Daryl Hall & John Oates/『Change Of Season』 [CD]
Daryl Hall & John Oates は洋楽を1970年代終盤から洋楽を聴き始めた頃に知ったバンドの1つで、数々のヒット曲やアルバムに思い入れがたっぷりある。
にも関わらず、今、手元に CD であるスタジオ・アルバムは、この1990年にリリースされた通算14枚目の『Change Of Season』しかない。
正確には1997年にリリースされた『Marigold Sky』も手元にあるが、やはり、1980年代に一時代を築いた Daryl Hall & John Oates として輝きがあったのは、この『Change Of Season』までだったと思う。
そんな『Change Of Season』。アメリカでのセールスはゴールド・ディスクを獲得する50万枚にも達したが、全米チャートでは60位が最高。これは1974年リリースの3rdアルバム『War Babies』の86位に次ぐ低い結果だった。
カットされたシングル『So Close』と『Don't Hold Back Your Love』は、全米チャートでそれぞれ最高が11位と41位をマーク。1stシングルの『So Close』はライターに Jon Bon Jovi と Danny Kortchmar もある、4人で書いた曲だった。
この『So Close』という曲。それまでの Daryl Hall & John Oates のヒット曲に比べるとアコースティックなスタイルの曲で、アルバムの最後にはさらにシンプルなスタイルの Unplugged バージョンも収録されていたが、この『So Close』が『Change Of Season』というアルバムを象徴している曲に思えた。
アルバムの前半は John のボーカルも頻繁に登場して、比較的スローでソウルな曲が並び、従来のヒットを狙ったようなアップテンポな曲は少ない。
アルバムの後半に入り、テンポは少し速くなるが、それでもアコースティックな曲が多く、その代表が2ndシングルにも選ばれた『Don't Hold Back Your Love』で、Daryl のソロ曲のようにも思えるこの曲は、『Change Of Season』というタイトルを意識させるに十分な力を持つ曲だった。
『Don't Hold Back Your Love』もまた、プロデューサーに外部の Dave Tyson を招いて作られた曲で、アルバム後半には Eurythmics の David A. Stewart もプロデュースに名前を連ねた『Heavy Rain』もあった。
David は Daryl の2ndソロ『Three Hearts In The Happy Ending Machine』のプロデュースにも一役買っていたので、その縁から『Change Of Season』にも呼ばれたのかもしれない。
『Change Of Season』というタイトルどおり、それまでのスタイルから少し路線を変えて臨んだ Daryl Hall & John Oates の新作は、その思惑が外れ、それまでの勢いを失速してしまい、Daryl はソロとしての活動を再開。Daryl Hall & John Oates としてのアルバムは以降7年、リリースされることはなかった。
でも、今、改めて『Change Of Season』を聴くと、リリースされた1990年という時代に、ただ合わなかっただけで、内容は Daryl Hall & John Oates が初期に魅せていたソウルなスタイルが再び楽しめるいいアルバムだと思う。
Change Of Season
So Close
Starting All Over Again
Sometimes A Mind Changes
Change Of Season
I Ain't Gonna Take It This Time
Everywhere I Look
Give It Up (Old Habits)
Don't Hold Back Your Love
Halfway There
Only Love
Heavy Rain
So Close (Unplugged)
にも関わらず、今、手元に CD であるスタジオ・アルバムは、この1990年にリリースされた通算14枚目の『Change Of Season』しかない。
正確には1997年にリリースされた『Marigold Sky』も手元にあるが、やはり、1980年代に一時代を築いた Daryl Hall & John Oates として輝きがあったのは、この『Change Of Season』までだったと思う。
そんな『Change Of Season』。アメリカでのセールスはゴールド・ディスクを獲得する50万枚にも達したが、全米チャートでは60位が最高。これは1974年リリースの3rdアルバム『War Babies』の86位に次ぐ低い結果だった。
カットされたシングル『So Close』と『Don't Hold Back Your Love』は、全米チャートでそれぞれ最高が11位と41位をマーク。1stシングルの『So Close』はライターに Jon Bon Jovi と Danny Kortchmar もある、4人で書いた曲だった。
この『So Close』という曲。それまでの Daryl Hall & John Oates のヒット曲に比べるとアコースティックなスタイルの曲で、アルバムの最後にはさらにシンプルなスタイルの Unplugged バージョンも収録されていたが、この『So Close』が『Change Of Season』というアルバムを象徴している曲に思えた。
アルバムの前半は John のボーカルも頻繁に登場して、比較的スローでソウルな曲が並び、従来のヒットを狙ったようなアップテンポな曲は少ない。
アルバムの後半に入り、テンポは少し速くなるが、それでもアコースティックな曲が多く、その代表が2ndシングルにも選ばれた『Don't Hold Back Your Love』で、Daryl のソロ曲のようにも思えるこの曲は、『Change Of Season』というタイトルを意識させるに十分な力を持つ曲だった。
『Don't Hold Back Your Love』もまた、プロデューサーに外部の Dave Tyson を招いて作られた曲で、アルバム後半には Eurythmics の David A. Stewart もプロデュースに名前を連ねた『Heavy Rain』もあった。
David は Daryl の2ndソロ『Three Hearts In The Happy Ending Machine』のプロデュースにも一役買っていたので、その縁から『Change Of Season』にも呼ばれたのかもしれない。
『Change Of Season』というタイトルどおり、それまでのスタイルから少し路線を変えて臨んだ Daryl Hall & John Oates の新作は、その思惑が外れ、それまでの勢いを失速してしまい、Daryl はソロとしての活動を再開。Daryl Hall & John Oates としてのアルバムは以降7年、リリースされることはなかった。
でも、今、改めて『Change Of Season』を聴くと、リリースされた1990年という時代に、ただ合わなかっただけで、内容は Daryl Hall & John Oates が初期に魅せていたソウルなスタイルが再び楽しめるいいアルバムだと思う。
Change Of Season
So Close
Starting All Over Again
Sometimes A Mind Changes
Change Of Season
I Ain't Gonna Take It This Time
Everywhere I Look
Give It Up (Old Habits)
Don't Hold Back Your Love
Halfway There
Only Love
Heavy Rain
So Close (Unplugged)
2013-03-06 13:35
nice!(0)
コメント(2)
トラックバック(0)▲ページトップ▲
失礼ながらホント、最後の輝きやったと感じます。実はたまたま私も最近コレ聴いてました。装飾が少ない分、全然古さを感じない良いアルバムであると再認識しました!
by ezee (2013-03-12 23:31)
このアルバムを久々に聴いたのはezeeさんのブログがきっかけでした。1980年代の華やかな頃のヒット曲連発の彼らも好きでしたが、このアルバムでの路線も少し続けて欲しかったですね。
Darylはソロでこんなスタイルのライブを、自身のサイトを使って発表してましたけど、最近は見てませんが、まだ続けているんでしょうか…? そちらも久々に覗いてみようかと思います。
by MCMLXV_65 (2013-03-13 15:40)