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David Bowie/『The Best Of David Bowie 1969/1974』 [CD]

BestOfDavidBowie6974.jpgDavid Bowie のコンピレーション・アルバムは、このブログでもたくさん取り上げてきた。1980年代以降、CD 時代になってからは Rykodisc レーベルから『Changesbowie』が、EMI レーベルからは『The Singles Collection』がリリースされ、後者は2枚組で、アメリカ盤ではさらにボーナス CD が付いたコンピレーション・アルバムだった。

EMI は前述の2枚組『The Singles Collection』を1993年暮れにリリースしていながら、1997年秋にまたも新たなコンピレーション・アルバム『The Best Of David Bowie 1969/1974』を作り、全20曲入りで約77分強というアルバムだった。

活動期間を年で区切ったコンピレーション・アルバムは1970年代後期の曲を中心にした『The Best Of David Bowie 1974/1979』が1998年春に、1980年代中盤までの曲で構成した『The Best Of David Bowie 1980/1987』が2007年春にリリースされ、この3枚をセットにした『The Platinum Collection』という3枚組も2006年の年明け早々にリリースされた。

『The Best Of David Bowie 1969/1974』がリリースされた1997年は、前作『1.Outside』から1年半ぶりの新作『Earthling』が2月にリリースされ、6月には Deram レーベル時代の曲で構成された『The Deram Anthology 1966-1968』というコンピレーション・アルバムもリリースされた。

EMI としては Rykodisc が持っていた旧譜の権利を獲得したことから、新たなコンピレーション・アルバムを! と考えていたようで、『The Best Of David Bowie 1969/1974』には珍しいバージョンの曲が3つ収録されていた。

まず1曲目は『John, I'm Only Dancing』で、ここでは Ken Fordham のサックスをフューチャーしたバージョンを収録。このバージョンはこれまで1989年の4枚組ボックス『Sound + Vision』でしか聴けなかった。続く2曲目は『The Prettiest Star』で、ここでは T. Rex の Marc Bolan をギターにフューチャーした初期の貴重なレア・テイクが収められていた。

そして最後のレア・バージョンはアルバム最後の『All The Young Dudes』。Bowie が書いたこの曲は Mott The Hoople が1972年夏にシングル・リリースしたが、Bowie 自身によるスタジオ・バージョンは『Aladdin Sane』の1973年のレコーディングで収録され、1990年代中盤まで未発表扱いだった。そして今回収録されたテイクはモノラル・バージョンでもあった。

他に1975年にシングル『Space Oddity』のB面でリリースされた『Velvet Goldmine』もあったが、これは1990年に Rykodisc からリリースされた『The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars』のボーナス曲としても聴くことができた。

と、5曲毎にレア・テイクが登場する『The Best Of David Bowie 1969/1974』は、初めて Bowie の曲を聴くような方にはグラム時代の Bowie の活動を手っ取り早く知ることもできる。ここで Bowie の曲に興味を持てば、次にそれぞれの曲があるスタジオ・アルバムに進むのもいいかもしれない。

Bowie のアルバムを聴きこんでいる場合、年代順に曲が並ぶコンピレーション・アルバムだと、ついスタジオ・アルバムの曲の流れを意識してしまうが、このように Bowie の代表曲がランダムに聴ける点はなかなか新鮮で、個人的には数多い Bowie のコンピレーション・アルバムの中では結構気に入っている一枚だ。

The Best Of David Bowie 1969/1974 Best of David Bowie 1969/1974 - デビッド・ボウイ
BestOfDavidBowie6974.jpgThe Jean Genie
Space Oddity
Starman
Ziggy Stardust
John, I'm Only Dancing (Sax version)
Rebel Rebel
Let's Spend The Night Together
Suffragette City
Oh! You Pretty Things
Velvet Goldmine (b-side to the UK rerelease of "Space Oddity" in 1975)
Drive-In Saturday
Diamond Dogs
Changes
Sorrow
The Prettiest Star (Marc Bolan stereo version)
Life On Mars?
Aladdin Sane
The Man Who Sold The World
Rock 'N' Roll Suicide
All The Young Dudes (Studio version)
タグ:David Bowie 1997


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コメント 2

ezee イージー

デヴィッド・ボウィは沢山、聴いてませんがこの盤は買いました。
All The Young Dudes のボウィ版が聴きたかったもんで・・
でも、よくまとまってますね~
by ezee イージー (2012-08-27 22:46) 

MCMLXV_65

ezeeさん、いつもコメントありがとうございます!『All The Young Dudes』って、Bowieはライブでよく披露しているんですけど、ちゃんとしたスタジオ・バージョンって私も聴いたことありませんでした。
Bowieの場合、「また、ベスト盤かぁ…」と思うと、こういうレア曲があったりするので、なかなか侮れませんネ。
by MCMLXV_65 (2012-08-28 07:12) 

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