No Doubt／『Boom Box』

夕べのアメリカン・アイドルで久々にNo Doubtのライブを見て、懐かしく思い、引っ張り出してきたのが、この2003年にリリースされたボックスセットの『Boom Box』だ。

2枚のCDと2枚のDVDが入った4枚組みのBoxは、シングルを集めた『The Singles 1992-2003』、そのPV集の『The Videos 1992-2003』、レア音源を集めた『Everything in Time』、既発の『Live in the Tragic Kingdom』から成っている。『The Singles 1992-2003』は単品CDとしても同時リリースされ、『Live in the Tragic Kingdom』以外の2枚もそれぞれ後に単品としてリリースされている。

このボックスの中の『The Singles 1992-2003』を聴いているのだが、ここには『Rock Steady』、『Return of Saturn』、『Tragic Kingdom』から多くの曲が集められ、他にデビュー盤の『No Doubt』から1曲、そしてこの時点の新曲『It's My Life』の計15曲が収められている。

No Doubtを最初に知ったのは『Tragic Kingdom』に収められた『Don't Speak』のPVだった。このPVを見たときの感想は、「Madonnaの新曲?」だった。ブロンドのGwen Stefaniが歌う姿は一見するとMadonnaによく似ていて、その歌い方からもMadonnaの新しいバラードのように感じた。

その後、これがNo Doubtの新曲と分かったのだが、以降、『Tragic Kingdom』からは『Sunday Morning』もシングル・カットされ、そのキャッチーな音は妙に耳に残った。

そして次のアルバム『Return of Saturn』からは『Ex-Girlfriend』、『Simple Kind Of Life』が次々とヒット。この頃はPVがMTVでもガンガン流れ、4人が作る独特なグルーブ感はとても新鮮に聴こえた。この頃、ライブ映像も紹介されたのだが、アルバムと違うダイナミックなステージに熱狂するファンの姿を見て、いつかナマのNo Doubtも見てみたい! と思うようになった。

そして2001年には現時点の最新作『Rock Steady』がリリース。ここからは『Hey Baby』を含む4枚のシングルがカットされ、バラードの『Underneath It All』もいい曲だったが、レゲエを取り入れたNo Doubtの面白いメロディは耳に残り、PVの影響もあって、この頃のお気に入りのバンドのひとつになった。

また、MTVでは当時、シークレット・ライブの模様を追いかけた『Jammed』という番組があり、No Doubtは高校のグラウンドで生徒に内緒で放課後ライブを行なうことを企画。密かに高校に入り、メンバーがイタズラっぽくクラスを覗くとNo Doubtに気づく生徒も出てくる。その間も着々とライブの準備が進み、いきなりライブが始まり、それに気づいた生徒が続々とステージに殺到する模様には、見ているこちらもワクワク、ドキドキさせられた。

『Rock Steady』以降、No Doubtは活動停止状態になり、Gwen Stefaniはソロ活動を開始。『Love. Angel. Music. Baby.』はヒットし、このままNo Doubtも終わりか…と思っていた矢先のアメリカン・アイドルでのゲスト出演だった。新たなツアーも始まり、アルバムも作る予定らしいので、2001年以来の新作が待ち遠しいところだ。

『The Singles 1992-2003』
Just A Girl
It's My Life
Hey Baby
Bathwater
Sunday Morning
Hella Good
New
Underneath It All
Excuse Me Mr.
Running
Spiderwebs
Simple Kind Of Life
Don't Speak
Ex-Girlfriend
Trapped In A Box

タグ：2003 No Doubt