Led Zeppelin/『In Through The Out Door』 [CD]
本当はもう少し後にブログに記そうと考えていた Led Zeppelin の通算8枚目のスタジオ・アルバム『In Through The Out Door』。Led Zeppelin のこれまでの7枚のアルバムに比べ、影が薄い存在とずっと考えていた『In Through The Out Door』だが、改めて聴いたところ、これが意外にも、いいアルバムだった。
『In Through The Out Door』は全米チャートで初登場から2週目に No.1 の座に就き、以後、7週連続で No.1 を記録。同時期に過去7枚のスタジオ・アルバム全てが全米チャートに返り咲き、『In Through The Out Door』は翌1980年早々に100万枚をマーク。現在までにアメリカだけで600万枚のセールスを記録している。
『In Through The Out Door』は、よく知られているように John Paul Jones の活躍が前面に押し出されたスタジオ・アルバムで、Led Zeppelin の曲では珍しく Jimmy Page の名前がクレジットされていない曲が2曲あり、その『South Bound Saurez』と『All My Love』の2曲には Robert Plant と John Paul Jones のふたりだけがライターにクレジットされていた。
この当時、Led Zeppelin のメンバーは John Bonham がアルコール漬けで Jimmy Page はドラッグにハマり、このふたり以外の John Paul Jones と Robert Plant のふたりがまず日中にスタジオで作業を行ない、その後、夜になると残りのふたりが、それぞれのパートの作業を行なったという。
前作『Presence』でベースに徹した John Paul Jones が、この『In Through The Out Door』ではキーボードやシンセサイザーを多彩に操り、その結果として『In Through The Out Door』は、それまでのアルバムより、バラエティに富んだ曲が並んでいた。
『In Through The Out Door』は Led Zeppelin らしくないポップな曲もあり、それが特徴だったが、それ以上に興味を引いたのがデザイン集団 Hipgnosis の手がけた当時の LP の装丁で、表ジャケットの画像は6種類。それが茶色のカバーに収められ、封を開けるまで、どの画像のジャケットか分からない仕組みだった。
さらに LP を収めるインナースリーブにも工夫があり、モノクロの画像を水に濡らすと、その画像がカラーに変わるという仕掛けだった。
このデザインで『In Through The Out Door』は、1980年の Grammy 賞でまた、Best Album Package の候補に上がった。
CD 時代の『In Through The Out Door』のジャケットは、その6種類の中の1つの画像に統一され、さらにオリジナルの LP では茶色のカバーにゴム印のように描かれたバンド名とアルバム名が、画像の上に無造作に印刷されていた。
オリジナルの LP にあった6種類のジャケットと、その他のギミックは、2000年代に日本で紙ジャケット仕様のボックスがリリースされた際に全て再現され、収められていた。
『In Through The Out Door』でそれまでのスタイルを大きく変え、1980年代の活動に期待をされた Led Zeppelin だったが、アルバム・リリースから1年後に John Bonham が急逝。『In Through The Out Door』は4人のメンバーが揃って作った最後のスタジオ・アルバムという存在になってしまった。
In Through The Out Door
【SIDE ONE】
In The Evening
South Bound Saurez
Fool In The Rain
Hot Dog
【SIDE TWO】
Carouselambra
All My Love
I'm Gonna Crawl
『In Through The Out Door』は全米チャートで初登場から2週目に No.1 の座に就き、以後、7週連続で No.1 を記録。同時期に過去7枚のスタジオ・アルバム全てが全米チャートに返り咲き、『In Through The Out Door』は翌1980年早々に100万枚をマーク。現在までにアメリカだけで600万枚のセールスを記録している。
『In Through The Out Door』は、よく知られているように John Paul Jones の活躍が前面に押し出されたスタジオ・アルバムで、Led Zeppelin の曲では珍しく Jimmy Page の名前がクレジットされていない曲が2曲あり、その『South Bound Saurez』と『All My Love』の2曲には Robert Plant と John Paul Jones のふたりだけがライターにクレジットされていた。
この当時、Led Zeppelin のメンバーは John Bonham がアルコール漬けで Jimmy Page はドラッグにハマり、このふたり以外の John Paul Jones と Robert Plant のふたりがまず日中にスタジオで作業を行ない、その後、夜になると残りのふたりが、それぞれのパートの作業を行なったという。
前作『Presence』でベースに徹した John Paul Jones が、この『In Through The Out Door』ではキーボードやシンセサイザーを多彩に操り、その結果として『In Through The Out Door』は、それまでのアルバムより、バラエティに富んだ曲が並んでいた。
『In Through The Out Door』は Led Zeppelin らしくないポップな曲もあり、それが特徴だったが、それ以上に興味を引いたのがデザイン集団 Hipgnosis の手がけた当時の LP の装丁で、表ジャケットの画像は6種類。それが茶色のカバーに収められ、封を開けるまで、どの画像のジャケットか分からない仕組みだった。
さらに LP を収めるインナースリーブにも工夫があり、モノクロの画像を水に濡らすと、その画像がカラーに変わるという仕掛けだった。
このデザインで『In Through The Out Door』は、1980年の Grammy 賞でまた、Best Album Package の候補に上がった。
CD 時代の『In Through The Out Door』のジャケットは、その6種類の中の1つの画像に統一され、さらにオリジナルの LP では茶色のカバーにゴム印のように描かれたバンド名とアルバム名が、画像の上に無造作に印刷されていた。
オリジナルの LP にあった6種類のジャケットと、その他のギミックは、2000年代に日本で紙ジャケット仕様のボックスがリリースされた際に全て再現され、収められていた。
『In Through The Out Door』でそれまでのスタイルを大きく変え、1980年代の活動に期待をされた Led Zeppelin だったが、アルバム・リリースから1年後に John Bonham が急逝。『In Through The Out Door』は4人のメンバーが揃って作った最後のスタジオ・アルバムという存在になってしまった。
In Through The Out Door
【SIDE ONE】
In The Evening
South Bound Saurez
Fool In The Rain
Hot Dog
【SIDE TWO】
Carouselambra
All My Love
I'm Gonna Crawl
タグ:Led Zeppelin 1979
2013-04-17 17:04
nice!(1)
コメント(0)
トラックバック(0)▲ページトップ▲
コメント 0