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U2/『POP』 [CD]

POP.jpgU2 関連のアルバムを最近聴いている中で、この『POP』という1997年のスタジオ・アルバムを、ブログでまだ取り上げていないことに気がついた。

このアルバム・リリース後のワールド・ツアーを収めた『Popmart Live From Mexico City』の DVD を以前紹介したので、それですっかり『POP』も紹介したつもりでいたようだ。

1990年代にリリースされた『Achtung Baby』『Zooropa』との2枚の繋がりで紹介される機会の多い『POP』は、その1曲目でリード・シングルの『Discothèque』の持つ強力なイメージのおかげで、1980年代の U2 とかなり違うスタイルのアルバムに捉えられている。

だが、『Discothèque』に代表されるような曲は意外に少なく、アルバム冒頭の3曲にその傾向はあるが、それ以降はスローな曲が多く、作り方こそ1990年代だが、曲の持つ雰囲気は1980年代の U2 が作った曲に近いと感じる曲が多かった。

『Achtung Baby』『Zooropa』の2枚にも関わった Flood をメイン・プロデューサーに迎えた『POP』は、Passengers として作ったアルバム『Original Soundtracks 1』に参加した Howie B をエンジニアに起用。このふたりの影響が大きく感じられる『POP』は、その独特の浮遊感が Bono の力の抜けたボーカルにもよく合っていた。

当初『POP』は1996年の暮れにリリースされる予定だったが、レコーディングの遅れからリリースが間もなく始まる予定のワールド・ツアーの翌1997年の春先までずれ込んで、当時の仮タイトルには Godzilla というモノも考えられていたようだ。

アルバム・リリースに先駆けたシングル『Discothèque』は Village People に扮したメンバーの PV でまず驚かされ、それまでの U2 のイメージを覆す曲のスタイルにもまた驚かされた。

『POP』からはこれ以降、『Staring At The Sun』『Last Night On Earth』『Please』『If God Will Send His Angels』『Mofo』の5枚がシングル・カットされ、他にも2曲のシングルが考えられていた。

『Staring At The Sun』や『Please』は U2 らしさがあるバラードで、ライブでも映える曲だった。前者は全米チャートで最高26位まで上昇、後者は残念ながらランクインを果たせなかったが、PopMart Tour からの4曲を含んだ EP 盤としてもリリースされ、この EP 盤で聴ける『Please』と『Where The Streets Have No Name』との2曲は映像がなくてもゾクゾクさせられた。

今、改めて聴く『POP』はそれまでの2枚のアルバム『Achtung Baby』『Zooropa』とデジタル (電脳?) 三部作とまとめてしまうのは少し無理があるようにも感じた。冒頭3曲のイメージで、こう思われがちなアルバムだが、その前に作られた Passengers での『Original Soundtracks 1』の流れを汲むアルバムと捉えて聴くのが正しいようにも思える。

POP.jpgPOP Pop - U2
Discothèque
Do You Feel Loved
MOFO
If God Will Send His Angels
Staring At The Sun
Last Night On Earth
Gone
Miami
The Playboy Mansion
If You Wear That Velvet Dress
Please
Wake Up Dead Man
タグ:U2 1997


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