Mariah Carey/『MTV Unplugged EP』 [CD]
わずか7曲、時間にして30分にも満たないライブ盤だが、Mariah Carey が1992年にリリースした『MTV Unplugged EP』は手元にあるライブ盤の中で、個人的に好きなライブ盤の上位にランクされる一枚だ。
デビュー盤の『Mariah Carey』から『Vision Of Love』と『Make It Happen』『Someday』の3曲、2ndアルバムの『Emotions』からタイトル曲と『If It's Over』『Can't Let Go』の3曲。そして The Jackson 5 の1970年に全米チャートで No.1 になった『I'll Be There』のカバーと、本当に数少ない曲しか収められていないライブ盤だったが、ライブでの Mariah の素晴らしさが伝わる名盤だった。
この後、本格的なワールド・ツアーも行っている Mariah だが、公式なライブ盤は、この一枚しか残していない。このライブ盤がリリースされた1992年当時、これを手始めとして、もっと素晴らしいフル・アルバム形式のライブ盤が作られるだろう…と、思っていたので、この EP 形式の一枚しかライブ盤がないという今の状況は思いもしなかった。
7曲だけの『MTV Unplugged EP』は英米のアルバム・チャートで、ともに最高3位をマークしてアメリカではトリプル・プラティナ・ディスクに認定。全世界のセールスも600万枚を超した。
Trey Lorenz をフューチャーしたカバー曲の『I'll Be There』は、このライブ盤のリード・シングルとしてカットされ、英2位/米1位を記録。アメリカでは6曲目の No.1 シングルになった。
この頃の Mariah は2枚のアルバムをリリースしていたが、賞などのゲスト・パフォーマンスとして登場して1曲だけ披露することはあったが、本格的なステージ活動はまだ行なっていない状況だった。
それが MTV の人気番組『Unplugged』として、1992年3月16日にニューヨークの Kaufman Astoria Studios で少数の観客を前に、ナマのステージを披露したのだから、そのパフォーマンスは俄然注目を集めた。
ゴスペルのコーラス隊を従えての『Someday』、ピアノに David Cole を迎えての『Emotions』と『Make It Happen』というアップテンポな曲で Mariah のボーカルは少しも乱れることなく、デビュー・シングルの『Vision Of Love』では歌い出しの低いパートも得意の高音域に劣らない迫力があった。
アップテンポが3曲、バラードが3曲と、この点でもバランス良く選曲され、この当時の Mariah の充実ぶりがたっぷりと楽しめるライブ盤だっただけに、初めてのワールド・ツアー、特にわずかな地域しか回らなかった欧州ツアーの音源は観客の熱狂度も相まって、いいライブ盤になると思ったのだが…。
結果として、この『MTV Unplugged EP』でしか、Mariah のステージでの魅力が楽しめないのは、とても残念なことだ。
MTV Unplugged EP
Emotions
If It's Over
Someday
Vision Of Love
Make It Happen
I'll Be There
Can't Let Go
デビュー盤の『Mariah Carey』から『Vision Of Love』と『Make It Happen』『Someday』の3曲、2ndアルバムの『Emotions』からタイトル曲と『If It's Over』『Can't Let Go』の3曲。そして The Jackson 5 の1970年に全米チャートで No.1 になった『I'll Be There』のカバーと、本当に数少ない曲しか収められていないライブ盤だったが、ライブでの Mariah の素晴らしさが伝わる名盤だった。
この後、本格的なワールド・ツアーも行っている Mariah だが、公式なライブ盤は、この一枚しか残していない。このライブ盤がリリースされた1992年当時、これを手始めとして、もっと素晴らしいフル・アルバム形式のライブ盤が作られるだろう…と、思っていたので、この EP 形式の一枚しかライブ盤がないという今の状況は思いもしなかった。
7曲だけの『MTV Unplugged EP』は英米のアルバム・チャートで、ともに最高3位をマークしてアメリカではトリプル・プラティナ・ディスクに認定。全世界のセールスも600万枚を超した。
Trey Lorenz をフューチャーしたカバー曲の『I'll Be There』は、このライブ盤のリード・シングルとしてカットされ、英2位/米1位を記録。アメリカでは6曲目の No.1 シングルになった。
この頃の Mariah は2枚のアルバムをリリースしていたが、賞などのゲスト・パフォーマンスとして登場して1曲だけ披露することはあったが、本格的なステージ活動はまだ行なっていない状況だった。
それが MTV の人気番組『Unplugged』として、1992年3月16日にニューヨークの Kaufman Astoria Studios で少数の観客を前に、ナマのステージを披露したのだから、そのパフォーマンスは俄然注目を集めた。
ゴスペルのコーラス隊を従えての『Someday』、ピアノに David Cole を迎えての『Emotions』と『Make It Happen』というアップテンポな曲で Mariah のボーカルは少しも乱れることなく、デビュー・シングルの『Vision Of Love』では歌い出しの低いパートも得意の高音域に劣らない迫力があった。
アップテンポが3曲、バラードが3曲と、この点でもバランス良く選曲され、この当時の Mariah の充実ぶりがたっぷりと楽しめるライブ盤だっただけに、初めてのワールド・ツアー、特にわずかな地域しか回らなかった欧州ツアーの音源は観客の熱狂度も相まって、いいライブ盤になると思ったのだが…。
結果として、この『MTV Unplugged EP』でしか、Mariah のステージでの魅力が楽しめないのは、とても残念なことだ。
MTV Unplugged EP
Emotions
If It's Over
Someday
Vision Of Love
Make It Happen
I'll Be There
Can't Let Go
2012-08-25 14:41
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