SSブログ

The Rolling Stones/『One Hit (To The Body)』 [CD]


The Rolling Stones の You Tube の公式サイトでは今、Official Promo と銘打って、過去にリリースしてきたシングルの PV 動画が続々と公開されている。

現時点で最新の PV として公開されたのが、この1986年にリリースされたスタジオ・アルバム『Dirty Work』からの2ndシングル『One Hit (To The Body)』だ。

アルバム『Dirty Work』は社会人になって初めての給料で買ったアルバムのひとつで、そんなこともあって、個人的に The Rolling Stones の好きなアルバムの中では上位にランクされる一枚だ。

リリース当時のオリジナルの LP は赤いビニールに包まれ、それを破ると原色も鮮やかな衣装に包まれた5人のメンバーが、それもドッカリとソファーに陣取る Keith Richards を中心に写っている、当時も、そして今もカッコいいと思うジャケットだった。

1stシングルになった『Harlem Shuffle』は、それ程いいと思わなかったが、アルバムのトップを飾る『One Hit (To The Body)』は最初に聴いた時からガツン! と来て、この曲を含む Keith の活躍ぶりが、この『Dirty Work』の聴きどころでもあった。

OneHit.jpgそして、その思いは公式に2ndシングルとして『One Hit (To The Body)』が選ばれるということで、「やっぱり!」という思いに。そして PV を見た時の印象は、曲を聴いた時より、さらに激しいモノだった。

この頃は Mick Jagger がソロ活動に夢中になり、アルバムをリリースしてツアーを行いたかった Keith とは公然とした喧嘩状態に陥り、それが『Dirty Work』に写る5人のメンバーの位置にも反映されていたという。

サウンド的には1980年代を意識したドラムの音などがあって、如何にも The Rolling Stones が1980年代という時代を咀嚼した内容になっていたが、このアルバムでは Keith がリーダー、それが顕著に現れた曲が1曲目の『One Hit (To The Body)』でもあった。

PV では当時の Mick と Keith の関係が直接影響しているかのような、拳で殴るや足で蹴るなどの具体的な行為こそないが、ほぼ一触即発! スレスレの動作が満載で、ここまでふたりの関係は悪いのか?! と、思わずにいられない PV だった。

だが、途中には別ショットで Mick と Keith の笑うシーンもわずかだけあり、あくまでもふたりの険悪なシーンは演出と思ったが、その後も恒例のアルバム・リリースに伴うツアーは、やはり実現せず。そして、ソロ活動だけが活発になり、これで The Rolling Stones は解散なのか…という印象が、さらに強くなった。

手元にある『Dirty Work』は CD としてリリースされた当初に手に入れたモノなので、音がとても軽い。その後、『One Hit (To The Body)』は The Rolling Stones レーベル時代のシングル50枚を収めた『The Singles 1971-2006』の中の一枚として聴くことができ、それは低音も締まった、いい音に生まれ変わっていた。

公式に決定打と呼べるリマスター盤の『Dirty Work』はリリースされていないが、『The Singles 1971-2006』にある『One Hit (To The Body)』と同じクォリティで他の曲も聴けるなら、間違いなくその『Dirty Work』は手に入れるだろう。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0)▲ページトップ▲

nice! 0

コメント 2

mangohboy

MCMLXV_65 さん、こんばんわ。
自分にとってのリアルタイムstonesアルバムなので凄く思い入れあります。
誰かがstones流ハードロックと言ってましたが、うーん、そうかも。
自分には非常に聴きやすく、未だにちょくちょく聴いてます。
ところで2009年にこのアルバムも他タイトルと一緒にリマスター
されたと思うんですが、これは決定版では無いのですか?
by mangohboy (2012-09-20 23:35) 

MCMLXV_65

mangohboyさん、コメントありがとうございます!
私も『Dirty Work』は聴きやすい(というのは語弊があるかな…?)、好きなアルバムです。
2009年のリマスター盤はどうなんでしょう? その後にリリースされたSACD仕様の『Dirty Work』は聴く価値がある! との評判ですが、以前、ABKCOからリリースされたSACDとCDのハイブリッド盤のようなかたちで『Dirty Work』がリリースされないかなぁ~と、思っています。
by MCMLXV_65 (2012-09-21 17:16) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

記事と無関係なコメントの入力を固くお断りします。
無関係なコメントは見つけ次第、即、削除します。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
All Photo and Text copyright(c) White Dragon All Right Reserved.
Related Posts with Thumbnails

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。