Eagles/『On The Border』 [CD]
Eagles が Asylum レーベルに残した6枚のスタジオ・アルバムをボックスにした『The Studio Albums 1972-1979』を、リリースされた順番と逆に一枚ずつ聴き、この1974年春にリリースされた3rdアルバム『On The Border』に辿り着いた。
このボックスにある6枚のスタジオ・アルバムを敢えて区切るとすると、この『On The Border』までが前期、そして次の『One Of These Nights』以降が後期となるように思える。
『On The Border』までは、まだデビュー当時の音楽のスタイルが健在、しかも当時の LP でいうA面には Glenn Frey、Don Henley、Randy Meisner、Bernie Leadon のメンバー4人がリード・ボーカルをとる曲が並んでいた。
また、この『On The Border』では従来のスタイルを残しつつ、よりロックなスタイルな曲にもトライ。その過程で『You Never Cry Like A Lover』と『The Best Of My Love』の2曲でプロデューサーを Glyn Johns に任した後、Bill Szymczyk が残りの曲のプロデューサーに変更された。
そして Glenn の要望で Don Felder が呼ばれ、『Good Day In Hell』ではスライド・ギターを、『Already Gone』では Glenn と共にソロ・プレイを披露。その結果、Don Felder はアルバムに Late-Arrival という表記をつけて、Eagles の5人目のメンバーとしてクレジットされた。
『On The Border』ではまだ Eagles 以外のメンバー、John David Souther、Jackson Browne が曲作りに参加し、J.D. Souher は『You Never Cry Like A Lover』『James Dean』『The Best Of My Love』の3曲で、『James Dean』では Don Henly と Glenn のメンバーふたりに加えて J.D. と Jackson Browne の4人の共作になっていた。
次のアルバム『One Of These Nights』では純粋にメンバー以外が作った曲はなくなったが、『On The Border』では『Already Gone』『Midnight Flyer』『Ol' 55』の3曲が、まだメンバー以外の手による曲だった。
デビュー当時のスタイルを残しながら、そこから徐々に変化しつつある時期の『On The Border』は、全米チャートでそれまでの2枚のアルバムを上回る17位をマークして、ダブル・プラティナに認定。
シングルは『Already Gone』『James Dean』という当時の LP で両サイドのトップを飾った2曲がまずカットされ、それぞれ全米チャートで最高32位と77位を記録。そして3枚目のシングルとして、Don Henly がボーカルの『The Best Of My Love』がカットされ、これが Eagles として初の全米 No.1 に輝いた。
ここで1つのピークを迎えた Eagles だが、その成功と引換えに、メンバー内には徐々に軋みが生まれる。この後のことが分かっているだけに、『On The Border』はまだ、バンド内が公平で平和だったと感じるアルバムでもある。
On The Border
【SIDE ONE】
Already Gone
You Never Cry Like A Lover
Midnight Flyer
My Man
On The Border
【SIDE TWO】
James Dean
Ol' 55
Is It True?
Good Day In Hell
The Best Of My Love
このボックスにある6枚のスタジオ・アルバムを敢えて区切るとすると、この『On The Border』までが前期、そして次の『One Of These Nights』以降が後期となるように思える。
『On The Border』までは、まだデビュー当時の音楽のスタイルが健在、しかも当時の LP でいうA面には Glenn Frey、Don Henley、Randy Meisner、Bernie Leadon のメンバー4人がリード・ボーカルをとる曲が並んでいた。
また、この『On The Border』では従来のスタイルを残しつつ、よりロックなスタイルな曲にもトライ。その過程で『You Never Cry Like A Lover』と『The Best Of My Love』の2曲でプロデューサーを Glyn Johns に任した後、Bill Szymczyk が残りの曲のプロデューサーに変更された。
そして Glenn の要望で Don Felder が呼ばれ、『Good Day In Hell』ではスライド・ギターを、『Already Gone』では Glenn と共にソロ・プレイを披露。その結果、Don Felder はアルバムに Late-Arrival という表記をつけて、Eagles の5人目のメンバーとしてクレジットされた。
『On The Border』ではまだ Eagles 以外のメンバー、John David Souther、Jackson Browne が曲作りに参加し、J.D. Souher は『You Never Cry Like A Lover』『James Dean』『The Best Of My Love』の3曲で、『James Dean』では Don Henly と Glenn のメンバーふたりに加えて J.D. と Jackson Browne の4人の共作になっていた。
次のアルバム『One Of These Nights』では純粋にメンバー以外が作った曲はなくなったが、『On The Border』では『Already Gone』『Midnight Flyer』『Ol' 55』の3曲が、まだメンバー以外の手による曲だった。
デビュー当時のスタイルを残しながら、そこから徐々に変化しつつある時期の『On The Border』は、全米チャートでそれまでの2枚のアルバムを上回る17位をマークして、ダブル・プラティナに認定。
シングルは『Already Gone』『James Dean』という当時の LP で両サイドのトップを飾った2曲がまずカットされ、それぞれ全米チャートで最高32位と77位を記録。そして3枚目のシングルとして、Don Henly がボーカルの『The Best Of My Love』がカットされ、これが Eagles として初の全米 No.1 に輝いた。
ここで1つのピークを迎えた Eagles だが、その成功と引換えに、メンバー内には徐々に軋みが生まれる。この後のことが分かっているだけに、『On The Border』はまだ、バンド内が公平で平和だったと感じるアルバムでもある。
On The Border
【SIDE ONE】
Already Gone
You Never Cry Like A Lover
Midnight Flyer
My Man
On The Border
【SIDE TWO】
James Dean
Ol' 55
Is It True?
Good Day In Hell
The Best Of My Love
2013-05-04 11:46
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