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Billy Joel/『River Of Dreams』 [CD]

RiverOfDreams.jpgBilly Joel のポピュラー音楽活動として最後のスタジオ・アルバム (になってしまった…)、1993年リリースの『River Of Dreams』は前作『Storm Front』から、実に4年ぶりのスタジオ・アルバムだった。

ジャケットのイラストは当時の妻 Christie Brinkley が描いたモノで、これは1993年の Rolling Stone 誌の The Best Album Cover Of The Year にも選ばれた。(というのを、今さら Wikipedia を見て知った…)

『River Of Dreams』のプロデュースには Daryl Hall & John Oates の『So Close』や、Jon Bon Jovi のソロ・アルバム『Blaze Of Glory』を手掛けた Danny Kortchmar が起用された。

『River Of Dreams』では、Billy とかつて行動を共にしたバンド・メンバーの参加が限定的で、ドラムの Liberty DeVitto は『Shades Of Grey』の1曲のみ。テナー・サックスを吹く Richie Cannata も『A Minor Variation』の1曲だけに参加だった。

Liberty DeVitto に代わるドラムを叩く Zachary Alford の音が特徴の『No Man's Land』で始まる『River Of Dreams』。このオープニング・トラックはアルバムからの3rdシングルになり、全米チャートのロック系楽曲を扱う Mainstream Rock Tracks では最高18位を記録した。

1stシングルにはタイトル・トラックの (定冠詞の The が付く)『The River Of Dreams』がカットされ、英米のチャートで共に最高3位をマーク。リード・シングルとしての役目を果たし、この曲はその後もライブでよくプレイされる、このアルバムを代表する曲の1つになった。

2ndシングルにはゲスト・ボーカルに Color Me Badd をフューチャーした『All About Soul』が選ばれ、チャート上はそれ程奮わなかったが、リミックスされたバージョンがベスト盤に、よく取り上げられお馴染みな方も多いだろう。

アルバム『River Of Dreams』はリリース後に全米アルバム・チャートで3週間連続 No.1 を記録。これまでにアメリカだけで500万枚近いセールスを記録し、これは『The Bridge』や『Storm Front』を上回る数字だった。

1曲目の『No Man's Land』ではプロデュースも務める Danny Kortchmar のギターやドラムの音から Billy のロックな面が表れ、今聴いても好きな曲。そして、Billy が唯一プロデュースを務めた『Shades Of Grey』もいい曲だし、ここから4曲、このアルバムで好きな曲が続く。

この当時の Billy はいろいろな問題を抱え、それが創作活動にも影響を与え、結果、この『River Of Dreams』がポピュラー音楽として最後のスタジオ・アルバムになってしまったが、リリース当時は、よもや、そんな事態になるとは全く思わなかった…。

全10曲、ピアノ・マンとしての曲は少ないが、ロック寄りな曲にもいい曲があり、じっくりと聴かせるバラードも揃っている『River Of Dreams』。もう一度、評価し直してもいいアルバムなのではないだろうか?

RiverOfDreams.jpgRiver Of Dreams River of Dreams - ビリー・ジョエル
No Man's Land
The Great Wall Of China
Blonde Over Blue
A Minor Variation
Shades Of Grey
All About Soul
Lullabye (Goodnight, My Angel)
The River Of Dreams
Two Thousand Years
Famous Last Words
タグ:Billy Joel 1993


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コメント 2

よいこ

the bridge 以降、なぜか気持ちが離れてしまったビリーでしたが、近年、音源や映像がボコボコ出て来て、改めて、良いなぁと感じてます。後期三作の中では、このアルバムが一番好きですね。
by よいこ (2013-01-30 20:10) 

MCMLXV_65

よいこさん、コメントありがとうございます。『The Bridge』も『Storm Front』も、そして、この『River Of Dreams』にも、いい曲は幾つかあったのですが、リリース当時は昔のアルバムと、どうしても比べてしまい辛口になってしまいました。
ピアノ・マンをいつまでも求め、この3枚のアルバムでのスタイルの変化にも辛口でしたけど、今、振り返ると、新しいスタイルもいいな! と素直に思います。
by MCMLXV_65 (2013-01-30 21:05) 

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