SSブログ

Original Soundtrack/『For Your Eyes Only』 [CD]

ForYourEyesOnly.jpg巷では (最近、こんな書き出しばっかりで…) 50周年を記念した最新作『Skyfall』が 007 映画史上、最高のヒットを記録しているが、今回紹介するのは1980年代に入って最初に公開された 007 映画の通算12本目『For Your Eyes Only』のオリジナル・サウンドトラック盤。

前作、1979年公開の『Moonraker』でアクションの舞台は地球を飛び出して宇宙空間にまで展開してしまい、『For Your Eyes Only』公開前の話題のひとつに「James Bond の今度の活躍場所は…?」が、あった。

そんな心配もあって、2年ぶりにスクリーンに戻ってきた Roger Moore 扮する三代目の 007 は、初代 Sean Connery 時代を彷彿とさせるアクションが復活。ボンド・カーにしては小ぶりなシトロエン 2CV を使った山腹を使ったカーチェイスのシーンは、どことなくルパン三世『カリオストロの城』をも連想させた。

ForYourEyesOnly_JPN.jpg

映画の話題は、また別の機会にするとして、この『For Your Eyes Only』の主題歌に起用されたのは当時22歳の Sheena Easton。前年の1980年、『9 to 5 (Morning Train)』を全米 No.1 に送り込み、個人的にはデビュー盤の『Modern Girl』でいち早く注目していた、まさにシンデレラ・ガールがこの大役に起用された。

その Sheena が歌う映画と同名タイトルの『For Your Eyes Only』は英米シングル・チャートでそれぞれ最高8位と4位を記録。1982年の Academy 賞で惜しくも受賞を逃したが、Best Song の候補にも挙げられた。


当初、『For Your Eyes Only』の主題歌は Blondie にオファーがあったが、制作サイドは音楽監督を務めた Bill Conti が作った曲を Blondie に推薦。しかし、これを快く思わなかった Blondie は結局このオファーを断り、話が Sheena にまわってきた。

ちなみに Blondie 版『For Your Eyes Only』は意外と知られていない (と、思う…) が、通算6枚目のスタジオ・アルバム『The Hunter』の4曲目に収録されている。Blondie のメンバーでギターを弾く Chris Stein と、ベースの Nigel Harrison が書いた曲だった。

Sheena による『For Your Eyes Only』は映画のオープニングで使われたが、このシーンは Sheena 本人も出演するという 007 シリーズ初の演出で、主題歌を歌うアーティストがタイトルバックに表れたのは、未だにこの『For Your Eyes Only』の Sheena だけ。

1981年のオリジナル・サウンドトラック盤では最初と最後に Sheena の『For Your Eyes Only』がフューチャーされ、映画と同様、Sheena の曲が2度楽しめるようになっていた。

『For Your Eyes Only』の音楽監督は、007 映画でお馴染みの John Barry がイギリスの税制上の理由から担当を外れ、その John Barry の推薦もあり、映画『Rocky』のテーマを手掛けた Bill Conti が務めた。

オリジナルのサウンドトラック盤は全12曲だったが、2003年に Capitol Records から過去の007 映画のサウンドトラック盤が一気にリイシューされた際は、7曲のボーナス曲が追加され、全19曲で約1時間に拡大されリリースされている。

ForYourEyesOnly.jpgFor Your Eyes Only
For Your Eyes Only
A Drive In The Country
Take Me Home
Melina's Revenge
Gonzales Takes A Drive
St. Cyril's Monastery
Make It Last All Night
Runaway
Submarine
For Your Eyes Only
Cortina
The P.M. Gets The Bird / For Your Eyes Only (Reprise)
【Bonus Tracks】
Gunbarrel / Flowers For Teresa / Sinking The St. Georges
Unfinished Business / Bond Meets Kristatos
Ski....Shoot....Jump....
Goodbye, Countess / No Head For Heights / Dining Alone
Recovering The ATAC
Sub Vs. Sub
Run Them Down / The Climb
タグ:Soundtrack 1981


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0)▲ページトップ▲

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

記事と無関係なコメントの入力を固くお断りします。
無関係なコメントは見つけ次第、即、削除します。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
All Photo and Text copyright(c) White Dragon All Right Reserved.
Related Posts with Thumbnails

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。