Alicia Keys／『Unplugged』

12月に4枚目のアルバムをリリース予定の Alicia Keys のライブが昨夜、MTV で放送されていた。残念ながら途中から見たため最初の部分を見逃してしまったのだが、このライブは公式にリリースされていることを思い出し、引っ張り出してきたのがこの『Unplugged』だ。

2005年の4月、ニューヨークのブルックリンにある Brooklyn Academy of Music で行なわれたこのライブは、2作目の『The Diary of Alicia Keys』リリースから約1年以上が経っていた頃で、2005年2月に発表されたグラミー賞で『The Diary of Alicia Keys』は Best R&B Album に選ばれ、同作に収録された『If I Ain't Got You』は Best Female R&B Vocal Performance に、また『You Don't Know My Name』は Best R&B Song に選出された。

デビュー・アルバムから連続で全米No.1を達成し、多くの賞を獲得してきた Alicia Keysは、このライブ盤の『Unplugged』を収録から半年後の10月に通算3枚目のアルバムとしてリリース。MTV Unplugged に出演した女性アーティストとして初の全米アルバム・チャート初登場No.1をも記録した。アルバム・セールスでは前2作に及ばなかったものの、全米だけでも100万枚の売上げを記録した。

『Unplugged』からは先行シングルとして『Unbreakable』がリリースされ、全米チャートでは最高が34位と、2002年のシングル『How Come You Don't Call Me』以来となるTop20入りを逃したが、2006年のグラミー賞では Best Female R&B Vocal Performance と Best R&B Song にノミネート。グラミーでの受賞は逃したが、NAACP Image Award では Outstanding Song と Outstanding Music Video に選ばれた。

約3年ぶりに再開された MTV Unplugged の第1弾として選ばれた Alicia Keys だが、収録から半年が経った2005年の9月、アルバムがリリースされる約2週間前に放送された。

Alicia Keys の発表した過去2枚のアルバムに収められた曲は Unplugged という番組の趣旨に適したかたちだが、実際のライブで聴けるそれぞれの曲はアルバムに収められたバージョンに比べ、より感情が込められていて、シンプルな演奏が余計に Alicia Keys のややかすれたボーカルを生き生きとさせていた。

この『Unplugged』ではカバーも数曲プレイされ、The Rolling Stones が1971年に発表した『Wild Horses』は Maroon 5 の Adam Levine とデュエット。また1964年に Brenda Holloway が発表した『Every Little Bit Hurts』は『Unplugged』からの2ndシングルとして2006年1月リリースされた。

『Unplugged』
Intro Alicia's Prayer
Karma
Heartburn
A Woman's Worth
Unbreakable
How Come You Don't Call Me
If I Was Your Woman
If I Ain't Got You
Every Little Bit Hurts
Streets of New York (City Life)
Wild Horses
Diary
You Don't Know My Name
Stolen Moments
Fallin'
Love It or Leave It Alone / Welcome to Jamrock

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