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Genesis/『We Can't Dance』 [CD]

WeCantDance.jpgイングランドのサリー州にある通称 The Farm こと、Fisher Lane Farm は、Genesis が1981年秋にリリースしたスタジオ・アルバム『ABACAB』以来、レコーディングに使っているスタジオ。

ここで Tony Banks、Phil Collins、Mike Rutherford の3人で作られたアルバムが、前作『Invisible Touch』以来、5年ぶりの『We Can't Dance』だった。

プロデューサーには1983年のスタジオ・アルバム『Genesis』以来の Hugh Padgham に変え、Nick Davis を起用。この頃、Davis はメンバーのソロ・プロジェクトにも関わり、これ以降は Genesis のアーカイブ・プロジェクトにも大きく関わるようになる。

アルバム『We Can't Dance』には10分を超える『Driving The Last Spike』『Fading Lights』という2つの長い曲があったが、ここからは『No Son Of Mine』や『I Can't Dance』など6曲がシングル・カット。この2曲は全英チャートで Top10 入りも果たした。

アルバムとしては1980年リリースの『Duke』から続く全英チャート No.1 の記録を更新。アメリカでは400万枚のセールスを記録し、全米チャートで最高4位もマークした。

『Invisible Touch』のリリース後、Phil は並行して行なっていたソロ活動や映画関係の仕事が順調。この『We Can't Dance』に往年の Genesis を感じさせる大作は2つあったが、Phil のソロ活動の影響がないことはなく、久々の Genesis 名義のアルバムでも Phil のソロ・アルバム…? と思うような箇所をあちこちに感じるアルバムだった。

Genesis は翌1992年に大掛かりなワールド・ツアーに出て、その様子は2つのライブ盤『The Way We Walk, Volume One: The Shorts』『The Way We Walk, Volume Two: The Longs』に、まとめられた。

だが、その後、Phil は Genesis を脱退。『We Can't Dance』は Phil が参加した Genesis として最後のスタジオ・アルバムになってしまった。

このアルバムからのシングルでは『Hold On My Heart』や『Tell Me Why』も好きな曲だが、この2曲でも Genesis らしさは薄かった。

3人だけになって、初めてリリースした1978年の『...And Then There Were Three...』以来、続いてきた3人 Genesis も、この『We Can't Dance』で一旦幕を下ろすことに。今から考えれば、終盤に登場する『Since I Lost You』と『Fading Lights』というタイトルの2曲は、その後の Genesis を暗示しているような曲でもあった。

WeCantDance.jpgWe Can't Dance We Can't Dance (2007 Remaster) - ジェネシス
No Son Of Mine
Jesus He Knows Me
Driving The Last Spike
I Can't Dance
Never A Time
Dreaming While You Sleep
Tell Me Why
Living Forever
Hold On My Heart
Way Of The World
Since I Lost You
Fading Lights
タグ:GENESIS 1991


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