The Style Council／『Confessions Of A Pop Group』

1988年にリリースされた『Confessions Of A Pop Group』は、事実上、The Style Councilのラスト・アルバムとなった。

後年、『Modernism: A New Decade』というアルバムが、『Confessions Of A Pop Group』に続くアルバムとして用意されていたことが明らかになり、1998年にリリースされたボックスセット『The Complete Adventures of The Style Council』でその全曲が聴け、2001年にはアルバム単品としてもリリースされた。

『Confessions Of A Pop Group』は1曲目から5曲目までを『The Piano Paintings』と、6曲目以降を『Confessions Of A Pop-Group』とし、LPでいう各面にテーマを持たせていた。

この頃のインタビューでPaul Wellerは、「静かな曲を聴きたければ『The Piano Paintings』を、ポップな曲を聴きたければ『Confessions Of A Pop-Group』を聴けばいい」と発言しているが、ファンがそのような聴き方を望んでいたかは疑問だった。

冒頭5曲の出来が悪いとは思わないが、良いとも言えず、一度通して聴けば、それで十分かもしれない。この5曲だけを繰り返し聴きたいか? と尋ねられれば、それはないだろう。

一方、シングルとなった『Life At A Top Peoples Health Farm』を含む後半6曲は、前半よりポップな曲が揃っている。『How She Threw It All Away』もそれほどヒットしなかったシングルだが、途中に入るフルートのソロも含め、後期の曲ではお気に入りの曲の1つだ。

『IWASADOLEDADSTOYBOY』は、この頃のThe Style Councilの迷走ぶりを象徴しているような曲だ。お蔵入りとなった『Modernism: A New Decade』にも通じる曲でもある。

『Confessions 1, 2 & 3』では、ホーン・セクションも入れ従来の路線を踏襲しているが、ややインパクトに欠ける。そして最後のタイトル曲『Confessions Of A Pop-Group』が、なんとなく1983年のシングル『Money Go Round』に似ているのは気のせいだろうか…? しかし、『Money Go Round』ほどの勢いもなく、そして盛り上がりにも欠ける。

結果としてセールスが奮わなかった『Confessions Of A Pop Group』は、The Style Councilとしてのレーベル契約にも影響。『Confessions Of A Pop Group』がラスト・アルバムになるとは当時、全く予想できなかった。

次にPaul Wellerの名前を聞くのは、1991年にThe Paul Weller Movementという名義で発表される『Into Tomorrow』まで待つことになる。

『Confessions Of A Pop Group』
It's A Very Deep Sea
The Story Of Someones Shoe
Changing Of The Guard
The Little Boy In A Castle/A Dove Flew Down From The Elephant
The Gardener Of Eden (A Three Piece Suite)
　I) In The Beginning
　II) The Gardener Of Eden
　III) Mourning The Passing Of Time
Life At A Top Peoples Health Farm
Why I Went Missing
How She Threw It All Away
IWASADOLEDADSTOYBOY
Confessions 1, 2, & 3
Confessions Of A Pop-Group

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