Led Zeppelin／『III』

最近、ちょっと時間ができると聴いているのが Led Zeppelin のスタジオ・アルバム。デビュー盤から順を追って、今、近所のコンビニへの行き帰りにも聴いているのが、この1970年の秋にリリースされた3rdアルバムの『III』だ。

LP 時代のA面/B面は、それぞれ5曲ずつを収録。『Since I've Been Loving You』が7分を超す大作だが、それ以外の曲は2ndアルバムまでの曲と違い3分台を中心にまとめられ、5曲ずつ区切って聴くにもちょうどいい長さだ。

リリース当時の英米チャートで『III』は、前作『II』と同様に No.1 を記録。アメリカでのセールスは1999年の春に600万枚も突破しているが、好き嫌いが多く論じられたアルバムでもある。

個人的にも『III』は、そんな噂を聴いていたので、前2枚と異なる、かなりアコースティックなアルバムだという先入観を、ずっと持っていた。

さらに、この『III』はギミック・ジャケットを代表する一枚でもあり、そのアートワークを CD 時代になってから紙ジャケット仕様で度々再現され、その仕上がり具合が収録された曲以上に話題にもなった。(ジャケットに開いている穴の数が幾つあるとか…)

だが、実際に『III』をじっくり聴いてみると、少なくとも LP 時代のA面にある5曲。『Immigrant Song』から『Out On The Tiles』にそれほどアコースティックにシフトしているという感じはない。むしろ1曲ごとに緩急をつけた流れは、これまでのスタイルを踏襲しているとも感じた。

そして、サイドが変わってからの5曲だが、これまでの2枚のスタジオ・アルバムでは、その最初の曲、『Heartbreaker』や『Your Time Is Gonna Come』でインパクトをつけてきた。

しかし、この『III』でその位置を務める『Gallows Pole』には、それほどの強いインパクトはなく、「では、次の曲でかな…」と期待をしていると、いつの間にか最後の曲『Hats Off To (Roy) Harper』にまで辿り着いてしまう。

Led Zeppelin にしては短めの曲が並ぶ『III』のB面に相当する5曲は、A面の5曲に比べ、あまり緩急もなく、事前の噂どおり、Jimmy Page のアコースティックなギターが印象的な曲が並ぶ。これには今でも「あれ…?」っと思ってしまうが、1970年のリリース当時、リアルタイムにこの『III』を聴いたファンは、もっと驚いたことだろう。

そんな印象を思い、何度も通して10曲を繰り返して聴いてみた『III』は、A面の5曲は、どれも甲乙つけ難い。この5曲はどれも好きな曲だ。しかし、B面の5曲は…。「どれが好き?」と、尋ねられると困ってしまう。結局、また前半5曲に戻り、その5曲ばかりを聴いているという、そんなアルバムだ。

III
【Side One】
Immigrant Song
Friends
Celebration Day
Since I've Been Loving You
Out On The Tiles
【Side Two】
Gallows Pole
Tangerine
That's The Way
Bron-Y-Aur Stomp
Hats Off To (Roy) Harper

US 1977 ZIP HOODIE/パーカー

布製フラッグ/Airplane

FLOURISH CRASH ALL OVER

タグ：Led Zeppelin 1970

コメント 2

はじめまして。jamkenといいます。中年のROCKフリークです。

実は私もこのアルバムには一線を引いていました。聞いておりません。しかし聞く必要ありかなと思うようになりました。

今は昔の若かった頃と違ってストライクゾーンはかなり広がっているのだから・・・。また遊びに来ますよ。
by jamken (2013-01-14 12:54) 

jamkenさん、初めまして！ この『III』は巷の評価に流され、聴かず嫌いでしたが、やっぱり自分の耳で聴いてみないと、そのいい箇所や、あまり好きでない箇所はわからないモノです。ぜひ、ご一聴すること、お薦めします!!

また、今後もチョコチョコご意見下さい。よろしくお願いします!!
by MCMLXV_65 (2013-01-14 13:51)