Led Zeppelin／『Led Zeppelin』：洋楽 ga 好き！

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Led Zeppelin／『Led Zeppelin』 [CD] [編集]

Led Zeppelin が1969年の年明け早々、アメリカで先行リリース (イギリスでは同じ年の3月にリリース) したデビュー盤は、2004年には Grammy 賞の殿堂入りも果たした。

今、普通に出回っているデビュー盤のジャケットにあるバンド名とレーベル・マークはオレンジだが、イギリスで初回リリースされたときのそれらはターコイズと呼ばれる薄い青だった。日本で紙ジャケット仕様のボックス・セットがリリースされた際には、このターコイズ・カラーのデビュー盤ジャケットが再現され、オレンジのジャケットと共に同梱された。

今でこそ Rolling Stone 誌が選ぶ『偉大なアルバム歴代500枚』で第29位にランクされるなど、名盤の位置を確立しているデビュー盤だが、1969年のリリース当時の全英チャートでは最高6位、全米チャートでは最高10位だった。アルバムから唯一シングル・カットされた1曲目の『Good Times Bad Times』は、全米チャートで最高80位を記録するに留まった。

バンド名『Led Zeppelin』を冠したデビュー盤は、4人のメンバー、Jimmy Page、Robert Plant、John Paul Jones、John Bonham と、この当時、The Rolling Stones のスタジオ・アルバム『Beggars Banquet』などでエンジニアを務めた Glyn Johns らの手で作られた。

デビュー盤には Willie Dixon のカバー、1962年の『You Shook Me』と1956年の『I Can't Quit You Baby』の2曲と、Page がアレンジをしたトラディショナルな曲『Babe I'm Gonna Leave You』を含む全9曲が収められ、当時の LP は『Dazed And Confused』までの4曲がA面、以降がB面という45分のアルバムだった。

飛行船の Hindenburg が爆発炎上するシーンが描かれたモノトーンの表ジャケットに対し、裏ジャケットには4人のメンバーの若々しい画像が使われていた。

後追いで聴いたデビュー盤だったので、当初抱いていた、このデビュー盤に抱いていたイメージは全曲がハード・ロックな曲で占められていると思っていたが、実際はオリジナル以外の曲が持っているような、どちらかというとブルースな雰囲気を持つ曲が多かった。

だが、そのブルースな雰囲気を残しつつも Page を中心にして、John Bonham の激しいドラムと、Robert Plant のハイトーンなボーカルが絡みあい、Led Zeppelin という新たなスタイルを構築。『Your Time Is Gonna Come』などでベースの John Paul Jones が弾くオルガンの音が、1つの枠に縛られないスタイルを演出していた。

初めてこのデビュー盤を聴いたときはA面にある4曲が『Good Times Bad Times』を除き、どれも6分を超える長い曲ばかりで、そのおもしろさを正直楽しめなかった。

間髪あけずに続く『You Shook Me』と『Dazed And Confused』は合わせて13分以上もあったが、今ではカバー曲の『You Shook Me』の間奏にあるオルガンやハーモニカのソロ、それに続く Page のギター・ソロにおもしろさを見つけ、その長さも苦にならなくなった。もちろん、ライブで延々とプレイされる『Dazed And Confused』の、このデビュー盤のスタジオ・テイクも同様だ。

今も全然古くないアルバムと言うと、言い過ぎかもしれない Led Zeppelin のデビュー盤だが、リリースから40年以上も経っても時代を感じさせず、聴く度に「おもしろい」と思えるアルバムになってきた。

Led Zeppelin

【Side One】
Good Times Bad Times
Babe I'm Gonna Leave You
You Shook Me
Dazed And Confused
【Side Two】
Your Time Is Gonna Come
Black Mountain Side
Communication Breakdown
I Can't Quit You Baby
How Many More Times