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Bruce Springsteen/『Nebraska』 [CD]

iconicon1980年にリリースした『The River』が2枚組みにも関わらず全米だけで500万枚のセールスを記録した Bruce Springsteen が1982年にリリースした通算6枚目のアルバムがこの『Nebraska』。このアルバムを経て2年後の1984年にはモンスター・アルバム『Born in the U.S.A.』が登場する。

ビッグ・ヒットを記録したアルバムに挟まれたかたちとなった『Nebraska』では、盟友 The E Street Band のメンバーがひとりも参加しておらず、Bruce のギターとハーモニカによる10曲が収められている。演奏がシンプルになった分、Bruce の紡ぎ出す歌詞がより印象的に聴こえてくる。

この『Nebraska』では後に発表される『Born in the U.S.A.』で Bruce がアメリカの代表に祭り上げられる以前の、いろいろな悩みに苦悩する普通の若者(労働者/弱者)のイメージが残っている。それぞれの曲で登場する人物はそれぞれの生活に悩み、将来に関する不安を持ちながらも微かな希望を抱いている。この当時、急激な成長がある一方で、その波に乗れなかった者からの視点がこの『Nebraska』には詰まっていた。

シンプルな演奏と決して明るくない歌詞ということもあり『Nebraska』にはチャートを賑わすような曲は存在しない。シングルもアメリカではリリースされず、『Atlantic City』と『Open All Night』がアメリカ以外の地域でリリースされ、『Atlantic City』は全英チャートで15位になったが『Open All Night』はチャートインもしなかった。『Atlantic City』の PV では Bruce も登場せず、白黒の映像が淡々と流れるだけだった。

セールス面だけを見れば前作『The River』には遠く及ばず、全米だけで100万枚を記録したが、これはデビュー盤の『Greetings from Asbury Park, N.J.』の200万枚より低いものだった。だが Rolling Stone 誌が選ぶ1980年代を代表する100枚の中で『Nebraska』は43位に入り、後に Rolling Stone 誌が発表した歴史上偉大な500枚のアルバムでは224位にランクされた。

『Nebraska』が初 CD 化されたとき、日本ではオリジナルと違うマスターテープが使われたことでオリジナルより曲のスピードが若干速い内容でリリースされたが『My Father's House』だけはオリジナルにない28秒間が加えられた長いバージョンが収録されていた。

『Nebraska』
Nebraska
Atlantic City
Mansion on the Hill
Johnny 99
Highway Patrolman
State Trooper
Used Cars
Open All Night
My Father's House
Reason to Believe



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