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Manic Street Preachers/『Lifeblood』 [CD]

Lifeblood.jpg『Lifeblood』はウェールズ出身の Manic Street Preachers が、2004年の11月にリリースした通算7枚目のスタジオ・アルバム。日本版が先行リリースされ、このときのレコーディングでアルバムに収録されなかった2曲がボーナス・トラックとして追加されていた。

Manics のスタジオ・アルバムは2001年の『Know Your Enemy』以来、約3年半ぶりだったが、この間にベスト盤『Forever Delayed』が2002年秋に、翌2003年夏にはアルバム未収録曲などを2枚の CD にまとめた『Lipstick Traces』がリリースされていたので、それ程、間が開いたような思いはなかった。

『Lifeblood』のジャケットを初めて見たときは、赤い絵の具で何かが描かれているのか…? と、思ったが、実は女性の身体に流れる赤いペイント (のようなモノ?) が、その一部だけ抜粋された画像だった。(個人的には、なかなか好きなジャケット・デザインのひとつ!)

ベスト盤や未発表音源で Manics の曲は2001年の『Know Your Enemy』以降も耳にしていたが、純粋な新曲としては、『Forever Delayed』からのシングルが2002年秋に『There By The Grace Of God』があったのが最後。そこから約1年ぶりに届いた Manics の新曲は果たして…? という思いが、このアルバムにはあった。

『Lifeblood』からはリード・シングルが『The Love Of Richard Nixon』が選ばれ、そのタイトルから、またも Manics らしい政治的な色合いの濃いメッセージ・ソングと思ったが、意外にもメロディアスな曲で、全英チャートでは最高2位をマークと、久々な Manics の新曲は歓迎ムードだった。

年明けには2ndシングル『Empty Souls』がカットされ、こちらも全英チャートで最高2位をマークした。

『Lifeblood』からのシングルは意外にも、この2曲で打ち止め。ベスト盤を除き、Manics のアルバムから2曲しかシングル・カットされなかったのは現時点では後にも先にも、この『Lifeblood』だけだった。

では『Lifeblood』にはシングルになりそうな曲はないのか…? と言うと、Tony Visconti がプロデュースした『Emily』や『Cardiff Afterlife』は全然シングルとしてもヒットしそうな曲で、『Lifeblood』はそれまでの Manics のアルバムに比べ、穏やかな感じの曲が多く、しかもメロディアスな曲が多かった。

Tony Visconti がプロデュースということでも事前の注目を集めたが、蓋を開けると Visconti が関わったのは上記2曲と『Solitude Sometimes Is』の3曲だけ。全体的にソフトな曲が多く、その点に於いては、ちょっと Manics のサウンドに変化あり…?! とも感じたアルバムだった。

それが全英チャートにも影響したのか。『Lifeblood』は最高13位止まりと、これはデビュー盤の『Generation Terrorists』と並ぶ最も低い結果。だが『Generation Terrorists』はそれでもゴールド・ディスクに認定されたが、『Lifeblood』はそこにも達しなかった。

メッセージ性の強いアグレッシブな姿勢は Manics の魅力だが、メロディアスな曲が多いのも、また Manics というバンドの魅力で、この『Lifeblood』はその後者が前面に押し出されたアルバムで個人的にも好きなアルバムだが、Manics の活動期間中では意外にも忘れられがちなアルバムでもある。(その証拠というわけではないが、日本の iTunes で『Lifeblood』はなかった)

Lifeblood.jpgLifeblood
1985
The Love Of Richard Nixon
Empty Souls
A Song For Departure
I Live To Fall Asleep
To Repel Ghosts
Emily
Glasnost
Always/Never
Solitude Sometimes Is
Fragments
Cardiff Afterlife


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