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Van Halen/『5150』 [CD]

5150_s.jpgこれも最近 CD の棚を整理していて、また聴きたくなったアルバムのひとつで、Van Halen が1986年の3月にリリースした通算7枚目のスタジオ・アルバム『5150』は前作『1984』から約2年後にリリースされ、Van Halen はこのアルバムで大きな変化を遂げた。

大きな変化の1つ目は、バンドの顔でもあったフロントマンの David Lee Roth が脱退し、新ボーカリストとして Montrose の Sammy Hagar を迎え入れたこと。そして2番目に大きな変化は、1978年のデビュー盤『Van Halen』以来、プロデュースを務めてきた Ted Templeman の手を離れ、Foreigner のギタリスト Mick Jones らと Eddie が中心となり、このアルバムのプロデュースにあたった。

David Lee Roth の脱退で一時は Van Halen という名前でのバンド継続も危ぶまれたが、Sammy Hagar をバンドに迎え入れた以降、曲作りはあっという間に進んだという。

Eddie のホーム・スタジオの名前が付けられた『5150』は、前作同様数字がタイトルに付けられたアルバムだが、その内容は前作『1984』と似ているところもあれば、違うところもあった。

似ているところには前作『1984』からのヒット曲『Jump』で大きく使われたシンセサイザーが『5150』でもシングル・カットされた『Dreams』や『Why Can't This Be Love』でその曲を印象つける箇所で大きくフューチャーされていたこと。

Eddie の弾くトリッキーなギター・プレイも随所に散りばめられ、これにはプロデューサーとし Eddie の名前がクレジットされたことも大きく関わっていると思えた。

前作までの David Lee Roth 時代と違っていた点は、曲のスタイルが大きく変わったことでもあった。David Lee Roth というボーカリストのスタイルがこの『5150』では全く感じられず、以前までの Van Halen にあった楽天的なイメージがこの『5150』では一掃されたようにも感じた。

その代わり Sammy Hagar のキャラクターでもあるブルージーなスタイルが『5150』では前面に押し出され、Van Halen の第2期がどういうスタイルであるかを、メンバー変更の1作目でしっかりと印象付けていた。

初めてのメンバーを迎え、そしてアルバム制作期間が短かかったにも関わらず、『5150』に収められた9曲は全てのメンバーの手によるオリジナルで、過去の Van Halen のアルバムにあったカバー曲は『5150』に1曲もなかった。Sammy Hagar を迎えての初のアルバムを全てオリジナル曲で固めたことは第2期 Van Halen にそれだけ自信を持っていたことの現れでもあったのだろう。

メンバーやプロデューサーに変化のあった『5150』だが、全米アルバム・チャートでは Van Halen として初の No.1 アルバムに輝き、セールスでもアメリカだけで600万枚以上を記録した。

『5150』からはシングルが5枚もカットされ、『Why Can't This Be Love』は全米シングル・チャートで最高3位をマーク、ロック系チャートでは『Jump』以来となる No.1 にもなった。

5150icon
Good Enough
Why Can't This Be Love
Get Up
Dreams
Summer Nights
Best Of Both Worlds
Love Walks In
5150
Inside

タグ:van halen 1986


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