デヴィッド・ボウイ詩集 ~スピード・オヴ・ライフ~ [いろいろと…]
David Bowie の新作『The Next Day』は全英チャートで No.1 に、全米チャートでは惜しくも2位で初登場。10年ぶりの新作フル・アルバムは世界中の Bowie ファンに楽しまれているようだ。
今回は Bowie が1970年代にリリースしたスタジオ・アルバムの日本語訳を一冊の本にまとめた『デヴィッド・ボウイ詩集 ~スピード・オヴ・ライフ~』を紹介。(タイトルにある英語の of が日本語でオヴと表記されているが、本書に巻かれているオビにこう表記されていたので、それを原文のまま転記した)
厚さが3cm以上もあり、380頁を超える本書には鋤田正義氏が撮影した灰色な Bowie の顔が透けて見えるよう半透明なカバーで覆われていて、そのカバーには日本語で『出火吐暴威』とも書かれている。
2002年夏に発行された古川貴之氏によるこの詩集は、1967年リリースの DERAM 時代の『DAVID BOWIE』から、1980年にリリースされた RCA 時代の最後のアルバム『Scary Monsters (and Super Creeps)』までのアルバムが対象になっている。
さらに1970年代に Bowie がプロデュースした Iggy Pop の2枚のアルバムも同列で扱われ、これらのオリジナルのスタジオ・アルバムに加えて、BBC セッションのデータ、そして本書が発行された2002年にリリースされたスタジオ・アルバム『Heathen』までのディスコグラフィが巻末で紹介されている。
また1970年代に行われた Bowie のワールド・ツアーのデータもあり、各ツアーの代表的なセットリストや、日本公演が行われたツアーではその来日時のセットリストも紹介され、長谷部宏氏が撮影した当時の画像も白黒ではあるが掲載されている。
1970年代の Bowie のスタジオ・アルバムの日本語訳が網羅されている本書だが、権利関係などの事情から8曲だけ、本書で紹介できない曲とされている。それを除けば、アルバム収録曲などのデータや、そのアルバムが作られた時代背景などが見開き2ページを使って紹介され、国内盤に付属している簡素なブックレットより読み応えがあるものも少なくない。
詩集と謳いながらも、左頁に日本語、右頁に原文である英語歌詞が掲載され、難解な箇所については日本語での脚注も随所に添えられている。
この時代のスタジオ・アルバムを聴くときの参考書のような存在である本書が、今は入手が難しいらしいが、新作『The Next Day』がこれだけ注目を集めている今こそ、過去の Bowie のアルバムにスポットを当てる意味から、このような書物を手軽に入手できるようにしてほしい。
amazon に掲載されている本書の評価には誤訳もあるとされているが、英語の原詩自体も理解することが難しい Bowie の曲を、ここで紹介されている日本語をきっかけに、右頁に掲載されている英語歌詞を自分なりに紐解いてみるのもいいだろう。
『Scary Monsters (and Super Creeps)』までのスタジオ・アルバムは、この本書でカバーできるので、これ以降、1980年代から2000年代のスタジオ・アルバムについても本書のようなモノが発行されないか、期待をしている。
それだけ Bowie のスタジオ・アルバムにある曲は、知れば知るほど、新たな発見がある。
今回は Bowie が1970年代にリリースしたスタジオ・アルバムの日本語訳を一冊の本にまとめた『デヴィッド・ボウイ詩集 ~スピード・オヴ・ライフ~』を紹介。(タイトルにある英語の of が日本語でオヴと表記されているが、本書に巻かれているオビにこう表記されていたので、それを原文のまま転記した)
厚さが3cm以上もあり、380頁を超える本書には鋤田正義氏が撮影した灰色な Bowie の顔が透けて見えるよう半透明なカバーで覆われていて、そのカバーには日本語で『出火吐暴威』とも書かれている。
2002年夏に発行された古川貴之氏によるこの詩集は、1967年リリースの DERAM 時代の『DAVID BOWIE』から、1980年にリリースされた RCA 時代の最後のアルバム『Scary Monsters (and Super Creeps)』までのアルバムが対象になっている。
さらに1970年代に Bowie がプロデュースした Iggy Pop の2枚のアルバムも同列で扱われ、これらのオリジナルのスタジオ・アルバムに加えて、BBC セッションのデータ、そして本書が発行された2002年にリリースされたスタジオ・アルバム『Heathen』までのディスコグラフィが巻末で紹介されている。
また1970年代に行われた Bowie のワールド・ツアーのデータもあり、各ツアーの代表的なセットリストや、日本公演が行われたツアーではその来日時のセットリストも紹介され、長谷部宏氏が撮影した当時の画像も白黒ではあるが掲載されている。
1970年代の Bowie のスタジオ・アルバムの日本語訳が網羅されている本書だが、権利関係などの事情から8曲だけ、本書で紹介できない曲とされている。それを除けば、アルバム収録曲などのデータや、そのアルバムが作られた時代背景などが見開き2ページを使って紹介され、国内盤に付属している簡素なブックレットより読み応えがあるものも少なくない。
詩集と謳いながらも、左頁に日本語、右頁に原文である英語歌詞が掲載され、難解な箇所については日本語での脚注も随所に添えられている。
この時代のスタジオ・アルバムを聴くときの参考書のような存在である本書が、今は入手が難しいらしいが、新作『The Next Day』がこれだけ注目を集めている今こそ、過去の Bowie のアルバムにスポットを当てる意味から、このような書物を手軽に入手できるようにしてほしい。
amazon に掲載されている本書の評価には誤訳もあるとされているが、英語の原詩自体も理解することが難しい Bowie の曲を、ここで紹介されている日本語をきっかけに、右頁に掲載されている英語歌詞を自分なりに紐解いてみるのもいいだろう。
『Scary Monsters (and Super Creeps)』までのスタジオ・アルバムは、この本書でカバーできるので、これ以降、1980年代から2000年代のスタジオ・アルバムについても本書のようなモノが発行されないか、期待をしている。
それだけ Bowie のスタジオ・アルバムにある曲は、知れば知るほど、新たな発見がある。
タグ:David Bowie 2002
2013-03-21 13:39
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