Blondie／『Remixed Remade Remodeled』

ここ数日、リミックス・アルバムの面白いモノを探していて、この Blondie が1995年にリリースした『Remixed Remade Remodeled』も、その中で見つけた1枚だ。

Blondie のリミックス・アルバムとしては、1988年にリリースされた『Once More Into The Bleach』に次ぐ2枚目で、前回は Debbie Harry のソロ曲も含んでいたが、この『Remixed Remade Remodeled』は全て Blondie 時代の曲で構成されている。

『Remixed Remade Remodeled』がリリースされた1995年6月18日、欧州圏では同趣旨の別タイトルなアルバム『Beautiful: The Remix Album』がリリースされた。そのアルバムとは『Dreaming』の2バージョンと、『Atomic』『The Tide Is High』『Fade Away And Radiate』の4曲を含む計5曲が共通していた。

ちなみに『Beautiful: The Remix Album』はジャケットのデザインも違い、『Remixed Remade Remodeled』より1曲多い12曲入りだった。

前回のリミックス・アルバム『Once More Into The Bleach』からはシングルが2枚カットされたが、今回も『Atomic』や『Heart Of Glass』『Rapture』『Union City Blue』がシングル・カットされ、『Atomic』のリミックスは Billboard 誌の Hot Dance Club Play チャートで No.1 を記録した。(但し、その No.1 シングルは短い編集バージョンで、『Remixed Remade Remodeled』収録バージョンとは異なる)

ここ数日で紹介した The Chemical Brothers と Lisa Stansfield のリミックス・アルバムほど洗練された感じがないのも Blondie らしく、原曲の持つパンクやニュー・ウェーブ感と、どこかチープ感の漂う Blondie らしさが、リミックスされても残っている点が面白かった。

『Remixed Remade Remodeled』にも、過去に大物アーティストの曲をリミックスした経験を持つリミクサーの名前があったが、それは少なく、まだ、これから経験を積む前の若いリミクサーらが多かった点も、どこか物足りなさを感じる理由のひとつかもしれない。

アルバムのタイトルにあるように、Blondie の曲を再構築して新たに作り直したアルバムだと思い、その解釈を楽しむのが、この『Remixed Remade Remodeled』の正しい (?) 聴き方かも。

1曲が最低でも5分あり、アルバムを最後まで集中して聴くことが難しいが、ジャケットに写る Debbie Harry がいい点で少しプラス。だが、今、この CD は入手が難しい点で、ややマイナス。やっぱり、熱心な Blondie ファン向けのアルバムだろう。

Remixed Remade Remodeled
Heart Of Glass (Richie Jones Club Mix)
Dreaming (The Sub-Urban Dream Mix)
One Way Or Another (Damien's Supermarket Mix)
Atomic (Diddy's 12" Mix)
Rapture (K-klassic Mix)
The Tide Is High (Sand Dollar Mix)
Heart Of Glass (MK 12" Mix)
Call Me (E-Smoove's Beat Vocal Mix)
Dreaming (Utah Saints Mix)
Atomic (Armand's Short Circuit Mix)
Fade Away And Radiate (108 BPM Mix)

Sunday girl/ブラック 価格:\2,940(税込み)

SECRET LIFE/RED 価格:\2,940(税込み)

Face/ピンク 価格:\6,825(税込み)

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