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Boz Scaggs/『Boz Scaggs & Band』 [CD]

BozScaggsBand.jpg1971年の春、Boz Scaggs はメジャー・レーベルの Columbia から初のスタジオ・アルバム『Moments』をリリース。ここではベースの David Brown が書いた曲など10曲が収められたが、同じ年の暮れにリリースされた『Boz Scaggs & Band』では共作も含め全9曲に Boz の名前があった。

『Moments』を作ったメンバーが『Boz Scaggs & Band』でも再び集まり、タイトルの Band という言葉が示すようにジャケットでは Boz を取り囲むようにアルバムに参加した面々が写り、収められた9曲もバンドを意識した曲が多かった。

プロデューサーは前作に引続き Glyn Johns が務め、『Here To Stay』と『Nothing Will Take Your Place』の2曲では Boz が自ら、その役割を担っていた。

トロンボーンの Patrick O'Hara と書いた『Runnin' Blue』はビッグ・バンドなスタイルの曲だが、続く『Up To You』は軽快なカントリー調な曲。そして Boz 単独クレジットの『Love Anyway』は後の AOR な頃を予感させる曲と、9曲と少ないアルバムながら Boz のいろいろなスタイルが楽しめる。

Boz といえば AOR 全盛の頃が一番有名だが、そのスタイルのアルバムは意外にも1970年代後半から1980年代までで、それ以外の時期のアルバムでは『Moments』や『Boz Scaggs & Band』で聴けるようなソウルフルなボーカルの曲が多い。

そして『Boz Scaggs & Band』ではアルバム・タイトルにあるようにバンドとして聴かせる曲が多く、中盤にある『Flames Of Love』では各メンバーのパートが次々に登場し、Boz のボーカルはその中の一部といった感じ。この曲は Boz のボーカルでフェードアウトして終わってしまうが、ライブではかなり盛り上がる曲のようにも思えた。

『Boz Scaggs & Band』にある曲は『Love Anyway』と『Here To Stay』の2曲がニューヨークとサンフランシスコにある CBS のスタジオでレコーディングされた以外、ほとんどがロンドンにある Olympic Sound Studio でレコーディングされた。それを知ると、この2曲以外がバンドとしてのまとまりがあると感じたのにも納得がいく。

前作『Moments』にも参加し、翌1972年にリリースされる『My Time』でも参加している Joachim Young の弾くオルガンの音が、この『Boz Scaggs & Band』でのソウルな雰囲気に大きく貢献しているように思う。これは AOR な頃の曲にあまりない見られない要素だ。

アルバム終盤に登場する『Why, Why』では、そのオルガンのソロ・パートが後半にかけてたっぷり聴くことができる。この曲と中盤の『Flames Of Love』の2曲が、個人的には『Boz Scaggs & Band』というアルバムを代表する曲だと思う。

BozScaggsBand.jpgBoz Scaggs & Band Boz Scaggs & Band - ボズ・スキャッグズ
Monkey Time
Runnin' Blue
Up To You
Love Anyway
Flames Of Love
Here To Stay
Nothing Will Take Your Place
Why, Why
You're So Good
タグ:Boz Scaggs 1971


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