SSブログ

The Bird and The Bee/『A Tribute to Daryl Hall and John Oates』 [CD]

TributetoHallandOates.jpg今回紹介するこの The Bird and The Bee の新作も、以前このブログで紹介した MGMTThe Creepshow のアルバムと同じく、NHK-FM で毎週金曜夜11時から放送されている『ワールドロックナウ』で紹介されたアルバムで、この3枚(と、あともう1枚)は全て同じ日にこの番組で紹介された。

まだ、このブログで紹介していないもう1枚のアルバムも含めて、その時の番組で紹介されたアーティストのどの曲も一発で気に入り、以来、HMV のセール対象にそれらのアルバムが挙がると、迷わずポチっと購入してきた。

今回紹介するアルバムは The Bird and The Bee としては通算3枚目のスタジオ・アルバムで、タイトルが長いのでこのブログでは短くしてしまったが、正式なタイトルは『Interpreting the Masters Volume 1: A Tribute to Daryl Hall and John Oates』となっている。

Private-Eyes.jpgそのタイトルや、ジャケットが Hall & Oates の1981年のアルバム『Private Eyes』に似ていることから察しがつくとおり、この新作は Hall & Oates のトリビュート盤で、全9曲中、冒頭の『Heard It On The Radio』を除く8曲全てが Hall & Oates のヒット曲のカバーになっている。

The Bird and The Bee のふたりはこのアルバムを作るにあたって、Hall & Oates が1983年にリリースしたベスト盤『Rock 'n Soul Part 1』を参考にしたとも伝えられている。このトリビュート盤にある8曲は全て『Rock 'n Soul Part 1』にあり、互いの曲を聴き比べてみるのも面白い。

The Bird and The Bee は、The Bird こと Inara George と The Bee こと Greg Kurstin のふたりがロサンゼルスで立ち上げたデュオで、Greg はプロデューサーとしても活躍し、過去には Lily Allen や Britney Spears、Kylie Minogue のプロデュースにも関わっていた。

一方、Inara はロサンゼルスをベースに活動していたシンガーソングライターで、父親は1970年代に Little Feat でギターを弾いていた Lowell George。

ふたりは Inara のデビュー盤で行動を共にしたのをきっかけに、デュオとしての活動を始め、2006年に The Bird and The Bee として EP盤『Again and Again and Again and Again』を、2007年にはデビュー盤『The Bird and The Bee』をジャズで有名なレーベル Blue Note Records からリリースした。

3枚目となるこの新作も Blue Note Records からのリリースだが、ポップな Hall & Oates のヒット曲の多くをシンセサイザーなどのキーボードの音でよりエレクトロ・ポップなサウンドに仕上げ、Hall & Oates のブルーアイド・ソウルな曲を Inara のソフトなボーカルでまた全然違う印象の曲にまとめあげている。

オリジナルは Daryl Hall のエキセントリックなボーカルも魅力な1980年代という雰囲気が満載のポップな曲だったが、The Bird and The Bee のカバーは Inara のボーカルが Daryl のボーカルとは対極にあるような魅力を曲に植え付けている。特に『One On One』や『I Can't Go For That』、『Sara Smile』で両者のバージョンはともに甲乙がつけ難く、The Bird and The Bee の『Sara Smile』や『One On One』はシングル・カットしても成功しそうに思える内容に仕上がっている。

タイトルに『Interpreting the Masters Volume 1』とあるように、今後も The Bird and The Bee によるカバー集が作られそうな予感はある。次は誰の曲をカバーするのか、早くもこのふたりの新作に期待をしてしまう。

A Tribute to Daryl Hall and John Oatesicon Interpreting the Masters, Vol. 1 ( A Tribute to Daryl Hall and John Oates) - The Bird and the Bee
Heard It On The Radio
I Can't Go For That
Rich Girl
Sara Smile
Kiss On My List
Maneater
She's Gone
Private Eyes
One On One



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0)▲ページトップ▲

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

記事と無関係なコメントの入力を固くお断りします。
無関係なコメントは見つけ次第、即、削除します。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
All Photo and Text copyright(c) White Dragon All Right Reserved.
Related Posts with Thumbnails

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。