The Corrs／『Talk On Corners (Special Edition)』

アイルランド出身、男女4人の兄妹で構成された The Corrs は現在、4人のメンバーがそれぞれ、ソロ活動や家族と過ごすとの理由から The Corrs としての活動を停止中だ。

今回紹介する『Talk On Corners』は1997年10月に、まず13曲入りでリリースされ、その後、1998年9月に今回紹介する青を基調にしたジャケットに変更され、曲数も14曲に増えた Special Edition としてリイシューされた。

最初にリリースされた『Talk On Corners』のジャケットは、このような (→) 紅葉を思わせるデザインで、iTunes で現在見かける『Talk On Corners』も、このデザインになっている。

『Talk On Corners』を知ったのは、2000年の3rdアルバム『In Blue』がヒットした頃で、当時は曲数が多い Special Edition が単純にお得と思い、この青い色がベースになった『Talk On Corners』を手に入れた。

オリジナルの『Talk On Corners』は3枚のシングル『Only When I Sleep』『I Never Loved You Anyway』『What Can I Do』がカットされたが、いずれも大きなヒットを記録することがなかった。

その頃、The Corrs は Fleetwood Mac の『Rumours』をトリビュートするアルバムに Fleetwood Mac 唯一の全米 No.1 曲『Dreams』のカバーで参加。その後、Royal Albert Hall で行われた同じ趣旨のライブにも出演した。

『Dreams』はその後、新たなミックスが施され、これを収めた『Talk On Corners』がリイシュー。The Corrs 版の『Dreams』は全英チャートで最高6位を記録し、バンド初の全英 Top10 入りシングルになった。

このリイシュー版『Talk On Corners』には以前シングル・カットされた『What Can I Do』の別ミックスも収められ、前回リリース時は全英チャートで最高53位だったが、この別ミックス版『What Can I Do』は『Dreams』に続いて全英 Top10 入り、最高3位をマークした。

その後も『So Young』が全英チャートで6位を記録し、1995年のデビュー・シングル『Runaway』を新たにリミックスしたバージョンも『Talk On Corners』の Special Edition に収録され、これも全英チャートで最高2位を記録した。

これのシングルを含む『Talk On Corners』は地元アイルランドのアルバム・チャートでデビュー盤に続き No.1 になり、全英チャートでも The Corrs 初の No.1 を記録。1998年に英国圏で最も売れたアルバムになった。

『Talk On Corners』は1997年のオリジナルと、この Special Edition 以外にもいろいろなバージョンがあり、1997年のオリジナル版はアメリカでジャケットは同じだったが『Dreams』が追加されていた。

1999年にはまたデザインが変わった『Talk On Corners』がリイシューされ、こちらは別ミックスなどを含んでいたが曲数は12曲と減り、他にも東南アジア向けの別デザインで Tour Edition という限定盤もあった。新たに『Talk On Corners』を探す際は収録されている曲や、どのミックスの曲が収められているのか、注意が必要だ。

Talk On Corners (Special Edition)
What Can I Do (Tin Tin Out Remix)
So Young (K-Klass Remix)
Only When I Sleep
When He's Not Around
Dreams (Tee's Radio)
I Never Loved You Anyway
Don't Say You Love Me
Love Gives, Love Takes
Runaway (Tin Tin Out Remix)
Hopelessly Addicted
Paddy McCarthy
Intimacy
Queen Of Hollywood
No Good For Me
Little Wing

タグ：The Corrs 1998