Steely Dan/『Gaucho』 [CD]
この Steely Dan が1980年にリリースした『Gaucho』は、彼らの最後のスタジオ・アルバムだと、長いこと思っていた。
よもや、20年後の2000年。再び Steely Dan として新作『Two Against Nature』がリリースされるとは夢にも思わなかった。そして、その新作が2001年の Grammy 賞で Album Of The Year など4つのカテゴリーに選ばれるとも思わなかった。
『Gaucho』にある『Time Out Of Mind』ではリード・ギターに Dire Straits の Mark Knopfler が参加。他にも『Gaucho』には総勢40名を超すミュージシャンが参加し、レコーディングには約2年が費やされた。
Steely Dan のオリジナル・メンバー Donald Fagen と Walter Becker、そしてプロデューサーの Gary Katz の3人によるレコーディングの極みとして、この『Gaucho』には、それだけの時間が必要だと、ずっと思っていたが、他にもいろいろな理由があり、それだけの時間を要してしまったようだ。
この頃、Becker は薬物問題を抱え、その上、交通事故にも遭い入院。その間の Fagen とのやりとりは電話で行ったともされている。さらに Becker の周囲では薬物の過剰摂取で彼女が亡くなり、その遺族から訴えられたりもした。
また、Steely Dan が所属していたレーベル ABC が MCA に買収されたことで、その間をついて Warner Bros が Steely Dan と契約。しかし、MCA がこれを無効として訴えを起し、その決着がつくまでアルバムがリリースできない事態にも追い込まれた。
ようやくリリースできた後にも、タイトル曲の『Gaucho』で Keith Jarrett から盗作で訴えられ、その結果、タイトル曲のクレジットは Becker と Fagen に加え、Keith Jarrett も表記されることになった。
こんな諸問題がありながらレコーディングされた『Gaucho』は、ニューヨークを拠点にレコーディングしたことで東海岸のミュージシャンを多く起用。それまでのアルバムは西海岸を拠点とするミュージシャンを起用してきたので、このやり繰りでも苦労を強いられたという。
そして、ようやく MCA から『Gaucho』がリリースされる時点になっても、MCA が新しいキャンペーンとして『Gaucho』を通常より1ドル高い価格で売ろうとしたことで、またバンド側と一悶着が…。
そんな数々のトラブルを経てリリースされた『Gaucho』は、全米チャートで最高9位を記録、アメリカでのセールスはプラティナ・ディスク (100万枚) を獲得した。1stシングルの『Hey Nineteen』は全米チャートで最高10位を、2ndシングルの『Time Out Of Mind』は同チャートで最高22位を記録した。
そして難産を極めたレコーディングに対しては、リリースの翌年、1981年の Grammy 賞で『Gaucho』は Best Non-Classical Engineered Recording に選ばれている。
Gaucho
Babylon Sisters
Hey Nineteen
Glamour Profession
Gaucho
Time Out Of Mind
My Rival
Third World Man
よもや、20年後の2000年。再び Steely Dan として新作『Two Against Nature』がリリースされるとは夢にも思わなかった。そして、その新作が2001年の Grammy 賞で Album Of The Year など4つのカテゴリーに選ばれるとも思わなかった。
『Gaucho』にある『Time Out Of Mind』ではリード・ギターに Dire Straits の Mark Knopfler が参加。他にも『Gaucho』には総勢40名を超すミュージシャンが参加し、レコーディングには約2年が費やされた。
Steely Dan のオリジナル・メンバー Donald Fagen と Walter Becker、そしてプロデューサーの Gary Katz の3人によるレコーディングの極みとして、この『Gaucho』には、それだけの時間が必要だと、ずっと思っていたが、他にもいろいろな理由があり、それだけの時間を要してしまったようだ。
この頃、Becker は薬物問題を抱え、その上、交通事故にも遭い入院。その間の Fagen とのやりとりは電話で行ったともされている。さらに Becker の周囲では薬物の過剰摂取で彼女が亡くなり、その遺族から訴えられたりもした。
また、Steely Dan が所属していたレーベル ABC が MCA に買収されたことで、その間をついて Warner Bros が Steely Dan と契約。しかし、MCA がこれを無効として訴えを起し、その決着がつくまでアルバムがリリースできない事態にも追い込まれた。
ようやくリリースできた後にも、タイトル曲の『Gaucho』で Keith Jarrett から盗作で訴えられ、その結果、タイトル曲のクレジットは Becker と Fagen に加え、Keith Jarrett も表記されることになった。
こんな諸問題がありながらレコーディングされた『Gaucho』は、ニューヨークを拠点にレコーディングしたことで東海岸のミュージシャンを多く起用。それまでのアルバムは西海岸を拠点とするミュージシャンを起用してきたので、このやり繰りでも苦労を強いられたという。
そして、ようやく MCA から『Gaucho』がリリースされる時点になっても、MCA が新しいキャンペーンとして『Gaucho』を通常より1ドル高い価格で売ろうとしたことで、またバンド側と一悶着が…。
そんな数々のトラブルを経てリリースされた『Gaucho』は、全米チャートで最高9位を記録、アメリカでのセールスはプラティナ・ディスク (100万枚) を獲得した。1stシングルの『Hey Nineteen』は全米チャートで最高10位を、2ndシングルの『Time Out Of Mind』は同チャートで最高22位を記録した。
そして難産を極めたレコーディングに対しては、リリースの翌年、1981年の Grammy 賞で『Gaucho』は Best Non-Classical Engineered Recording に選ばれている。
Gaucho
Babylon Sisters
Hey Nineteen
Glamour Profession
Gaucho
Time Out Of Mind
My Rival
Third World Man
タグ:Steely Dan 1980
2013-03-03 10:21
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コメント(2)
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ここんばんは、お邪魔します。
スティーリーダンは大好きで、だいたい聞いているのですが、このアルバムだけは本気で聞いていません。なぜだろう。しかし、これは聞くべきですね。
by jjamken (2013-03-11 19:52)
jjamkenさん、いつもコメントをありがとうございます!
私も『Aja』と、この『Gaucho』の間には何らかの線を引いていて、よく自分でも分かっていないのですが、彼らのアルバムの中で『Gaucho』は少し立ち位置が違うアルバム…?!と、長いこと思っています。なんなんでしょうね、この感覚って…?
by MCMLXV_65 (2013-03-12 15:25)