I've Got Mine』『River Of Dreams』『Love In The 21st Century』の4曲が収録され、他のソロ・アルバムの曲や、Eagles 時代の曲にも劣らない輝きがあった。
『Strange Weather』は14曲目の『Big Life』の後、十数秒間の無音に続いて『Part Of Me, Part Of You』が始まる。日本盤ではさらにもう1曲、『Ain't It Love』という曲が追加された16曲で70分を超えてしまう『Strange Weather』だったが、この最後の2曲を除けば『Strange Weather』はかろうじて1時間に収まる。
環境問題も扱った『Strange Weather』は Glenn の意図としては『Big Life』で終わりにしたかったのかもしれないが、商業的な面から『Part Of Me, Part Of You』も追加せざるを得なかったのだろう。
『Part Of Me, Part Of You』も、日本盤で追加された『Ain't It Love』も悪い曲ではないが、もっと Glenn の意向が尊重されていれば、『Strange Weather』はもう少し統一感が感じられるアルバムになっていたかもしれない。
Strange Weather
Silent Spring (Instrumental Prelude)
Long Hot Summer
Strange Weather
Aqua Tranquilla (Instrumental)
Love In The 21st Century
He Took Advantage (Blues For Ronald Reagan)
River Of Dreams
I've Got Mine
Rising Sun (Instrumental)
Brave New World
Delicious
A Walk In The Dark
Before The Ship Goes Down
Big Life
Part Of Me, Part Of You
1991年公開の映画『Thelma & Louise (邦題:テルマ&ルイーズ)』のサウンドトラック盤に提供した『Part Of Me, Part Of You』を含む『Strange Weather』は、Glenn にしては珍しく環境や政治に関する事柄を取り上げたアルバムだった。
それまでの3枚のソロ・アルバムが全米チャートで Top40 入りしたのに対し、『Strange Weather』はチャートインを果たせなかった。1991年にリリースされた映画絡みの『Part Of Me, Part Of You』を除けば、『Strange Weather』からシングル・カットされた『I've Got Mine』や『Love In The 21st Century』もまた全米チャートでは、それぞれ91位と112位が最高と奮わなかった。
Glenn のアルバムでは珍しいテーマを取り上げた『Strange Weather』は1曲目の『Silent Spring』が1分弱のインストルメンタルで、他に2曲のインストルメンタルも含み、一見するとコンセプト・アルバムのような体裁でもあった。
アルバムで扱うテーマに反し、アルバム・タイトル曲や『Love In The 21st Century』『River Of Dreams』『I've Got Mine』は、Glenn らしさが大いに感じられる曲だった。それまでのアルバムやシングルで聴かれたソウルな雰囲気は少なかったが、それでも Glenn のポップな感覚が十分感じられる曲が揃い、チャート・アクションに見られたほど悪いアルバムには思えなかった。
『Strange Weather』はインストルメンタルも含め全部で15曲と、当時は曲が多過ぎると感じたアルバムだったが、個人的には Glenn のボーカルが聴ける12曲はどれもがいい曲で、多くの曲を詰め込んだアルバムにありがちな捨て曲という存在は、この『Strange Weather』にはなかった。
翌1993年にリリースされたライブ盤でも『Strange Weather』からタイトル曲と『I've Got Mine』『River Of Dreams』『Love In The 21st Century』の4曲が収録され、他のソロ・アルバムの曲や、Eagles 時代の曲にも劣らない輝きがあった。
『Strange Weather』は14曲目の『Big Life』の後、十数秒間の無音に続いて『Part Of Me, Part Of You』が始まる。日本盤ではさらにもう1曲、『Ain't It Love』という曲が追加された16曲で70分を超えてしまう『Strange Weather』だったが、この最後の2曲を除けば『Strange Weather』はかろうじて1時間に収まる。
環境問題も扱った『Strange Weather』は Glenn の意図としては『Big Life』で終わりにしたかったのかもしれないが、商業的な面から『Part Of Me, Part Of You』も追加せざるを得なかったのだろう。
『Part Of Me, Part Of You』も、日本盤で追加された『Ain't It Love』も悪い曲ではないが、もっと Glenn の意向が尊重されていれば、『Strange Weather』はもう少し統一感が感じられるアルバムになっていたかもしれない。
Strange Weather
Silent Spring (Instrumental Prelude)
Long Hot Summer
Strange Weather
Aqua Tranquilla (Instrumental)
Love In The 21st Century
He Took Advantage (Blues For Ronald Reagan)
River Of Dreams
I've Got Mine
Rising Sun (Instrumental)
Brave New World
Delicious
A Walk In The Dark
Before The Ship Goes Down
Big Life
Part Of Me, Part Of You
タグ:1992 Glenn Frey
2012-07-22 16:04
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